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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第88号

体をもう少し動かそう

新聞、雑誌、テレビ等にも運動の効果が報告されています。
現代人は運動不足と言われています。
運動の効果はコレステロール、糖尿病のコントロールだけではなく、ストレスの解消や適応力の強化、抵抗力の強化など多くの意義があります。
人間の体は機能的、構造的にも適度に使うことが、その機能、構造を維持、改善したりすることが出来ます。
でも、使わないでいると少しずつ、退化し、弱くなって行きます。
だから適度に体を使うことが大切になります。
最近の社会の急激な変化は日本人の運動不足を増長しています。
文部省の発表によると日本では子供から老人にいたるまで深刻な運動不足があり、それが身体に悪影響を与えるといっています。
体力は17才でピークに達し、その後低下していきます。
自然な形では体力のピークは20~24才であるはずですが、運動不足のためにこのようにピークが低下しているものと思われます。
生活様式の変化により、身体を動かすという行動体力の低下は否めません。
同時に免疫力、適応力、抵抗力といわれる防衛体力の低下が風邪をひきやすいとか、スポーツによる突然死を起こすきっかけになっているようです。
人間はいつも100%の機能を使っている訳ではなく、余力を残しています。
これは予備能力と言われ、例えば事務仕事をしている時、心臓は40%位で動いていて、肺、腎臓、肝臓、脳などは20~30%位の比率でしか動いていません。
運動をしていないとこの比率も次第に低下していき、予備能力も減少するようになると急激な運動によって体の不調を訴えるようになります。
最悪の場合は突然死につながる事もあります。
宇宙医学の分野で興味ある報告があります。
宇宙は無動の状態ですので重い物を持ち上げる筋力や、血液が重力によって流れる圧力がなくなり、運動不足が続いた状態と同じ状態になります。
心臓では一回の拍出量が減り、これを補うため心拍数が増加し、トータルで拍出量を同じにするようになっています。
拍出量が減るため血圧も低下し、それは寝たままの状態と同じだと言われています。この時、起き上がった時が問題で、低血圧発作のようになり立っていられなくなります。小、中学校の朝礼で10分間も立っていられない生徒がいるのもこれと同じで運動不足が最大の原因になります。
宇宙旅行では筋肉の萎縮、骨からのカルシウム、リンの低下がおこり、運動をしない不労性萎縮と同じようになります。
筋肉、骨、臓器、血液に悪い影響が現れるのです。
運動不足は体のあらゆる所に障害をおこしてくる危険があります。
過度の運動もまた、悪影響があります。
適度な運動は男女、年齢、体力など人様々ですのでいちがいにこういう運動とはいえませんが、なるべく体を動かすことをお薦めします。
体力に自信のない方、どんな運動が自分にあっているのか、などなど気軽に診察の時に質問して下さい。

