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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第73号

リウマチって・・・?もう一度、おさらいしましょう

8月に慢性関節リウマチの新しい薬が発売されることになりました。
この薬はアメリカでは10年以上も前から発売されファーストチョイス(第1選択薬)すなわち一番最初に使われる薬となっています。
数年前より早くこの薬を発売してくれないかと医療者側より多くの声がありましたが、厚生省はなかなか腰を上げてくれませんでした。
しかし、製薬会社、リウマチ学会、医師会などの地道な努力の結果、やっと8月2日より発売されることになりました。

この薬は「リウマトレックス」といわれ慢性関節リウマチ専用の薬です。
現在の医学では残念ながら慢性関節リウマチは完全に治る病気ではありません。
しかし、治療は確実に進歩し薬で進行を遅らせたり、手術やリハビリテーションにて壊れた関節の機能を取り戻すこともある程度可能になってきました。
リウマチの研究の進歩につれ、患者さんのこの病気に対する知識も増えてきていますが、なかには間違った理解も少なくありません。
簡単に治らないとあきらめてしまったり、効果のわからない治療にはしったり、また治療が進歩したということで楽観的になり治療が不規則になったりすることもみられます。
リウマチはいろいろな経過をとりますから、その人にあった治療が不可欠です。
医師からリウマチですといわれて悲観したり、まだたいしたことないと自分で判断して一番いいタイミングを失ってしまう患者さんがいらっしゃる事は残念な事です。
当院のホームページにも時々、質問が寄せられてきています。

それらの質問に簡単にお答えしたいと思います。

1.リウマチは何故起こるのですか?
リウマチの原因はひとつではなく、いくつかの原因が重なり合って発症すると考えられています。
病気が進行していく過程は自己免疫という現象が関係しています。
その為、自己免疫疾患のひとつといわれています。
免疫は体の中に入ってきた異物を排除するもので、体を守るためには非常に大切なものです。この機能に何らかの異常が発生して起こると考えられています。

2.リウマチは遺伝しますか?
リウマチは決して遺伝する病気ではありませんが、どうもかかりやすい家系があるようです。かかりやすい素因、体質が遺伝すると考えられています。
どのような素因なのかも少しずつわかってきました。
血液型と同じように免疫に重要なリンパ球にも人それぞれの型があって、それが遺伝子によって決まり、その人の持って生まれた素因を示します。
でも素因を持っていても必ずリウマチになるというものでもありません。
一卵性双生児の人を調査すると同じ遺伝子を持っていてもリウマチになる人は3割位という結果が出ています。

3.症状にはどんなものがありますか?
リウマチで必ずおこる症状は関節の痛みと腫れです。
症状の強い時は熱感も出現します。
痛みがあるが腫れていない時とか、腫れているが痛みはない時はリウマチではなさそうと考えてもさしつかえありません。
また腫れ、痛みなどの他に指がこわばって動きにくいという症状もみられます。
この症状は朝起きた時は強く、動いているうちに段々軽くなってくるので「朝のこわばり」と言われています。
またリウマチは全身的な免疫異常によっておこる病気ですから、関節以外の症状も出現 。
微熱、疲れやすい、体がだるいという症状もありますので注意が必要です。

4.自分でチェックすることはできますか?
早期(初期)のリウマチには特徴的な症状はありません。
3.で書かれている症状が出現しますが、少し長く続いている時は一応リウマチを疑ってみる必要があると思います。
関節の痛み、腫れなどを起こす病気もたくさんありますが、ただ一つの関節ではなく2ヶ所以上の関節の痛みと腫れが出た場合はリウマチを疑ってみて下さい。

5.月に何回位診察を受ければいいのでしょうか?
リウマチはいろいろな経過を取るため十人十色と言われています。
そのため一概には月に何回と言えません。
活動期、進行期には時に入院治療が必要になることもありますが、安定している時には月に1回位で十分な時もあります。
リウマチの痛みはストレス、疲労、天候などによって非常に変わります。
昨日までは調子が良かったのに、今朝は痛みが強くなったという事もあります。
しかしこれはリウマチが悪くなったのではないことの方が多いと思います。
医師の立場からいえば初診から何回かは検査の結果をみたり、薬に対する 反応、治療の効果、副作用の有無を評価するために1週間に1回の診察が 必要です。
症状が安定してくれば2~4週に1回の診察でよいと思います。

