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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第50号

応援しよう!!!パラリンピック どんな競技あるの??

身体障害者のスポーツ大会では、パラリンピック大会に限らず、各競技ごとにクラス分けが行われます。
それは障害の種類や障害の程度により、選手のもっている能力が異なるからです。
同じ障害を持つ人同士が種目ごとに競技を争います。
柔道、レスリング、ボクシング、重量上げなどでは体重によりクラス分けが行われます。それに似たようなものと考えて下さい。
冬季オリンピックでは"LW""B""MH"と分かれています。
"LW"は運動機能の障害を持った選手のクラス。
"B"は視覚障害を持ったクラス。
"MH〃は知覚障害を持った選手のクラスに分かれます。
さらに"LW"は障害の程度によりLW1~LW112に。"B"はB1~B3に分かれています。
LW10~12にはチェアスキーやアイススレッジといった用具を用いて競技が行われます。
選手達はIPC(国際パラリンピック委員会)の「公認クラスわけ」により自分のクラスが決定されます。
それ以外は原則として同じクラスで競技をします。まだ確定されていない選手は、選手村にあるIPCの公認委員会で検査を受けてクラスを決定します。

アルペンスキー
アルペンスキーには滑降、スーパー大回転、大回転、回転の4種類があります。
障害によってアウトリガー(スキーのストックの先端に小さなスキーをつけてもの)

チェアスキー(一本のスキーの上に椅子を取り付けたもの)などを使って競技を行います。
視覚障害者は、ガイドが伴走し競技を行います。

クロスカントリーはクラシカル走法とフリー走法の2種類があります。
なかでもリレー種目は様々な障害を持つ選手達が一緒になり、それぞれの国や地域でチームを作り、競技を争います。
片手や片腕に障害を持つ選手は、2本のスキーと1本のストックで。
両手や両腕に障害を持つ選手は、2本のスキーでストックなしで。
下半身に障害を持つ選手は、2本のスキーの上に椅子をセットし(シットスキー)、滑ります。

バイアスロン
バイアスロンはクロスカントリースキーと射撃をあわせた競技です。
エアーライフルを使い、標的の点数を換算します。
視覚障害の選手は音響装置のヘッドホンを使い、射撃をします。

アイス・スレッジ・スピードスケート
スピードスケートの靴の歯にソリをつけ、両手に持ったスティックで漕いでスピードを争う競技です。
下肢に障害のある選手が出場します。
短距離、長距離があり、特にコーナリングはかなり高度なテクニックが必要です。

アイス・スレッジ・ホッケー
アイス・スレッジ・スケートと同じような器具をつけて競技が行われます。
1チームは6人で随時交替しながら、15分ピリオドで3回行われます。
スティックとスレッジをうまく使い分けなければなりません。
一般のホッケーと同様にスピーディでエキサイティングな競技です。

筋肉って何だ!!!

アリストテレスは「感覚と運動能力の有無」が動物と植物の違いであると定義しました。しかし今日では植物にも感覚類似の現象があることがわかり、オジギ草やはえとり草のように運動性を有するものもあり、この定義は適当なものとはいえなくなりました。
筋肉というと皆さんは何を想像しますか?
たぶん、重いものを持ち上げる、早く走る、腕の力こぶなどを連想するのではないでしょうか。
でも今回は筋肉の多様性を知ってもらうために普段使っている筋肉ではない、不思議な筋肉についてご紹介したいと思います。
今、この新聞を読んでいるあなたの目は紙面の明るさに合わせて瞳孔の開き具合を調節し、文字にピントが合うように水晶体の厚さを変え、文字から文字へと動かしています。
この瞳孔の大きさを調節しているのは瞳孔括約筋と瞳孔散大筋です。
瞳孔括約筋が収縮すると瞳孔は小さくなり、瞳孔散大筋が収縮すると瞳孔は広がります。
水晶体は小帯線維により常時四方から引っ張られレンズ状になっていますが、そのまわりの環状にめぐっている毛様体筋が収縮すると、引く力が弱まり、レンズの厚みが増して近くのもののピントが合います。 長時間、近くのものばかりをみていると、この筋肉が疲弊して十分に弛緩しなくなると、遠くのものにピントが合わせられなくなります。
これが仮性近視と呼ばれるものです。
自分の意志によって動かすことができる筋肉を随意筋、意志と関係なく動く筋肉を不随意筋といいます。 随意筋は運動神経、不随意筋は自律神経によって制御され、胃や腸、心臓などの内臓を動かしている筋肉はすべて不随意筋です。意のままに動かせない筋肉です。

