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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第87号

20世紀最後のオリンピック

シドニーオリンピックも終わりました。
日本は多くのメダルを獲得し、日本人であることに誇りを持つことが出来ました。
小さな体で大きな外国人に立ち向かう姿はまさに勇敢な獅子のようでした。
女子ソフトボール、女子ビーチバレー等はまさに「柔よく剛を制す」でした。
女子マラソンの高橋 尚子さんも東京オリンピックの円谷選手にも匹敵するほどの大偉業でした。
この高橋 尚子選手と100m、200mの金メダリストであるマリオン・ジョーンズ選手は同じアスリートでありながら、どうしてあのように体つきが違うのでしょうか。
それは筋肉に違いがあるからです。
同じように"走る"という運動をしているのですが、高橋選手には持久力が要求され、マリオン・ジョーンズには瞬発力が要求されます。
でも同じ筋肉を使うのにどうしてこんなに違うのでしょうか。
筋肉には赤い色をした"赤筋"と白い色をした"白筋"があります。
赤筋の色はミオグロビンという物質の色で血液中のヘモグロビンから供給される酸素を蓄える働きをしています。
少し難しい話になりますが、筋肉が動く時にATPという物質が必要になります。
このATPがADPと無機リンに分解されるときに生じるエネルギーが筋肉を収縮させます。
本来、筋肉の中にはATPは少量しかなく、分解される一方で同時にATPを再合成して持続的に筋肉の収縮が行われるのです。
従って筋肉の瞬発力が必要なのか、あるいは持久力が必要なのかはこのATPの再合成の仕方によって違ってくるのです。
赤筋のATPの供給は、運動中に取り込んだ酸素を使う有酸素運動で行われていて、この為に赤筋は持久力の高い筋肉運動が可能になるのです。
白筋のATPの再合成にはもともとあまり酸素を必要としないため、無酸素運動が行われており、この為、筋肉のエネルギーの一種であるクレアチンリン酸を使ってATPの再合成を行っています。
この機能は瞬発力は強いが持久力は弱いので短距離向きといえます。
そして重要なのは赤筋と白筋の割合が個人によって異なっている事です。
生まれつき赤筋の多い人はマラソンのような長距離向きで、白筋の割合の多い人は短距離向きで、100mとか200mのランナーになれるのです。

では赤筋と白筋はどのようになっているのでしょう。
神経からの刺激の回数によって変わるといわれています。
これは白筋が赤筋に変わることですが、赤筋から白筋に変わるのは困難であるといわれています。
高橋選手がマリオン・ジョーンズになるのは無理ということです。
マラソン選手が1日何十キロメートルも走るのは、いかにすればうまく呼吸調整をして筋肉に充分な酸素を送り、より効率よくATPを再合成させるかにかかっています。監督、コーチが選手の生まれながらの筋肉の特性を理解して、その人にあったプログラムを作ることがよりよい練習となり、オリンピックに参加できるようになるのです。ではどうして筋肉が動くのでしょう。
それを命令しているのは神経です。
手足を動かしなさいという命令は脳から脊髄へ、そして末梢神経から筋へと伝えられます。
大脳の神経から脊髄の側索という所を下行し前角に入り、その前角の運動神経から神経根に伝達され、筋肉に行きます。
筋肉の繊維は一本の神経によってのみ支配されており、支配と筋繊維の接合部では神経の末端からアセチルコリンという物質が遊離し、それを受ける筋細胞ではアセチルコリン受容体があり、神経から出たアセチルコリンがこの受容体と結合して、筋細胞膜にあるイオンチャンネルが開き、膜の興奮が起こります。
そしてその興奮が全体に広がり、筋肉が収縮するのです。
脳出血や脳梗塞は、神経の伝達が筋肉に届かなくなり、手足が動かなくなります。
運動神経以下は正常ですが、手足が動かなくなるため萎縮が起こります。
しかし筋肉そのものは壊れていないのでリハビリで筋肉の機能を回復させることができます。
脊髄の神経が犯されると筋繊維は細くなります。
リハビリを積極的に行う必要があるのです。
筋肉はどのようになっているのでしょう。
筋細胞は細長くゴム紐のようになっています。
直径は大人で1mmの20分の1、長さは数ミリから数十センチといろいろあります。これが集まったものが筋肉になります。
人間の体には450種類くらいの筋肉があり、体重の40%位といわれています。
筋繊維はもともと細長い細胞ではなく、胎生期に核をひとつしかもたない筋芽細胞がじゅずつなぎになり融合して細長くなったものです。
以上、簡単に説明しましたが難しくなってしまいました。
ですので筋肉の話はこれぐらいにしときましょう。

