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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第62号

応急処置とは何か

9月10日(木曜日)午後より救命救急の講習会を行います。
今回のテーマは応急処置を取り上げてみました。
以前、クライオ・セラピーというテーマでも少し取り上げていますのでご参考にして下さい。
応急処置とは何か・・・
ピンとこない方もおられるとは思いますが、スポーツなどをなさっている方にケガはつきものです。最近は街の中でも歩道のちょっとした段差につまづいたりと様々な物があり、ケガをする事も多くなってきています。)
「無事こそ、これ名馬なり」といわれるようにケガをしないことが良い選手につながるといわれていますが、不慮の事故によるケガも又、避けられないものです。
ケガが大きければ当然病院に行きますが、いつも近くに病院があるとは限りません。では、その時にどうすればいいでしょうか。
正しい応急処置ができなければ、ケガを悪化させてしまう事もあります。
また医師の立場からいいますと、正しい応急処置がなされていると、ケガも短時間で治りやすく、不適性な処置がされていると、早く治るケガも長引くことがあったり、逆に悪化することもあります。

軽いケガと思った時は、まずRICEを行いましょう。(クライオ・セラピーでも取り上げています。)
1.REST(レスト)→安静、ケガをした所を動かさないようにする。
2.ICE (アイス)→冷却、氷で冷やす事。
最近はコールドスプレーが使用されますが、冷え過ぎる事、スプレーが多すぎたり する事がありますので注意して下さい。湿布はあまりすすめられません。
3.COMPRESSION(コンプレッション)→圧迫、包帯・タオルなどでケガの 所を圧迫すること。出血しているかと思い、ゴムなどでしばるよりはタオルなどで 圧迫する方がよいと思います。
4.ELEVATION(エレベーション)→挙上、ケガをした所を心臓より高くし、 出血・膨脹をおさえることができます。
このRICEは打撲、捻挫などスポーツ、日常生活で起こるケガの多くに用いることが出来ます。
このRICEをすると痛みを低下させたり、腫れを抑えたりしますので結局は治りも早くなることにつながります。
でもこれはあくまでも"応急処置"ですので"治療"ではありません。
RICEを行って、出来るだけ早く病院で受診して下さい。

RICEの行い方。

RのRICE
ケガをしている所を無理に動かしたり、足首や膝だと体重がかかるような事をすると痛みが強くなったり、ケガを悪化させてしまいます。
ケガをした人を座らせるなどして、ケガをした所を動かさないように、体重がかか らないようにしましょう。
IのRICE
痛みを軽減したり、内出血や炎症を抑えるため、ケガの部分、またその周囲を氷で 冷やします。最も一般的な方法は、ビニール袋に氷を入れてケガの所に当てる方法です。ですからスポーツをする時は出来るだけ氷を持っていくことをお薦めします。
氷を当てていると少しピリピリした感じがしてきますが、もう少し続けていると(20分間位)感覚が薄らいできます。そうなったら一度、氷をはずし、又少しピリピリしだしたら、再度氷を当てるようにしましょう。
最近はRICE用品が市販されていますが、これらもうまく使うと便利ですが高価 なのが欠点です。又冷やし過ぎることがありますのでご注意下さい。
冷やし過ぎると凍傷になる恐れがありますので、氷を直接患部に当てないでタオルなど当てて行う事が大切です。凍傷をおこすと治療が難しくなることがあります。くれぐれもご注意下さい。
CのRICE
出血や腫れを防ぐ為に圧迫を行います。
ICEを行う前に行うこともありますが、一般的にはICEと同時に行うとになります。足首の捻挫などで腫れがひどくなると痛みも強くなり、治りも遅くなります。弾力包帯やテーピングなどを使って圧迫して下さい。パットなどを使う方がいいでしょう。圧迫が強すぎると血流を悪くしたり、神経を圧迫することがあるので、巻く強さを加減しましょう。痺れが出たり、皮膚の色が変わったりする時には緩めて下さい。青みがひいたり、痺れが低下したりしたら再度圧迫しましょう。
このRICEを行っている時はいつも皮膚の色をしっかりチェックして下さい。
EのRICE
ケガをした所をできるだけ自分の心臓より高くしますと、内出血を防ぎ、痛みも軽減してきます。
いすや台、クッション、枕などの上に患部を乗せておくことです。

