香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第99号

40年の歩み

当院も10月にて40周年を迎える事ができました。
40年という長い間、地域医療をこの地で行い患者さんとの信頼関係を大切に育んでこれたことをうれしく思っております。
ふだん気にもしていない「健康」という言葉は、患者となって初めて実感できる言葉でもあります。
医者にかからないで済むことが一番大切なことですが、これからの医療は予防医学という分野も含めていることを忘れないで下さい。
病気になってから病院へ行くというのではなく、病気になる前に、又は軽い症状のうちにお近くの医療機関をご利用下さい。
また、小さな時からホームドクターを決めていると何かの時にはその子、あるいはその人の普段からの病歴がわかりますので非常にプラスになる面があります。
今や情報化時代、IT時代と言われ健康や医療の情報もあふれています。
しかし、その内容は混沌としており私たちが患者さんと接していると間違った情報に振り回されていることがわかります。
これは患者さんにとっても大変不幸な事だと思います。
私たち医療者は正しい情報を皆様方にお届けする義務があります。
是非どのような質問でもかまいませんのでお尋ね下さい。
診察の時に、外来の時に、リハビリの時に気が付いた時にいつでも近くにいる医師や看護婦、看護士、薬剤師などを呼び止めて下さい。

当院はホームページも開いておりますのでインターネットを通じての質問も歓迎しております。
当院のメールアドレスは下記の所へ
ceo@yoshimine.com

父が一生懸命築いてくれた道を、今同じように私も歩んでいます。
地域の皆様の信頼という絆を大切に今後も精進していきたいと思っております。
さて、皆さんが気がねなく健康を維持、治療したりできるが国民健康保険です。
その保険の危機が叫ばれています。
今回はこの保険についてお話ししようと思います。
健康保険制度は19世紀にドイツとフランスに置ける共済制度に始まりました。
第二次世界大戦後、職業別ではない保険制度ができました。
我が国においては明治38年、カネボウと八幡製鉄所の共済組合が始まりであり、大正12年に健康保険法が制定され、昭和36年に国民皆保険が実現しました。
欧米諸国の医療保険制度や民間の保険とは異なっています。
そして掛けた保険の金額により治療の仕方も異なります。
でも日本は違います。
指定を受けた病院、診療所において保険医の登録をした医師により受けた治療を対象としています。
誰でも病気やケガをすることがあります。
その時に治療費が家庭における影響を少しでも軽くしようという考え方から保険制度が成り立っているのです。
肉体的な痛みを取り除くだけではなく、精神面でも家計を圧迫する治療費を軽減しようとしています。
普段はこの保険についてあまり意識していませんが、実は皆さんの健康や病気の治療にこの保険がどれほどカバーしてくれているか考えた事がありますか?
水や空気と同じように大切なものという認識のもと、今の医療のあり方や今後の医療のあり方について一緒に考えていきたいと思っています。

狂牛病

狂牛病の話題が新聞やテレビで報道されています。
狂牛病とは一体なんなのでしょうか。
正式名は牛海面状脳病といわれ、牛の脳に無数の空胞ができ、脳がスポンジのようになる病気です。
この病気になった牛は歩くことができなくなり、ぐるぐる回ったり、奇声を上げたり、異常行動をおこし、ついには死にいたります。
1986年に英国で発見され、その後ヨーロッパに広がり日本でも報道されました。原因がプリオン(タンパク質性感染粒子)であることは判明しましたが、これがどれくらいの感染力があるのかはいまだに詳細はわかっていません。
感染した牛の腸などを食べた人にも感染するといわれています。
その為、人獣共通感染症と認識されています。
人間では変異型クロイツフェルトヤコブ病と呼ばれ、牛と同様の症状が出現します。
イギリスでは100人以上の発症があるといわれていますが、日本ではまだ発症確認されていません。

