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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第60号

体の手入れを忘れずに ストレッチングについて

ストレッチングは我が国においては1980年代になってから紹介されました。
今日ではスポーツを行う時にコンディション調整の方法として普及してきています。ストレッチングは大きく分けると、反動をつけて行う動的ストレッチング(ダイナミック・ストレッチング)、反動をつけないで行う静的ストレッチング(スタティック・ストレッチング)という方法にわかれます。
今日、一般に行われているのは静的ストレッチングの方法です。
ストレッチングは1960年代にアメリカのブリーズ等によってインドのヨーガの手法を参考にし、筋肉生理学の研究により考案とれました。
その後、ボブ・アンダーソンのストレッチング書によって一般的に普及してきました。このストレッチングは反動をつけないで、じわじわと筋肉や腱を伸ばしていくため、伸展反射による筋肉や腱のダメージが少なく安全に行えるストレッチングです。
また、全身の筋肉や腱に刺激を与えることによって柔軟性の向上を始め、コンディション調整にも役立ちます。
このような点から健康作りにストレッチングの効果が大きく認められてきています。まず第一の効果は筋肉や腱の柔軟性を向上させ、筋肉に弾性を与え、動きやすい状態を作るため運動障害の予防になります。
第二の効果は消費エネルギーが少なく、マッサージ効果も期待でき、運動後の筋肉疲弊や筋肉痛の回復を促進させる効果があります。
第三の効果は筋肉や腱の適度な緊張と弛緩の繰り返しによって心身をリラックスさせるためストレス解消にも役立ちます。
血液循環を改善するため肩こり、腰痛、冷え性にも効果があります。
このことはストレッチングがスポーツのためだけでなく一般的な健康作りにも役立つことと思います。
ストレッチングには各部位において多くの方法がありますが、行うにあたって注意するべき点があります。
反動や弾みをつけず、じわじわとゆっくり筋肉や腱を伸ばすこと。
自分の身体の柔軟性にあわせて無理をしないこと。
自分の柔らかさに合わせて快い痛みを感じる程度にすることです
ストレッチングの時間はストレッチングする人の必要性や目的によって異なりますが、一般的には10~30秒程度一つのポーズを保つことが適当です。
自然な呼吸でストレッチングをすること。
呼吸をさせると筋肉や腱に余分な緊張が生じリラックスできないため、充分なストレッチング効果を妨げることになります。
むしろ息をゆっくり吐きながら筋肉や腱を伸展させていくようにし、ポーズを保持する時は自然に呼吸をすることが大切です。
体のどの部分を伸ばすかを意識し正確にストレッチングをすること。
自分の目的とする体の部位のストレッチ効果を確かめるためにも姿勢に注意することが必要です。

☆寝る前にやっておくストレッチング。
夜寝る前に行うストレッチングはその日の疲労を和らげ、精神的にも身体的にもリラックスした状態を作り出し快い眠りの助けとなります。

神経とは何か?

日常、私たちは様々な意味で"神経"という言葉を使っています。
精神的な疲労がたまったりすると"神経をすりへらして"
細かい事が気になる人をさして"神経神経質な人"
精細な人間を"神経が細かい"
図太くむとんちゃくな人を"神経が太い"
などいろいろな所で使われています。
「神経」という言葉は杉田玄白が作った和製漢字と言われています。
杉田玄白といえば「解体新書」を翻訳し出版したり、「蘭学事始」などの著書を出した蘭方医として有名です。
この人が「神経」という言葉を作り出した人であることはあまり知られていません。
「神経」という言葉が生まれた大きなきっかけは「神気の経脈」という中国の言葉からで神気の神と経脈の経からとったものです。
ですから中国語には神経という言葉はなく、オランダ語のセインー(神経のこと)を杉田玄白が神経として和製漢字に訳したものなのです。

