香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

English

コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第51号

守ってますか?

約束は破るためにある。誰の格言でしたっけ。
そう、たえず世の中は変化しています。
又、変わらなくして進歩はないと思いますが、ちょっと考えてみましょう。
医師というものが、常々、「つらいこと」ばかり言うと思われているあなたに。
例えば、診察室で。
「いいですか、この病気には安静が一番ですから、静かにしていて下さい。」
患者さんは神妙にうなづいて、帰っていかれます。
さて、次回の診察日。
「う~ん、思ったほど良くなっていませんね。」医者は首をひねります。
患者さんは心配そうな顔で、「先生、何がいけなかったのでしょう。」といいつつ、頭の中では「あれかな?」と思います。
その様子を目の端でとらえながら、「今度から気をつけて下さいね。治療が長引いてしまいますからね。」と何も気づかぬふりで答えます。
まさに診察室の中はキツネとタヌキの化かし合いです。
治療が少し長引く程度のことなら、医者も知らぬ顔ができますが、命にかかわる問題となれば違います。
どうにかして病魔を退治しようと真剣になり、気迫のこもった言葉にもなります。
「いいですか、絶対に(この"絶対に"に力がこもります。)お酒もタバコも厳禁です。特にお酒はもっともこの病気の大敵ですから、絶対に飲んではいけません。」
うらめしそうな患者さんの、これまたうらめしそうな眼差しと対峙しながら、無言の抵抗にも負けずに、首を横に振り続けます。
がっくりと肩を落として帰る患者さんの後ろ姿に「がんばれよ。」と黙って送るエール。
ところが、次回の診察時。
「先生よ~。姪っ子がよ~。結婚したんよ。うれしくて、結婚式で駄目っていわれてたけど、親戚中がいいって言うから、ほんの一杯だけよ~、ほんと一杯だけ飲んじまってよ~。そしたら具合悪くなって、今日来たんだけど。」
黙って診察をしながら、その"親戚中"は彼の"命の保証"をしてくれたのだろうかと考える。もし保証してくれたのなら、僕が言うことは何もない。
今回だけだからとか、特別だからといって酒をすすめる。
禁酒としりながら酒をすすめる。
ことわれない優柔不断さを付き合いの良さと勘違いし、強くことわると頑固と置き換える社会にも問題はあると思う。
誰もが意志強固でりっぱな人間であるはずありません。
時に悪い習慣と知りながら、つい手が安易な道に伸びて行きます。
それは死への片道切符。
診察室で数多くの患者さんと接しながら、あれはしてはいけません、これはしてはいけません、と言うむなしい努力の積み重ね。
時にはいい顔をして、「大丈夫です。何をしてもあなたの健康は損なわれません。」なんて言ってみたいものです。
しかし、患者さんは具合が悪いから病院に通うのであって、健康なら仕事や家庭へと忙しく立ち働いているのだから、そんなせりふ、言いたくてもあるはずはないのです。そんな時に、大切な事はお互いの信頼関係です。
患者さんが一日も早く、健康に、社会に復帰してほしいと願う医師と、一日も早い社会復帰を望む患者さんとの、対等で真摯な健康へのあこがれがあれば、三段跳びも夢ではないはずです。
何より、命は一つしかないのだから。
自分を守ることが出来るのは、自分しかいないことを忘れてはいませんか。
だれにも命の保証などできないのだから。
守ってますか? あなたの"命"

35歳になりました

おかげさまで当院も35周年を迎えることができました。
今年は新しい病院も出来、職員もきれいな職場でうれしそうに働いております。
特にナースステーションは、テレビに出てるみたいと看護婦さんたちに好評でした。又、患者さんたちにも広い病室や診察室で、以前より快適な医療を提供させていただけているのではないかと思っております。
ただ、当初は待ち時間が多く、何かとご不便を感じていらっしゃったのではないかと心配しておりますが、ご意見やご感想などは外来にコスモスポストを設けておりますので、ご遠慮なくどんなことでも結構ですので、ご投函下さい。
皆様の様々な声が、私たち職員一同の能力アップにつながり、それが居心地の良い病院という形で、皆様に、新たに、ご提供できればと願っています。

なぜ「腰痛」になるの?

