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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第66号

新年あけましておめでとうございます

今年の元旦は救急当番にあたり、病気、ケガにはお正月も休みもないなあ・・・と改めて思いました。
肩こり、頸椎から来る痛みの方が多く来られましたので、今回は背骨について取り上げてみることにしました。

背骨について

昔から「背骨を制する者は万病を制す」といわれています。これは背骨の病気のためにいろいろな症状が出現し健康を害することからこういわれてきたためです。
最近はストレス社会とか、車社会といわれています。
肩こり、腰痛、ぎっくり腰、神経症、椎間板ヘルニアなど頸椎、腰椎にまつわる病気も増えています。
また、高齢化が進み、背骨の老化による病気、変形性膝関節症、骨粗鬆症も増えました。最近は成長期の子供も骨が弱いといわれ、運動による骨折が多発し、姿勢の悪い子供も増えています。
こう考えてみますと「背骨」による症状や病気が現代の我々にとって大きな悩みになっていることは間違いないようです。
人間の加齢、つまり老化現象は避けることができない現実です。
でも日常生活の中で気配り、知恵を働かせ、少しでも若さと健康を守れるように働きかけることでいくらかは緩和させることができます。
腰痛や神経痛の本はたくさん出版され、体操をすることが大切と力説されています。しかし、この体操も正しい知識と正しい方法で行わないと逆に関節や骨に負担をかけ、老化を早める原因になりかねません。
一般的には背中の骨を「背骨」と呼んでいますが、正式には呼び名を「脊椎」といいます。中には「脊髄(せきずい)」と呼ぶ人がいますが本来は脊髄は脊椎の中にある神経の事をいいます。
脊椎は骨の事をいい、脊髄は神経のことを指します。
脊椎は一つ一つの骨のことをいい、これが一本の柱のように頚、胸、腰、お尻とつながり脊柱と呼ばれています。
ではどのように脊椎がつながっているのでしょうか。
一個一個の脊椎の間に椎間板といわれる柔らかい軟骨の板といくつかの靭帯があり、椎間板がクッション的な役割をしながら靭帯につながっているのです。
この靭帯は骨と神経の間にあり壁のような役割をしてくれています。

肩こり

最近は若い人にも肩こりが多くなっています。
職業病としても、いわゆる頚肩腕症候群も肩こりが主体の病気です。
又、職業に関係のない女子学生や若い主婦にも多くなり、交通事故によるむちうち損傷も後遺症として肩こりが出現します。
でも同じことをしても肩こりが起こらない人と起こる人がいます。
統計をとってみますと、筋肉の発育が悪い人、すじの良く伸びる人、なで肩の人に多くみられるようです。
20歳になってくると骨も少しずつ老化が始まってきます。骨というより椎間板の老化が早くから起きるのです。
本来「こり」は「凝り」に通じ、物事に熱中した時に起こりやすいものです。
パソコンや読書、編み物などに没頭していると肩がこってきます。
うつむいた姿勢は重い頭を首筋で支えるため、このまわりの筋肉が疲れてきて、やがてそのストレスに耐え切れなくなり刺激を発し、痛み、凝りになるのです。
さらに年を取ってくると椎間板だけでなく、関節、筋肉、靭帯の老化もひどくなります。そうするとちょっとした事でも肩こりが起こりやすくなります。
でも、70歳を過ぎたり、骨の変形が進んだりして頸椎の動きが悪くなったりすると、逆に肩こりが起こらなくなります。
これは骨の動きが悪くなり、それに伴った筋肉の動きも悪くなるために硬結が起こりにくく肩凝りがなくなるためです。
つまり肩こりは頸椎、その周辺の筋肉などに生まれつきの素因があって、また老化現象も加わり、そこにかかる負担が増えた時に発症するものと言えます。
逆に素因がなければ発症しないこともあります。
頸椎の障害以外にも肩こりはみられます。
高血圧、動脈硬化、狭心症、肋膜炎、自律神経失調症などでも起こることがあります。ですから肩こり症でない人が肩こりを感じたり、肩こり症の人でもいつもと違う肩こりを感じた時には、肩こり以外の体の変調を無視しないようにして下さい。

