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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第83号

自立のためのリハビリテーション

お年寄りの自立を考え、出来るだけ幸せに生活をしていただくために訓練をしているのが病院で行われている医学的リハビリテーションです。
リハビリテーションとは特別の器具を使ったり、専門の訓練士さんに行ってもらうこととお考えの方が多いようです。
でもこれは間違っていると思います。
歩く、座る、立つなどの日常不可欠な動作について、自分自身で行うように手助けするのがリハビリテーションを行う訓練士さんの努めなのです。

"老い"と歩く事
赤ちゃんは四つ足で這い這いをして移動し、やがて二本足で歩くようになります。
そして年を取ってくると三本足で歩くことが人の一生における歩行の変化です。
お年寄りが三本足で歩くのは
ふらつきやすい。
関節がかたい。
反射神経の低下ということがあげられます。
お年寄りは若い人に比べて、重心が傾き、体幹、四肢の筋力の低下がみられふらつきやすくなります。
これは足底の重心の許容範囲が若い人では60%ですが、年を取ると20%位に範囲が狭くなるためです。
繰り返す動作が遅いうえ、とっさの判断も鈍くなります。
つまり反射神経といわれるものが低下し、また腰、股、膝、足の関節に至る歩くことに必要な関節の動きも鈍くなり、歩行能力が低下するためです。
文献をみますと30才を過ぎてから10才ごとに6%ずつの割合で低下することがわかっており、60才を越えると5%ずつ歩行スピードが落ちることもわかってきました。
また歩幅も狭くなり、歩数が増えがちで、これも転倒しやすい原因となっています。歩行の状態を詳しくみてみますと、前に出した片足の踵が接地し、続いて足底全体が接地、最後に親趾を中心とした足趾に力を入れて地面を蹴って浮かして前進します。反対側の下肢が前に出る間、一方の下肢はずっと後方に取り残されています。
続いて取り残された下肢が再び前方に出ていきますが、年を取ると股関節が10%程若い人に比べて固くなっていますので、後方に取り残されなくなります。
このように下肢が十分開かないままの歩行になりますので、歩幅が狭く、歩数が多くなるのです。
また股関節の制限をカバーしようとする為、体を前に傾けて歩くようになります。
お年よりの30%に発症していると思われる骨粗鬆症による円背も前かがみ歩行を助長します。

病気でみられる歩行
自分では病気と思ってない人でも病的な歩行がみられる事があります。
・踵から接地しないで趾、又は足の外側から接地し踵を十分に着地させないまま、背伸びをしながらピョコピョコ歩くタイプの歩行があります。
痙性歩行と言われ、頚髄に障害がある時に起こります。
・踵をぶつけるように接地し、続いて前足部を接地するといった2相性の歩行をし、同時に下を向き地面や床を注視し、歩幅、タイミングの乱れるように歩く。
これを失調性歩行といいます。
これが重症になると歩行ができなくなります。小脳や脊髄の障害でみられます。
・下肢を高く上げ、足を投げ出すようにして趾から接地する歩行を鶏歩行といいます。足関節の背屈を補うための歩行であり、坐骨神経、腓骨神経麻 痺などの時に見られます。
・前傾姿勢で第一歩がでないすくみ足や小刻みの歩行はパーキンソン歩行ともいわれ、パーキンソ病で発症する歩行です。
・また歩行には異常がなくても10~20分間歩行すると下肢と腰に痛みが走り、休息せ ざるを得なくなるのを間欠性跛行といい、下肢を栄養している動脈の血行が悪い時や、腰椎で馬尾神経が圧迫されている場合に起こります。
健康なお年よりの場合でも自立歩行に不安定さが出現してきた時に転倒した場合、10%近くは骨折になっています。
自立歩行が出来るからといって杖を使わないのではなく、少し不安定な時は進んで杖を使うことが大切です。
また階段や廊下などでは可能な限り手摺りの側を歩くことが必要です。
足元が不安定になっても、ゆっくり努力を続け毎日少しずつ歩行距離をのばして、一日約8000歩位を目標に歩くと良いと思います。
家の中に閉じこもっていると筋力かますます低下し、廃用症候群といわれる症状になり、ついには家の中すら歩けなくなります。
少しずつでも歩行距離を伸ばし、転倒を防ぐために道具を使用してでも歩行を維持することが必要です。
当院のリハビリテーション訓練士が皆様のお手伝いをします。杖のいろいろ
いろいろな病気で歩行が不安定になった時はT字杖を使う事をお進めします。
以前から二本で使われている竹の杖とか、柄が丸いこうもり傘のような杖は不安定ですので、きちんと握れるT字杖が良いと思います。
長さは立った姿勢で大転子に相当する高さ、また上肢を下げて手首の高さから床までの距離の長さが理想的です。
杖の先には太めのゴムキャップをはめることも大切です。

思い出の映画

ヘミングウェイのベストセラー小説をハワード・ホークスが監督し、ハンフリー・ボガード、ローレン・バコールが出演した「脱出」、モンゴメリー・クリフトとエリザベス・テーラーが出演した「陽の当たる場所」、ロック・ハドソン、ドリス・ディの「恋人よ帰れ」などハリウッド映画は昔から永遠のロマンチックカップルが存在しました。
そんな最高のゴールデンコンビを現在に探すなら私はトム・ハンクス、メグ・ライアンしかいないと思います。
どちら美男美女とは言い難い面がありますが、親しみやすく平凡でどこにでもいそうな感じが爽やかです。
この二人が切なくて優しい恋の予感を演じてくれたのが"めぐり逢えたら"でした。す愛する妻をなくし幼い息子と生きている男。
本当の愛を探す女。
その二人がラジオ番組をきっかけにしてラストにめぐりあえるというお話し。
あれから数年後、このゴールデンカップルが「ユー・ガット・メール」で再びスクリーンに帰ってきました。
今回はコンピューターのEメールが二人のキーポイント。
亡くなった母の意志をつぎ小さな童話の書店を守るメグ・ライアン。
その店の近くに大型チェーンの書店が開店します。そのオーナーの息子がトム・ハンクスです。
会えば当然いがみあう二人ですが、心のより所はお互いどこの誰かも知らずに交信しているEメール。
ラストシーンは「やっぱり君だったんだね」「あなただったのね」・・・・
年とともに渋みが増して素敵になったトム・ハンクス。
年を重ねてもちっとも変わらないメグ・ライアン。
公園で待ち合わせた二人がお互いの姿を発見するところで映画は終わります。
現在はアクション映画全盛ですが、時には心温まるラブストーリーはいかがでしょうか。