一般的に自律神経によって動いている筋肉は通常、意識にのぼらないで活躍しています。
他の例として血管があります。
血管壁にも筋肉があり、収縮を起こっています。
ショックで顔面蒼白。
これは顔面血管の筋肉が収縮をして細くなり、皮下を流れる血液の量が少なくなるために起こる現象です。
筋肉には支配する神経によって随意筋と不随意筋とに分類されるほかに、その形態によって横紋筋と平滑筋に分類されます。
不随意筋は心臓の筋肉を除いてすべて平滑筋です。
私たちが体を動かすときに使う筋肉(骨格筋)と心臓の筋肉(心筋)は、どちらも横紋筋ですが、電子顕微鏡でみると細胞の大きさや形状はかなり異なっており、別々に扱われています。

運動性による分類形態による分類

随意筋骨格筋─┐
├─横紋筋
┌─心筋─┘
不随意筋─┤ 心臓筋─┐
│血管筋├─平滑筋
└─瞳孔筋─┘

骨格筋
体には約400個の骨格筋があります。
それらが協調して収縮することにより、さまざまな運動を可能にしています。

心筋
成人男子の心臓の重さは約300gで、毎分およそ70回収縮し、一回の収縮で40~100mlの血液を送り出すことができます。心臓は左右の心房と心室の4つの部分からなり、血液は大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室→大動脈と流れます。この心臓は特殊な横紋筋(心筋)からできています。
痛い思いをしたり、冷たい水を浴びると心臓の動きは遅くなります。情感のうちで恐怖や悲哀は心臓の動きを制御し、怒りや羞恥は促進します。心臓が止まるかと思うほど怖かったとか、恥ずかしさで心臓がドキドキしたという言い方もこの動きに適した表現だと思います。

平滑筋
心筋を除いて不随意筋はすべて平滑筋からできています。
瞳孔括約筋、毛様体筋、血管壁の筋肉の他にも多数の平滑筋が気がつかないところで活躍しています。
例えば、寒さや不快感から鳥肌が立つとか、恐怖で髪が逆立つなどは、毛根に巻き付いている立毛筋という平滑筋が収縮するためです。

内臓では食道、気管支、胃、小腸、大腸、膀胱などに平滑筋があります。
女性では子宮、男性は輸精管の収縮もこの平滑筋が活躍します。

筋肉を強くするには。

筋肉を鍛えるには、どういう筋肉にするか二つの方法があります。
つまり、重量上げや短距離選手は収縮力の強い、大きな筋肉。
長距離ランナーや水泳選手には疲れにくい持久力のある筋肉が必要です。
筋肉を太くするためのトレーニングとしては、大きくわけて、ある負荷をささえて動かさないトレーニング(等尺性トレーニング)とある負荷のもとで筋肉の伸縮を行うトレーニング(等張性トレーニング)とがあります。
神経を切断されたり、ギブスなどによって動けないようにされると筋繊維は細くなります。
宇宙飛行士が長い間宇宙空間にいると筋組織が激減することは、広く知られています。
これは無重力状態下では筋肉を緊張させる機会が少ないからです。
相撲取りが朝食前に激しい稽古をするのはなぜでしょう。
肝臓や筋肉に蓄えられているグリコーゲンが枯渇した状態で激しいトレーニングをすると皮下脂肪が分解され、生じた脂肪酸がエネルギー源として使われるようになります。これが繰り返されると、とった食事がグリコーゲンにならず皮下脂肪の蓄積にまわされるようになり、つまり体重の増加につながるのです。 ダイエットをするときに、同量の食事を一回でとるのではなく、少量ずつ何回かに分けて食べるほうが良いといわれるのも、これとおなじ原理です。
食事と食事の間に極端な空腹状態があると、体はそれに備えて脂肪を蓄積するようになるからです。どのように上手にこのしくみをコントロールするかが大切なことだと思います。