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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第64号

レントゲン写真をご理解いただくために

我々、医師は患者さんにレントゲン写真をご理解していただくために、時々苦労することがあります。
うまく説明したつもりでも、どの程度理解していただいているかと不安になることもあります。
そこで今回はレントゲン写真の説明を受ける前に少し予備知識をもっていただければよりわかりやすくなるのではないかと思い取り上げてみました。
シャウカステン(レントゲン写真をかける蛍光灯)に写真をかけると、骨は少し白く写り他の部分は黒っぽく写ります。
レントゲン写真を受ける時、ホック、カイロ、エレキバン、磁気のついたバンソーコー等を身につけていると、これらも白く写りますので骨等と重なりますと良い写真ができないことになります。気をつけて下さい。
また太った人と細い人とでも同じ条件で撮ると良い写真になりません。
だからレントゲンの先生がそれぞれの人に最も良いと思われる条件で撮影しています。腰椎の場合は一般的に正面(腹部から背中の方向で撮ったもの)、側面、側面での前後屈で撮影します。
レントゲンにて全部の病気が写るわけではないことも覚えておいてもらいたい事です。患者さんに「異常がないです。」とお話ししますと、「私は腰が痛いのにどうして異常がないのですか。」と質問されます。
レントゲンではわからない病気か筋肉からの痛み等の時はレントゲンに写りません。レントゲン所見上異常なしとは腰椎が正常ということで、レントゲンに写らない軟骨、血管、神経、靭帯、筋肉など様々な質問を患者さんにして痛みの原因を探索します。
ただし皮下の脂肪、腎臓、筋肉の一部は薄く写ります。
骨以外で写るものは石灰が沈着した椎間板、血管、膀胱、結石などです。
腰椎の前後像では中央に腰椎が真っすぐに見え、その横に腸腰筋の影が写ります。
上方には肋骨、下方には骨盤が写り、右上方にうすくぼんやりと肝臓が写ります。
正常な腰椎は真っすぐに見え、側面に曲がったり、ねじれたりしていません。
曲がって見える時は異常があるということです。
側面像では前後に少し弯曲(そっている)しています。弯曲が大きくなったり、小さくなったりしている時は異常です。
また、骨と骨の間(椎間板)は正常では写りませんが、時に石灰化が起こると白く写ります。椎間板の狭小化は骨と骨との間で計ります。
一番大きいのは4番と5番の間で、一番小さいのが5番と仙骨の間です。
狭いですねと言われれば、椎間板に何らかの損傷があるということになります。
側面にて前屈した姿勢時と後屈した姿勢の時でのレントゲンを調べ、椎間板の不安定性を調べることもできます。
背骨は医学的には脊柱と呼ばれていますが、一本の柱ではなく一つ一つの背骨が合わさって脊椎になっていますから動くことができるのです。
椎体と椎体との間に椎間板があり、上下の関節と一緒になって動きます。
また椎間板孔より、それぞれ一対ずつ神経が出ていて集合して坐骨神経となります。通常、腰椎は5コあり形も少しずつ人によって違います。
4コ、又は6コになったり、仙骨の骨になりかかったり、仙骨が腰椎になりかかったりすることもあります。
この形の変化は必ずしも腰痛の原因になるとは限りませんが、慢性腰痛の中の数%の人にみられます。
脊椎と脊髄をよく混同していらっしゃる方がいますが、脊椎は骨で脊髄は神経です。

腰痛をおこす主な病気には
(1)変形性脊椎症
(2)椎間板ヘルニア
(3)骨粗鬆症
(4)脊椎分離症
(5)脊椎すべり症
(6)脊柱管狭窄症
などがあります。

しっていますか? 介護保険制度 

10月11日に高松でも介護支援専門員試験が行われました。
しかし一般の人はもちろん、障害を持っている人も介護保険って何なのと良くわかっていらっしゃらない方も多くいます。
事実、私もよくわからなかったので少し勉強してみました。
そこでわかったことをお知らせいたします。

1)開始はいつからか
平成12年4月1日よりスタートします。この日から介護サービスが利用できるのですが、それには申請をする必要があります。
申請手続きは平成11年10月からの予定だそうです。

2)どんな制度なのか
障害をもっている人は入浴サービス、介護などの制度を利用する時は税金を財源とした福祉制度を利用します。これは古く「国が弱い者を保護」するという考えから発生した制度ですが、障害者自身がサービスを選べず行政と対等な関係がとれないと困っている人が多いようです。
この介護保険は税金を財源とせず、"保険料を財源"とした社会保険方式の制度です。一定の年齢になるとすべての人が保険料を支払い、介助が必要な状態になったら"保険給付"としてサービスが受けられる制度です。
では今までとどこが違うのでしょうか。
利用方法は現在までは行政が決定しますが、介護保険になると契約であるため自分でサービスを選べます。負担は収入により変わっていましたが、これからは国民全員が介護保険料を払い、サービス利用時には一割負担となります。
もちろん民間のサービスの利用も可能になります。

どんな人が対象になるのか。
1)身障者手帳を持っている人。
2)65歳以上の人で介護や自立支援が必要な人。
3)40歳以上65歳未満で医療保険に加入し、特定疾患に該当する人で介護や自立支援が必要な人。

☆認定審査の基準は?
訪問調査で得た情報をコンピューターに入れて計算した「介護にかかる時間の合計」と「かかりつけ医の意見書」等で介護の認定が行われます。

☆保険給付の種類は?
・介護給付
   在宅介護サービス
   施設介護サービス
・予防給付
・特別給付

☆保険料はいつ、いくら払うの?
40歳以上の人は全員払う必要があります。
一人あたり一カ月2500円(厚生省案)という数字が出ていますが市町村の水準、収入によって変わってくると思います。
65歳以上の人は年金からの天引きや直接市町村に払う。
40歳以上の人は加入している医療保険料と一緒に払う。

☆現在の障害者福祉制度との関係は?
原則的には介護保険が優先され利用した額の一割を負担します。
サービスの低下が心配されています。

☆本当に障害者にとって生活が豊かになるの?
介助保険だけでは困難で実費かボランティアに依存しなければならなくなるのではないかと思います。
しかし介護の量が決められるので利用しやすい点もうまれてくると思います。

☆サービスの低下がいわれていますが、その対策はあるのでしょうか?
厚生省は経過措置として「落差の上乗せ、併給」という考えを示しています。
従来の制度との併用か選択かも必要との考えもあるようです。
高松市では広報をみるかぎり何も決まっていないようです。

☆若い障害者の人はどうなるの?
介護保険には盛り込まれていませんので不明ですが、5年周期にて見直される予定ですので・・・・
まだまだ不明な事が多く、介護保険制度が始まるまでに勉強会を開く予定でいますので、ご質問などはその時にご参加の上お尋ね下さい。

要望とか提案することから始めていかなければならないと思います。