6.診察を受ける時に注意することがありますか?
診察には経過や状態を聞く問診、関節部位を触ったりする触診があります。
問診はいつから始まったか、今まではどのような治療をしてきたのか、今までにかかったことがある病気、家族の病気、生活習慣、仕事などを聞き ます。
リウマチとわかっているのになぜと思うかもしれませんが、まぎらわしい病気を除外したり、これからの治療を考える上でいずれも非常に大切な事 なのです。
これらのことはいざその場になって考えるとなかなかうまく話せないこと が多いので、あらかじめメモっておいていただくと良いと思います。
外来も混雑しており、長い時間お待ちいただく事も多くご迷惑をおかけしておりますが、できるだけ丁寧に診察をしたいという医師側の希望です。
そのためには能率良く話をしていただき、手際よく診察を受けられるようにしていただければ幸いです。

7.治療にはどんなものがありますか?
「薬による治療」「手術による治療」「リハビリによる治療」この3つが基本です。これらがうまく歯車のようにかみ合っていかないとうまくいきません。
病院では各分野の専門家が連携を保ち、チームとしての治療を行います。
どの治療に重点をおくかはリウマチの状態、患者さんの必要性によって変わってきます。

8.基礎療法が大切といわれていますが、どのようなものですか?
 基礎療法はすべての患者さんに共通に行わなければならない治療です。
リウマチの治療は患者さんごとに一番適した方法を考えて行われますが、のもとには共通の基礎療法があります。
この基礎療法とはリウマチをよく理解していただくことです。
患者さんはもちろん、できればご家族の方々、職場の方々にもリウマとはどんな病気かを理解していただく必要があります。
患者さんは自分でできることは何でもする一方、その時々の状態に合わせて十分な休養をとるという生活態度を身につける必要があります。
生活の質「クオリティー オブ ライフ(QOL)」を保持、改善するためには患者さん自身の病気についての理解と良くしようとする努力が一番大切なことで、これが基礎療法と言われています。

9.リハビリテーションとはどんなことをするのですか?
リハビリテーションは日常生活などのため、体の機能を保ち、低下している部分を回復させたり、回復しない場合は残された部分でその機能を行うように訓練する治療です。
運動療法は歩く、腕を動かすなどの関節の機能を高める治療であり、またその補助的な役割をする電気や温熱をを使う物理療法、関節を固定したり、動きの補助をする装具療法などがあります。
このようにいろいろな治療法がありますが、これらは関節機能の障害状況にあわせて行います。
しかし、もっとも大切なことは患者さんが自分から積極的に意欲を持って続けて行うことです。
リウマチでのリハビリテーションの一番難しい点は炎症、痛みの強さが に変化し、時々の状態が変わるということです。
そのため、症状に合わせ、患者さんを中心に医師、療法士、看護婦士)、介護者が相談しながら目標を決めてリハビリテーションを進めていく必要があります。

10.季節によって気をつける事がありますか?
多くの患者さんは梅雨どきになると調子が悪くなるようです。
湿度が高く、急に暑くなったり、寒くなったりという気温の変化、それに気圧も関係してリウマチに悪い影響を与えるようです。 ですから昔からリウマチの人は天気予報よりよく当たるといわれています。
一般に寒さがよくないといわれますが、気温が低いなりにも安定してしまえば、それほど悪くなることはないようです。むしろ寒い冬のほうが調子が良いといわれる患者さんもいらっしゃいます。
夏はクーラーのある部屋に入る時には長袖などで保温して下さい。
冬はコタツのように一部だけを暖めるより部屋全体を暖めるほうが効果的です。
先に書きましたようにリウマチは十人十色で治療法もそれぞれに異なりますので、自分の病状を医師に的確に伝え、気長にこの病気とつきあっていく心の余裕を持つことが大切です。

病状について何かお気づきの点やご不審がありましたら、遠慮せずに医師に相談して下さい。

お知らせ  
第34回 高松祭りに当院も参加することになりました。
今年から曲もアップテンポになり、踊りも自由ということで少し戸惑いもありましたが、従業員一同一丸となって遅くまで踊りの練習をしています。
当日夜勤に当たっている人、家庭の事情で出られない人などは縁の下の力持ちで表舞台に立つことはできませんが変わりにそれまでの雑多な仕事を引き受けてもらっています。
実行委員会の皆は振り付けや山車の飾り付け、衣装の調達など少ない予算でも頑張っています。
日程に余裕があればもっと良い案や振り付けなどができたかも知れませんが、オリンピックと同じで参加することに意義があるという気持ちで楽しみながら就業時間後に集まってワイワイとやっております。
高松祭りの踊りのパレードで病院の職員の顔がみえたら手を振って下さい。
そして、頑張れの一言を・・・よろしくお願い致します。