ミネラルをとりましょう

現在は昔と異なり、骨の美しさ、強さを気にする女性が増えています。
女性の大敵である骨粗鬆症は女性ホルモン「エストロゲン」の変調が原因の一つといわれ、30~40才代からは骨年令を気にすべきであると言われています。
最近は骨量や骨密度を測定する機械が豊富になり、いろいろな所で測定することが出来るようになりました。
栄養素の中でミネラルの体の必要量は少ないものですが、欠乏すると体調を崩しやすい特徴があります。
さてこのミネラルとは何なのでしょうか。
カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、クロール、鉄、ヨード、マンガン、銅などであり、人間には必要不可欠なものです。
カルシウムについては今までのコスモス新聞を参照して下さい。
今回は鉄、ナトリウム、カリウム、クロールについてお話しします。
体内の鉄分は貯蔵鉄という形で肝臓、膵臓、骨髄、筋肉などに貯えられています。
一つの筋肉の中には少ししか貯えられていませんが、体中には筋肉がたくさんありますので貯蔵鉄の総量は多くなります。
さらに筋肉トレーニングなどで筋肉が大きくなれば、その分貯蔵鉄も多くなります。鉄分で一番問題になるのは貧血です。
中でも女性の方でスポーツを行っている人は気をつけなければなりません。
女性はもともと月経などで血液の需要が高いため貧血になりやすくなります。
ハードトレーニングをするスポーツウーマンならなおさらです。
細身であることが望ましいマラソン、クロスカントリー、体操、新体操などの女性選手は女性ホルモンのバランスも崩してしまう為、鉄代謝異常に陥りやすくなります。貧血の検査として一般的なものはヘモグロビン濃度です。
自覚的に疲労感、息切れ、頭痛などに悩まされている方は一度血液検査をお勧めします。
一般的には鉄分は吸収率が悪く、平均的には摂取量の10%位しか吸収されません。しかしビタミンCの存在下では吸収されやすくなり、またタンパク質と共にとれば更に吸収が良くなります。
こうした食事をすることで20%以上の吸収率に上昇しますので食事には気をつけて下さい。
筋肉運動で重要な役目をはたしているものもミネラルです。
カルシウム、鉄以外にマグネシウム、銅、亜鉛などの存在が筋肉運動に重要てあることが分かって来ています。
どうしてかはまだはっきりしませんが、マグネシウムと最大酸素摂取量との関係や亜鉛による筋肉の増大など現在研究が盛んに行われています。
食事でミネラルの摂取を考える場合は鉄分やカルシウムと同様に緑黄野菜が薦められます。野菜料理としてはレタス、キュウリなど淡色野菜よりもむしろ緑黄色野菜を取り入れる工夫をすればミネラルを総合的にとることができます。
"スポーツをする人は緑黄色野菜"を忘れずに。
運動をミクロの点から考えてみると重要なものが電解質です。
ナトリウム、カリウム、クロールが中心です。
汗をかいたりしたり、大量に水分を失われたりするといろいろな機能に影響を及ぼします。
ナトリウムとは調味料として多く使用される食塩で、日本人の食生活では塩分のとりすぎに注意が呼びかけられる程ですから比較的簡単に摂取することができますが、カリウムは植物性のものが多いため外食の多い人にはとりにくいこともあります。
夏場のスポーツなどで筋肉を酷使続ける場合は心臓の負担の増大や筋肉の痙攣などを予防するためにミネラル、特にカリウムを充分にとるようにする工夫が必要です。
時間的には3時間以上動くとき、マラソンなど長時間のトレーニングをする時には飲料として2~3倍に薄めたスポーツドリンク、オレンジなどの生ジュースを飲んだり、レモンスライスの蜂蜜浸けなどを用意しておくなりの対応も必要です。
カリウム補給もでき、またクエン酸、果糖も補給でき少量で効果がでますので、是非試してみて下さい。
ハイキング、ゴルフなどの楽しみや健康のための運動でも酷暑の中で行ったり、食事を抜いたりして途中での水分を控えている人をみかけますが、けいれんなどを引き起こすことがありますのでご注意を。

思い出の映画

10月、「ジョーズ」制作25周年としてビデオ、DVDが再度発売されました。
アメリカの東海岸のリゾート地に巨大な人食いザメが出現します。
夏のリゾート客でにぎわう田舎町を恐怖におとしいれたジョーズとそれを退治しようとする男たちの戦いを描いたパニック映画の傑作です。
ベストセラー小説の絵画化権を買い取ったリチャード・ザナックは「激突」で新しい映画のジャンルを築いたスティーブン・スピルバークに白羽の矢をたてました。
この時、スティーブン・スピルバークは25才。
この英断が成功し、映画は史上空前の大ヒットとなり、その後シリーズは4作作られました。
導入部の女性が海に入っていく場面。
暗く静かな海でのびのびと泳いでいる彼女の足に何かが触れます。
あれっと驚く彼女。
次の瞬間、静かな海に大きなさざ波。まさに食いつかれて荒々しく引きずり廻される画面の恐怖。鮮明に今でも思い出せます。
その後、スピルバークは「ET」「未知との遭遇」「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「ジュラシックパーク」シリーズと矢継ぎ早にヒットを飛ばし超一流の大監督となりました。
「ジョーズ」という言葉はサメを連想させるほどになりましたが、もともとは「顎(あご)」という意味です。
サメ狩り名人という漁師役に「007 ロシアより愛をこめて」の悪役ロバート・ショーを、警察署長に「フレンチ・コネクション」のロイ・シャイダー、海洋学者に「アメリカン・グラフィティ」のリチャード・ドレファスを起用。
続編も作られましたが評判はあまりよくありませんでした。
第一作の「ジョーズ」を凌ぐことができなかったのです。桁違いに素晴らしいのはスピルバークの映画への情熱が観客を酔わせた為でしょうか。
小さな時から映画にあこがれ映像テクニックを研究し、その技法を惜しみなく注いだ作品です。サメの映画といえば「チコと鮫」が昔は浮かびました。少年と鮫の友情を描いた作品ですが「ジョーズ」の出現いらい、鮫といえば「ジョーズ」となってしまいました。
ジョーズのすごさは話を前半と後半と明確に分けて単純化した所です。
ジョーズの姿をなかなか見せず、音楽だけであらわし観客をじらします。
もう出るか、もう出るかとハラハラドキドキ。
この音楽の担当がジョン・ウイリアムズ。
観客の期待感が水面下から襲ってくる恐怖感をあおります。
海中の檻でサメに襲われるシーンは機械仕掛けのサメを使い、檻の中には子供の代役を入れてサメの大きさを強調しています。
夏にお薦めの作品ですが、一度は見て戴きたい逸品です。