現代では自然に使われている「神経」という言葉もルーツをたどると中国医学と西洋医学とを見事にドッキングさせた新造語なのです。
私たちの体は無数の細胞や組織で構成されていますが、これらがうまく機能してこそ生きていけるのです。
これらがうまくかみ合うために、その調整をしているのが神経とホルモンです。
神経系は全身に神経繊維を張り巡らせて情報を集め、その情報に応じて様々な指令を全身にくまなく送り、体の調整をしています。
働きは大きくわけて体内の臓器の働きを支配する内臓神経系と、体性神経系にわかれます。
この神経系が機能するためには、体の表面の皮膚や目、耳、鼻などの感覚器、あるいは体内緒器官にある知覚装置で環境からの情報を伝え、それを分析して筋肉に指令として伝えます。
形態的にわけると中枢神経、末梢神経にわかれます。
中枢神経は脳と脊髄をいい、そこに出入りしている神経を末梢神経といいます。
末梢神経は脳にある脳神経と脊髄にある脊髄神経にわかれます。
このほかに内臓の働きをする自律神経、脳、脊髄の両方から出ている交感神経と副交感神経にわかれます。
神経の最小単位は神経細胞です。
これはニューロンと呼ばれ、一つの神経細胞とそれからでている神経繊維、つまり樹状突起と軸索突起からなっています。
神経細胞はそれひとつでは働けなく、他の神経細胞とこの突起を介して結ばれています。
軸索はシュワン細胞と髄鞘(ミエリン)と呼ばれる被膜に包まれています。
髄鞘は電線を保護する絶縁体のゴムやビニールと同様の働きをしています。
坐骨神経は1m以上の長さと鉛筆と同じ位の太さをもった人間の体の中で一番大きい神経です。
この神経にもたくさんの神経や繊維からなっていて、それぞれの繊維はしっかりと被膜に覆われています。
坐骨神経のように大きい神経では、分厚いミエリンに覆われていないと距離が長い分トラブルも発生しやすくなるのです。
末梢神経は脳神経と脊髄神経とになり、脳神経は左右12対、脊髄神経は全部で31対あります。
31対のうちわけは、頸神経8対、胸神経12対、腰神経5対、仙骨神経5対、尾骨神経1対の計31対となります。
末梢神経には知覚神経と運動神経の二種類がありますが、知覚神経は皮膚で熱い、冷たいとか痛みなどの刺激を受けるとそれを脳へ伝えます。神経痛の痛みを感じるのはこれらの知覚神経です。
これに対して運動神経は脳から指令が出て、手足や体を動かす神経です。 この二つの神経は平行して走っていますが、電車の上り線、下り線のようにそれぞれの伝われ方が逆になっています。
知覚神経には皮膚や指先など体の末端末梢から脳神経、そして中枢神経へと上っていくいわば上り線です。 運動神経は中枢から末端へと指令が送られる下り線です。
整形外科でよくみられる神経痛
頸椎の異常で起こる(大小)後頭神経痛
上位頸椎より出ているため後頭部に痛みやコリが生じます。
診断をつけるのは、少量の局所麻酔剤を注射してみて痛みが改善すれば後 頭神経痛と診断できます。
肋間神経痛は脊椎の変形でおこります。
肋間は12コあり、そのうちよく神経痛をおこすのは5、6番、11、12番です。多くは姿勢が悪かったり、筋肉が弱かったりして脊椎が変形  し、神経根にふれたり して出現します。

必ず原因のある挫骨神経痛

腰椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などにより下肢の後面に疼痛が発生します。
昔、神経痛はよくわからないものも含めていましたが、現在の神経痛は何かの原因があるために発生した疼痛です。
其の為、神経痛が出現したならば積極的に検査などを行い原因を追求することが大切です。

救命救急を覚えよう
現在、高松の救急隊に救命救急士が30数名誕生しています。
高松と姉妹都市であるアメリカのセントピータースバーグ市(人口20万人)と比べても遜色はありません。
しかし救命率を考えるとずいぶん差があります。アメリカでは助かる人も日本では助からない場合が多いということになります。
それは何故でしょうか?
日本では人工呼吸、心臓マッサージなどは医療者及び関係者がするものだという概念が強く、そのため早期から救命処置がとれないからです。

9月9日は救急の日になっています。

当院では9月10日(木)の午後より救命救急の講習会を行います。
詳しい時間はコスモス新聞61月号にてお知らせする予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。