☆ネンザの時
足首、手首に起こりやすいケガの一つです。
軽いケガにみられる事もありますが、靭帯が伸びていたり、切れていたりすることがありますので、速やかに病院で受診することが大切です。
足首は放置しておくと不安定性を招き、走ったりする時、急に止まったりするときに抜けるような感じが残ることがあります。

☆打撲
打撲も内出血が主体にありますので、直後からRICEを行います。
痛いからといってマッサージしたり、指圧をしたりすることは絶対に避けて下さい。皮下出血の程度(エコーとかMRIという機械で範囲は確かめることができます。)を調べることも大切です。
痛みが強くなったり、続いたりする時は骨折の可能性もありますのでレントゲン検査が必要です。

☆肉ばなれ
受傷直後からRICEを行いましょう。
肉ばなれは筋肉の不全断裂(部分的な断裂)が原因です。
筋断裂の状態ではリハビリが必要になってくる事があります。

☆つき指
ボールなどで、指をついてしまったりすると起こります。
このつき指はよく知られていますが、中には靭帯の損傷、はくり骨折がみられたりしますのでレントゲン検査が必要です。
又、つき指したら強く引っ張ると大丈夫とよくいわれていますが、これはかえって悪くすることがありますので、しないようにして下さい。

☆脱臼
スポーツする時、転倒時によく肩の脱臼を起こす事があります。
関節がずれた感じと激しい痛みがあり、動かすことができません。
脱臼は「入れば良い」のではなく、整復後の固定が大切です。
又、亜脱臼の状態の時もあります。
これははずれかけた状態、又ははずれたけどすぐに戻った状態の事をいいます。
この亜脱臼もしっかり治療しないと再脱臼したり、習慣的になったりします。
できるだけ早く治療を受けましょう。

☆首を強くねじった、強打した時
首のケガは頭と同様、緊急の処置が必要になることがあります。
手足が痺れたり、握る力が弱くなったり、首が痛くて動かせない、触った感じがにぶいなどの時は、すぐに仰向けに寝かせ、首を動かさないようにします。
呼吸や心臓が止まっている場合は救急車を呼ぶと同時に、人工呼吸、心臓マッサージをすぐに行わなければなりません。

9月10日に救急の講習会がありますので、勉強しましょう。

高校総体を終えて

7月末日より8月中頃まで全国の高校生が高松を訪れ、競技、応援に青春を謳歌しました。救急班として私もバトミントンの大会に行きました。
彼らの若さの躍動感に私も感激して、一生懸命に応援しました。
その時に何人かの選手が熱中症にかかり、倒れるということがありました。

熱中症とは何か。

夏の暑い日、体育館の中は高温、多湿になり、脱水症状、けいれん、体温上昇となり、ひどくなると意識の消失を起こします。これが熱中症です。
あまり暑くない日でも(梅雨どきなど)湿度が高くなると熱中症をおこすことがあります。このような症状があらわれた時は、できるだけ早く治療をおこなわなければなりません。

では、その時に応急処置としては
日陰などの涼しい所に連れて行く。
寝かせて衣服をゆるめる。
体温を下げる。氷で首、腋、股関節を冷やす。(これは大きい血管のある所です)ただし冷やし過ぎに注意して下さい。
以下のような状態の時には要注意です。
暑さに慣れていない。
疲労気味。
睡眠不足。
食欲がない
このような時には水分補給と休息を定期的にとるようにすることが大切です。
大会となるとつい頑張り過ぎてしまうことがありますが、健康に留意することを一番に考えて、自己への挑戦に挑んで下さい。

やまとなでしこ見参

敬老の会に看護婦さんたちのお手前で、爽やかなひとときを楽しんで下さい。
婦長以下、何人かの看護婦さんたちが鮮やかな手つきで(習いたての人もいます。)お抹茶をたててくれるそうです。
作法をしらないからなんて遠慮は無用です。
茶道は楽しむものであって、おいしいと喜んでくれる方が一番のお客様。
リラックスした雰囲気で、和気あいあいと「ほのぼのひととき」を楽しみましょう。9月10日午後1時45分より3階、患者さん食堂でお待ち申し上げております。参加はご自由ですので、どなたもこぞってお出で下さいますように。