寝違え

「落枕」と中国では呼ばれている症状は、日本では「寝違え」と言われています。
朝、起きた時に首に強い痛みがあり、首が借金取りに襲われていないのに回らなくなる症状がそれです。
30歳以上の人によくみられ、一度起こすと年に1~2回は繰り返す傾向にあります。原因はよくわかっていませんが、頸椎の関節のねんざ、関節包やそのまわりの組織がまくれこむ為などといわれています。
寝違えは寝ている時以外でもヒョッと振り向いた時にも起こります。
今までは大人についての事ですが、時には5~6歳の小児にもこれに似た事が起こります。
首をどちらかに少し傾けた斜頸位をとって、首の曲げ伸ばしもまわす事もできなくなります。
炎症性斜頸と呼ばれ、風邪などひいていてその炎症が第一、第二頸椎の関節まで及んだ時に起こります。
治療としては頸椎の安静をとるため、頸椎カラーを装着します。
神経痛
神経痛といえば顔面神経痛、肋間神経痛、挫骨神経痛がよく知られています。
神経に沿って走る痛みといわれていますが、神経に炎症が及んでいる状態と考えていただいた方がよいと思います。
肋間神経にウイルスが感染して、神経に沿った皮膚に水ぶくれを生じる帯状疱疹が最も有名ですが、もっと多いのは腰や頸部の椎間板ヘルニアなどで神経が押されて炎症が起こり、上肢や下肢の放散痛や挫骨神経痛が起こるものです。
脊椎の異常からくる神経痛の特徴もやはり脊椎の荷重と運動によって悪くなるところがあります。
痛みが強くなるため、首を動かせない、長く座れない、立てないなどがそれです。
コルセットをつけたり、安静にしたり、それでもまだ痛みがとれない時にブロックしたりして痛みに対処します。
次回は腰についてお話したいと思います。ただし何かあれば違うものを取り上げる時もありますのでご了承下さい。

正しい知識を身につけ、薬について強くなろう

昔から「薬と毒は紙一重」といわれています。
この頃は薬を調合していたために教訓としていわれていたものと思います。
現在も薬の良い所ばかりが紹介され悪い所は紹介されていません。どんなに良い薬でもその人によっては悪いことが起こるかもしれません。
薬の良い面を考え、いかすのが医師、薬剤師の仕事です。
でもこれからは医師、薬剤師だけが薬の性質を知っているだけでは不十分です。
自分の病気を良く知り、病気に対処するために薬の良い所、悪い所を知っておくことは大切なことです。
薬理学は日進月歩でより安全で効果の高い薬が研究、開発されていますが副作用のない薬は今だ開発されていません。
最近話題になっている「バイアグラ」も効果は充分に認められていすが、使い方を間違えると死に至る危険性が指摘されています。
現在薬の開発は目的、適応を考えて2000コ位の化合物(薬の化学式など)から理論上は可能と判断して製造します。
そして動物実験に入り、有効性、安全性を確認し、急性実験、慢性実験を経て臨床試験となります。
第一相、第二相、第三相と段階的に研究が進みます。
第一相は志願した健常者で行われます。
第二相は病気という条件下で薬の効果をみます。
第三相はより多くの患者さんについて、通常の診療に近い状態で有効性を確認します。本当に効果があるかどうかを正確に判断するために二重盲検法(ダブルブラインドテスト)を行います。
その後、厚生大臣の諮問機関である薬事審議会の各調査会で検討され、合格となれば市販の運びとなります。
その後も第四相として、まれに生じる副作用の追跡とか、長い目でみた有効性の検討が行われます。

薬には相性の良い薬と悪い薬があります。
循環障害(脳梗塞など)でワーファリンを内服している方は骨粗鬆症の薬ビタミンKを内服されるとワーファリンの効果がなくなり、骨粗鬆症の効果もなくなりますのでご注意下さい。
消炎鎮痛剤を内服しておられる方(慢性関節リウマチ、慢性関節症など)は風邪、気管支炎の時に内服する抗生物質(ニューキノロン製剤)は副作用が出現する可能性があります。
せっかくの薬の効果を相殺してしまわないように、他病医院などで処方された薬は必ず当院の医師、薬剤師に申し出て下さることをお忘れなくお願いします。

いつもと違う症状が出た時には、医師、薬剤師、看護婦などにお申し出下さい。