香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第6号

あなたにはチームがありますか!

チーム医療の重要性があちこちで叫ばれ、医師、看護婦、栄養士、薬剤師、検査技師の重要性が問われています。病院、診療所、保健所、県や市の保健課、厚生省などがこぞってその大切さを新聞に載せていますが、これらは主として医療供給側からの提案です。本来、チーム医療の中で大切なのは患者と医師、看護婦のチームですが、それよりも増して大切なのは患者とその家族のチームワークなのです。 医師、看護婦など医療者が患者と接する時間は限られていますが、家族は四六時中病人と寝起きを共にしています。その家族がどれだけ正しく、病気、疾患などを理解しているか。どれだけ深い愛情によって病人を支えているか。それによって病気の治り方は違ってくるとも言えるのです。この患者、家族、そして医療者のチームが病人のために互いに信頼関係を深めながら機能していく事が本当のチーム医療と言えるのです。厚生省、県や市の保健課等の医療供給側の言うチーム医療も大切ですが、現場の声、実態をもっと把握していただき、現状にあった政策をしていただきたいものです。
個人にとって病気は、時として人生を改めて振り返ったり、命や健康の尊さを知る機会になったり、死や生を考えたり、他人への思いやりや感謝の心を持つことが出来たりする貴重な体験になったりするのです。同じように一つの家族が病人を抱える事によって、様々な出来事に遭遇し、その大変さ故に、家族が崩壊してしまうという結果になる事もあります。しかし一方では家族の中に病人が出た事で、あまり考えていなかった家族関係を改めて見直し、その絆を深めて行く場合もあります。家族の一員の病気というマイナス面をもカバーし、なお揺るぎない家族であるよう、日常、何気ない時にも心の交流を大切にして下さい。
当院では、どなたでも参加できる講演会が、年に数回開かれています。患者、医師、看護婦などで、楽しみながら体操や様々な病気について説明しておりますので、ご家族の方も是非参加して下さい。そして個々の病気について気軽に質問等をして下さい。 その病気を理解し、病気と向き合って行きながら対話を深め、より良いチーム作りに役立てたいと思っています。
糖尿病、高血圧、痛風、慢性関節リウマチなど現代病と言われているものには、運動不足のためになかなかコントロールが出来ないのが現状です。当院ではどのようにすれば運動が簡単に出来るかを考え、簡単で覚えやすい体操を考案いたしました。 自分で声を出して歌いながらするのが効果的です。この歌は桃太郎さんの替え歌で「ももたたこうさん」という題になっています。歌詞どおりに体を動かしていただければ自然と運動になり、薬と「さよなら」出来るようになるかも知れません。頑張って長続きさせて下さい。

ももたたこうさん

こしたたき こしたたき
トントンたたいて 気持ちよく
ゆっくり 起こしてひざに手を

ひざたたき ひざたたき
トントンたたいて さきへ行き
トントンたたいて もどりましょう

ももたたこう ももたたこう 
おこしもさすって きもちよく
ゆっくり 背伸びをしてみましょう

かたたたき かたたたき
トントンたたいて 気持ちよく
ゆっくり お首をまわしましょう

私の勤務している病院には6月より談話室が出来ています。これは吉峰先生の発案です。現代医療には笑いの医療と言うのがあるそうです。一日一回は体を動かし、心のそこから楽しく笑うことが治療に大きく役立つそうです。この談話室は入院患者さんばかりでなく、外来患者、お見舞いの方など、誰が使用しても良いのです。部屋の中ではオセロ、将棋、囲碁、おじゃみ等いろいろそろっていますので、自由に何でも使って楽しんで下さい。夕方4時頃より、看護婦も参加してフーセン突き、替え歌体操、トランプと5時半頃まで笑いを楽しんでいます。退院時「こんな楽しい入院生活は初めてでうれしかったです。ありがとう。又悪くなった時には入院してきますのでよろしくお願いします」と言われて感激した事もあります。又、看護婦さん、今日は参加しないのですかと催促されたりして、私も患者さんと一緒に楽しく勤務できる事を幸せに思っています。是非談話室へ来て下さい。
看護婦Kより