ある日、腰に手をやっている自分に気がつく。
座って楽にしているのに、腰が痛むような気がする。
階段を降りる時に、腰がギクシャクするような・・・
ああ、もう若くないんだ。
そんな経験がありませんか?
地球の重力に逆らって、人間が立ち上がるようになって300~400万年が過ぎました。
40歳が老人と言われた時代も遠く、80歳になっても元気に暮らしている方が増えました。内臓の移植手術や多くの病気を克服しながら、人類は寿命を画期的にのばしてきたのです。
が、年齢と共に衰退していく体力にはかなうことなく、今も多くの課題を残しています。
さて、高齢者の立位の特徴は、胸椎後彎の増大(猫背)と膝の屈曲肢位があります。つまり若年層では股関節と外耳孔とが真っすぐの直線に近い状態にありますが、中年になると股関節との直線上より外耳孔が少し前にでます。
高年になると胸椎後彎の増大により背骨が後ろに彎曲し、中心線より股関節も外耳孔も前にでます。 高年齢の立位姿勢には、加齢による骨粗鬆症、椎間板障害などの他にも、神経疾患、関節炎などの既往歴や筋力低下など、様々な因子が影響してきます。
職業によっても腰痛症の度合いは変化します。
重作業群(重量物運搬業など)と事務系作業群(デスクワークなど)、中腰作業群(農作業など)、専業主婦群にわけてみましょう。
重作業群:彎曲は比較的正常に保たれていますが、椎間板の摩耗が著しい。
事務系作業群:頸椎前彎の消失と腰椎前彎の増大で、背中の彎曲異常が多い。
中腰作業群:腰椎の前彎が消失して後彎が生じる、腰部変性後彎が観察された。
専業主婦群:骨粗鬆症から猫背が進行し、第4腰椎の変性すべり症が多い。腰痛症では、腰椎の「前彎増大」と「前彎消失」の両極端の所見が多く観察され、重心線が正常の通過点をずれている症例が認められました。また猫背が強くなると腰椎の前彎が増大され、腰痛も増強されると考えられます。

腰痛軽減のためには

重心を下げること。
腰椎の前彎を軽くすること。
以上、2つのことがポイントです。
それらを同時に実現するには、膝の使い方が大切です。
膝を曲げて腰椎の前彎を軽くすると同時に重心も下げる「休め」の姿勢は、楽な立ち方として推奨されています。
又、長時間立つ場合は、休めの姿勢で足の位置を変えると効果が期待できます。
顔を洗う時、洗面台に膝を預けるようにしたり、片足を台の上に置いて立つことも腰痛軽減に役立ちます。
重心のバランスをとって腰痛を軽減させるためには骨盤ベルトが有用です。
300~500gの重りを背部につけた約12cm幅のベルトですが、重心の位置を下げ、骨盤を固定し、安定させてくれます。
布団に入って眠る時も、膝を立てていると腰痛が軽減します。
この膝を立てている状態が一番、腰に負担がかからない状態です。
腰痛症は命にかかわる疾患ではないため、軽視されがちですが日常生活に及ぼす影響は多大です。
「家事、仕事が辛い」「趣味のスポーツが出来なくなった」「重い物を持つのが怖い」など、弊害は少なくありません。
腰痛症の経過は一般に急性腰痛症が短気に改善しやすいのに対して、腰痛症、椎間板ヘルニアなどは一進一退を繰り返す慢性型が多く、患者さんの約4割は転院をしているといわれています。
転院の理由は「治療効果が得られなかった」が最も多く、早く良くなりたいという願いから、転院も厭わないということでしょう。
治療に際して「完全に痛みがなくなること」が大前提におかれている現状からみて、腰痛が患者さんにとっていかに不快な症状で、日常生活に不自由しているかがわかりますが、慢性という名前がつくと、どの病気にしろ"根比べ"になりやすく、気長に養生せざるを得ないが現状です。
コルセットや骨盤ベルト、薬などはいいかげんではなく、きちんと服用、着用し、病状に変化があった場合はこまめに医師と相談して下さい。