現在のスポーツは科学

そのスポーツと科学を融合させているのがアスレチック・トレーナーといわれる人達です。
選手が練習する時にはコンピューターを駆使し、選手個人個人にあったプログラムを作成し、そのプログラム通りに選手は練習をします。
プログラムの中には必要な筋肉を強くするための食事プランもあります。
例えば、水分は一日どのくらい、タンパク質は、脂肪は・・・などなど。
筋肉の柔軟性、強靭性を保つためには・・・と様々な分野の研究が一杯詰まったプログラムです。
選手の精神面のケアも専門のカウンセラーが担当します。
より早く走るにはどんなシューズが、より高く跳ぶには、より早く泳ぐにはどんな水着が・・・。
一人の選手が金メダルを手にするために、どれだけの研究がなされているのか。
ナイキ、ピューマ、アディダス、デサント、ミズノ等、たくさんのメーカーがその威信をかけて金メダリスト誕生のために科学に挑戦しています。
4年後のアテネ・オリンピックは奇しくもオリンピック誕生の地です。
さて、今度はどんな夢が叶うのか。
楽しみです。

思い出の映画 スター・ウォーズ

今から20数年前、映画スクリーン一杯に「遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・」というセリフから始まります。
小さいころ、映画少年であったジョージ・ルーカスが近未来の宇宙を舞台に連続活劇を現代に蘇らせたのです。
第一作の「スター・ウォーズ」、第二作の「スター・ウォーズ帝国の逆襲」第三作の「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」と矢継ぎ早に公開されました。
この壮大なスケールと連続活劇には堪能させられました。
映画の中で出てくるロボット、"C3-PO""R2-D2"はジョージ・ルーカスの尊敬する映画監督、黒沢 明の「隠し砦の三悪人」をヒントに作られました。
その後、ジョージ・ルーカスはスティーブン・スティルバークと組んで「インディ・ジョーンズ」シリーズを製作しました。
これも連続活劇ですが、ファンは「スター・ウォーズ」の製作を待ち焦がれていました。
今までの三部作はジョージ・ルーカスの考えているシリーズの中ではエピソード4.5.6であり、昨年7月に公開されたのが「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」でした。
第一作から20数年たって、再びジョージ・ルーカスが次の三部作を作り初めたのは映画史上に残る大事件だったのです。
このスター・ウォーズの面白さは、一話づつ完結しているのですが"次回を乞うご期待"というストーリーのなぞを残していることです。
また、毎回おなじみのハン・ソロ、ルーク、リイヤー姫、ダースベーダー、ヨーダ、オビワン・ケノービの登場、悪と正義がはっきりわかれ、そのかかわり方がこの映画の面白さなのかも知れません。
エピソード1、ファントム・メナスは前作では特殊な力を持つ老人であったオビワンが血気盛んな若者として登場し、のちの運命に関係する人々やなぜ戦争に発展していったのか、又、正義から悪に入ってしまうアナキン・スカイウォーカーの若き日が描かれています。
SFXも第一作と比べると格段の差があり、ジョージ・ルーカス自身ももしかするとSFXの技術が進歩したのをみて、エピソード1を製作しようと思ったのかも知れません。
2002年、ワールドカップの年にエピソード1の続編が公開されるようです。
"乞うご期待!!!"