私のなかの宇宙

1969年アメリカのアームストロング船長がアポロ11号で月面着陸に成功。人類は宇宙時代への大きな一歩を踏み出したのです。あこがれていた宇宙です。画面にクギずけになっていたのは、私だけではなかったはずです。
その2ヶ月後に通称NASDA(NathionalSpaceDevelopmentofJapan)が発足しました。日本も宇宙へ乗り出したのです。でもそれはまったく軍事的要素を持たない平和利用のためです。現在打ち上げ予定のH-Ⅱはアメリカからの技術導入をしていない純国産大型ロケットで開発期間10年、開発費2700億円をかけたものです。1994年2月には軌道再突入実験機OREXを搭載し打ち上げる予定です。OREXとは、日本版スペースシャトル「HOPE」の設計用データを収集する実験機です。このHOPEの打ち上げ目標は1999年になる予定です。
もちろん宇宙飛行士の育成も進んでいます。(以上はImperialPressの上田健さんのAttheFrontofJapan'sSpaceDevelopmentを参考にしました。)
又、評論家の立花隆氏はソユーズで宇宙旅行をした秋山豊寛氏との対話をまとめた「宇宙よ」の中で人類の宇宙への願望をこう語っています。「かつてジャングルで生活していたサルの一部が、自分たちの生活圏ではないサバンナに進出し、やがて二本足で歩くようになった。今日のサルとヒトを分けたのは、ある種の好奇心に突き動かされた一部のサルのアドベンチャー精神であった。経済性、合理性を度外視し、とにかくやってみよう、そんなふうに文化や文明を飛躍させてきた衝動が人類の歴史である」と言っています。
日本に初めて鉄砲が来たのも種ヶ島、そして宇宙への第一歩も同じ種ヶ島(NASDAの宇宙センターが種ヶ島にある)というのも何だかおもしろい現象です。
科学はどんどん進み、生活は合理化され、より快適さばかりを追及して、今に至った現代に忘れてしまったものはないのでしょうか。
朝、起きて家族に「おはよう」と言ってますか。
デパートなどの雑踏の中で肩が触った時「すみません」とすぐ言えますか。
お年寄りが困っている時、手を差しのべていますか。
あなたの悩みを打ち明けられる、本当の「友達」がいますか。
家族、職場の仲間に「ありがとう」と言ってますか。
つらい時、そっと手を握ってくれる人がいますか。       
ほんの少しの言葉や行動で、あなたも相手もほのぼのとした心の交流が通うのです。そしてそれは何にも変え難い「思いやり」なのです。どんなに科学が進歩しても、忘れてならない人と人との小さな接点なのです。
心を閉ざして固い殻の中にいるのではサルと同じです。ヒトとして進歩したならば「思いやる心」を大切に毎日を生きていきたいものです。
アドベンチャー精神をフルに活用して、一歩相手の懐に飛び込む勇気を出してみませんか。あなたにとっての新しい宇宙が始まるかも知れません。空の彼方にだけ宇宙があるのではありません。あなたのすぐ隣りから宇宙は始まっているのです。

この子の声、どんな色

先日、聾唖者のお宅での事です。相談事などが終わり帰ろうとしていた時、お昼寝をしていた坊や(2歳位)がヨチヨチと私の方に来たのです。「こんにちわ」と手話と同時に声をかけましたら、不思議そうに見てるのです。「いらっしゃい」と手を出すと、恥ずかしそうな顔で抱っこされましたが、急に私の口の中に手を入れようとするのです。坊やは健聴者で生の声を聞くのが初めてだったのです。だからどこから声が出てるのか捜そうとしたのです。私の話しかけに「アー」とか「ウー」とか答えるだけでしたが、ご両親は会話をしているのだとニコニコして見ていました。
そして「この子の声、どんな色」と聞かれたんです。 私は一瞬、言葉がつまり一呼吸してから「とてもきれいなピンク色の声」と答えました。わが子の声が聞けないかわりに色で表現してほしいと言われて、思わず狼狽してしまった自分の未熟さが情けなかったのです。もっと細やかな神経を使わなくてはと反省させられる出来事でした。
さりげなく手を差しのべ、共に歩み、共に語り合う時間を出来るだけ作り、何事も相手の身になって考える。ごく初歩的な事なのですが、とても大変な事でもあるのだと2歳の男の子に教えられた一日でした。
"Something is better than nothing."
私一人の力は何ほどのものでもないのですが、"何もしないよりしたほうがよい"
の精神で少しでもお手伝い出来れば思っています。
ところで皆さんの声、どんな色ですか?
看護婦Yより(本人の希望により少し修正を加えました。)