ではプリオンとはなんなのでしょう。
これは細菌でもなければウイルスでもありません。
もともと体の中にあるタンパク質に異変が生じ病原体となったものです。
そのためにタンパク質性感染粒子と呼ばれ、アメリカ、カルフォルニア大学のスタンリー・プルジナー教授が発見、その功績によりノーベル賞を受賞しています。
プリオンは正常型と異常型があり病原体となるのは異常型とされています。
この異常型が体内に入ると正常型が異常型に少しずつ変換されていくとされています。潜伏期間は数年~数十年とされています。
ヤコブ病は歩行困難から次第に進行し痴呆へと進んでいき、やがて死に至ります。
60才以上に多く、高齢者の病気とされていましたが、英国で10才の子供に発症し脳波も今までのヤコブ病とは異なるため「変異型ヤコブ病」と発表されました。
その後の研究で狂牛病の病原体が牛から人に感染した可能性があると発表され、世間を騒がしました。
狂牛病の牛の脳からの抽出物と変異型ヤコブ病患者の脳からの抽出物を研究した結果、同じような変化があったと発表されました。
感染の確定診断は脳組織を顕微鏡でみてスポンジ様の変化があるかを調べたり、抗原抗体反応を使ってプリオンの異常を調べるしかなく、診断は生体に対して行われるのが困難なのが現状です。
決め手となる治療法もいまだ確立されていません。
しかし、プリジナー教授は実験で抗マラリア剤と精神分裂病の薬を組み合わせると異常型プリオンを抑制したと報告され、抗原抗体反応を利用して遺伝子治療の方法を開発したりする研究が盛んに行われています。
元来は人間と牛との間には遺伝的な壁があるはずであるか、その壁が少しずつ壊れているのかもしれません。
自然を破壊してきた人間が反省をしなくてはならない時代が来たのかも知れません。何はともあれ、安全な食品を期待したいものです。思い出の映画

ディア・ハンター

美しい青春の日々を共に過ごした故郷
帰らぬ友を求め、また戦場へ旅立つ・・・
ベトナム戦争に赴いて心の傷をおった3人の若者の生と死を描いたマイケル・チミノ最大の一作。
美しい山々の連なる彼らの故郷の田舎町をたんたんと映し、一転、戦場での苛酷なまでの壮絶な描写。戦争の悲惨さをよりリアルに伝えるシーン。
中でもロシアン・ルーレットの場面は自分がそこにいたらどうしただろうと考えてしまい、怖い、背筋が凍りつくような怖さを味わいました。
あんな捕虜の毎日を過ごすとしたら、人間の尊厳を根幹から覆され二度と人並みな生活には戻れない、戻りようもないと泣くよりつらい「人間」であることの恐ろしさに震えました。
ロバート・デニーロ、クリストファー・ウォーケンをはじめとする演技陣も存在感あふれた演技をしていました。
アカデミー賞も数多く受賞した作品でもあります。
アメリカ人のベトナム戦争に対しての見方、考え方がよくわかる作品ではないかと思います。
その戦争に駆り出された時の若者の過去、現在、未来。
あれほど輝く未来を夢見た若者が戦争という波に洗われた後、未来はもう輝きを失っていた。
彼の胸にあるのは虚無、限りない人であることの悲しみ、いらだち、そのどれをとってももはや輝きのかけらさえもない。
日々のんびりと暮らしている私たちには想像することでしか戦争というものを体験することしかないのですが、それでもあれだけの恐ろしい思いが画面から感じられます。現実に体験するなんて真っ平ごめんです。
他に印象にのこっているのは冒頭の結婚パーティ。
花嫁、花婿がお祝いの赤ワインを飲み交わす時に、花嫁の胸元に赤ワインが一滴こぼれて、真っ白なウエディング・ドレスに染みができます。
さりげない場面ですがその後の人生が暗示されているようで心に残ります。
ラストシーンのロシアン・ルーレットでの憎しみに満ちたベトナム兵の表情、彼らにとってアメリカ人は侵略者でしかないと思っているようで・・・。
戦争、生きるか死ぬかの時には人間としての正義なんてヘチマもないですね。
ディア・ハンター、鹿狩りのシーンはほとんど印象に残っていないということが不思議です。