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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第91号

痛風にご注意を!!!

昨年より今年にかけて痛風発作で来院される患者さんが増えています。
忘年会、新年会と飲食の機会が増え、大食いになったりアルコールの多飲などのためだと思われます。
痛風になりやすいタイプに行動的で大食い、酒飲みというような「エネルギーの出し入れの多い人」という傾向があり、社会的にも活躍している方に多いようです。
また、高血圧、動脈硬化などの成人病の誘因になることも多く早期治療を行うことが大切です。
痛風は血液中の尿酸濃度が高い状態(高尿酸血症)が続いた後にその尿酸が原因で関節炎をおこします。
この発作を繰り返していると腎臓が犯される事もあります。
ですから決して安易に考えないようにして下さい。
日本では昭和30年頃から増え始め、今では50万人とも100万人とも言われています。
特に近年、中高年の男性に多いとされていた痛風が最近は20才代で発症する人もみられ、時に女性にも高尿酸血症として出現するようになってきました。
では、この痛風とはどんな病気なのでしょうか。
ある日突然、足の趾のつけねが赤く腫れて痛みだし、その痛みは例えば万力で締め付けられるように激烈で痛みで歩けなくなる程です。
そのような発作を繰り返していると足関節、膝関節にもやがて痛みが広がり、腎臓にも障害が出始めます。
もちろん、こんなになる前に医師に受診する方が大半ですが中には我慢強い方もおられて、大変だー!!となる方もいらっしゃいます。
痛風は古くはエジプトで発掘されたミイラの関節中に尿酸塩が発見されたという報告もあり、古代文明の人もこの痛みにつらい思いをしたようです。

医学の父といわれているヒポクラテスの文献にも痛風についての報告があります。
マケドニアのアレクサンダー大王、フランスのルイ14世、宗教革命のルター、清教徒革命のクロンウエル、芸術家のミケランジェロ、レオナルド・ダ・ビンチ、詩人のダンテ、文豪のゲーテ、モーパッサン、物理学者のニュートンなどの人々も痛風に苦しめられていたといわれています。
一方日本では明治以前にはないとされていた病気でした。
安土桃山時代に日本を訪問したポルトガル人のルイス・フロイスは日本人には痛風がないと記録し、明治初期のドイツ人医師ベルツも日本人には痛風がないと報告していました。
痛風が日本史に記録されたのは明治中期になってからで、実際には1960年以後になってからです。
痛風は圧倒的に男性に多い病気です。
1990年の報告によると98%が男性で残り2%が女性でした。
これほど男女差のみられる病気はめずらしく、理由もはっきりしています。
それは尿酸の血中濃度が女性の方が男性より低いからです。
これは女性ホルモンに腎臓より尿酸の排泄を強くうながす作用があるからです。
閉経後は女性ホルモンの分泌が減るため尿酸が高くなってきます。
痛風発作は血中の尿酸値が7mg/dlより高い状態が1年以上続かないと起こりません。痛風発作の原因は尿酸という物質なのです。
この物質はどんな人にも体の中に一定量あって血液に溶けて循環し、尿の中に濾しとられて排泄されます。
ところが何かの原因で血中の尿酸の濃度が高くなり、飽和濃度を越えると体の中に蓄積されてきます。
蓄積された尿酸はナトリウムと塩を作り、結晶となります。
その結晶が関節内に沈着し、それに対して体の防御機構である白血球が反応し攻撃します。
また結晶が腎臓にたまりやすので腎機能障害を併発することもあり、注意が必要です。さらに痛風の患者さんでは心筋梗塞、脳血管障害などの生命を脅かす病気を合併することも多く、痛風発作はこれらの病気の警告と考えてもいいでしょう。

尿酸って何?

尿の酸と書きますので尿が酸性化したように考えやすいのですが、本来は炭素、窒素、水素、酸素の分子からできた化学物質でプリン体と呼ばれています。
尿酸の素になる物質はDNAと呼ばれる核酸、ATPといわれるエネルギー物質から出来ていて、それらの老廃物と考えられています。
つまり廃棄物処理がうまく行われなくなったために発作として起こってくるのです。現代のゴミ問題と同じことが体の中でも起こっていて、ゴミ処理がうまく出来ないと社会もうまく機能しなくなるのと同じです。発作時の応急処置は?
まず患部を冷やし、少し座布団などで挙上し、安静を保って下さい。
マッサージやお風呂などはもってのほかです。
お酒も絶対禁止!!!
バファリンなどのアスピリン剤は時に発作を増悪させることがありますので使用しないで下さい。
出来るだけ早く医師に診察を受け、適切な治療をすることが必要です。

治療について

非ステロイド系抗炎症剤の内服です。
これは一般的には消炎鎮痛剤と呼ばれており、短期緊急療法といって短期間に可能な限り多めに内服します。
ただし、腎臓の機能低下や胃潰瘍で治療中の人には使えませんので注意が必要です。発作の予兆時やごく初期にはコルヒチンという薬が有効です。
しかし、発作が本格的になると多く飲まないと効果がありません。
たくさん飲むと副作用が出現しますので、発作がひどい時は飲まない方が良いとされています。
発作が重症化した時には強力な消炎作用のあるステロイド剤が必要になります。
内服もありますが静脈注射用の脂肪化したステロイド剤が特によく効きます。
尿酸を下げる薬もいろいろありますが、これらは痛みを押さえたり、腫れをとったりする作用はありませんので発作時の治療には適しません。
毎日服用して体内に蓄積した尿酸を減らし、痛風発作を予防したり腎障害を改善します。
発作が収まった時から内服し、尿酸をコントロールしていかなければなりません。
その時に尿中の尿酸を溶け易くして尿酸結石を予防する薬も一緒に服用するとよいでしょう。
長期間の内服が必要ですので、時々血液検査を行う必要があります。
医師の注意をよく守り服用することが大事です。
一朝一夕では治らない病気ですので、気長につきあうことを心掛け、暴飲暴食を避けていけば、徐々に薬の量を減らしていくことができます。
これが痛風治療の唯一のコツであるといえるでしょう。

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