香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第5号

この一年をふりかえり!!

この号が出ると今年も終わりに近づき、また新しい年を迎えます。
今年はどんな行き方をしたか、この一年を振り返ってみましょう。皆さんも静かに自分の一年の足跡を思い返して下さい。

自分の時間は!!

今年も忙しい、忙しいと言ってその日、その日をあわただしく過ごしたような気がします。本当の豊かさ、心の豊かさを求めていたのに、忙しさの中に求めていたものを忘れていたようです。又、心が貧しくなった気がします。それでも自分を見つめる時間が持てた事は幸せだと思います。
林研二作『じかん』(岩波文庫)の中で「人間というものは、ひとり、ひとりがそれぞれの時間を持っている。そしてこの時間は本当に自分のものであるあいだだけ生きた時間でいられる」という文章があります。来年は少しでも本当に多くの自分の生きた時間を生きるように努力したいと思っています。それでも今年はいくつかの出会いがありました。ひとつは"コスモス新聞"の発刊です。10月より医療者と患者さんとの対話を深め、体、心、病気を医療者と患者が共に考え、共に伝え会い、健康を作っていくことをモットーとして発刊しました。
医療とは"患者の能力"をどのように引き出すか、それは技術よりも"暖かい心"が何よりも大切であるという事なのです。

腰痛にならない、腰痛をなおす体操

部屋でする体操
腰痛のためにストレッチングをする事は予防のためには一番大切な事です。一日3分間位、毎日行う事が基本です。便秘、肩こりにも有効で生理痛にも効果的です。
大の字に寝て、右膝をかかえる。その時、出来るだけ膝が曲がらないように注意し、交互にして下さい。
次に大の字に戻り、腰をゆっくりねじり、右足を左足につける。
次に左足を右足につける。
朝、寝ぼけている時とか、風呂上がりにすると効果的です。

呆けも一つの人間のあり方

ど忘れ、もの忘れ、涙もろくなるなどが呆れの症状ならば、としをとれば程度の差はあってもだれでも呆けるということです。老いる、年をとるということは、淋しいの、悲しいし、つらいことも多いし、苦しいことです。
しかしはずかしがることではありません。
老人や障害者が社会からはじきだされる原因は、現在の自分と違う人間は人にあらずという考え方から大なり小なり私たちの心の中に根付いているからです。日本が経済大国になるのに比例して義理も人情も薄くなって形式だけ整えた利己主義がはびこっているのではありませんか。健康人と共に病人や老人や障害者や呆け老人がいてこそ、人間社会だと思うのです。この人々の存在によって人間らしい優しさや助け合う心が育まれるということです。誰も年をとれば呆けるのですから恥ずかしいことではありません。
家族の人にも隠さずに誰の手でもかりて面倒みる心掛けが大切です。地域社会の中でも皆でその家族を支える体制を考えなければなりません。
人を介護するのは確かに大変なことには違いありませんが、呆け老人を病院に押し込むのではなく、どうしたら呆け老人が家族と共に今より楽に、楽しく生きられるようになるのか、そのためにはこの社会をどう変えたらよいのか。それも私たち医療者の使命です。みんなで考えましょう。                                                                        
ビデオ「赤ひげ」を観て時代はチョンマゲ、袴。ビデオは目黒で小石川療養所が舞台となり、「赤ひげ」とは療養所のベテラン医師とのこと。顎ひげが赤いので、あだながついたとか。一方、若い医師は長崎で三年オランダ医学を学び、帰ったばかりの医学書がそのまま頭になった様な医者である。
その出会いから初まり、人間としての生きざまを患者を通し、日々の生活の中で学び得る過程に、心の格闘と苦悩が見ている私にも伝わってきた。
時代を越えた今でも、さまざまな場面に出会うたびに、これで良いのか、この方が良かったのではと、試行錯誤の日々も少なくない私です。医学の進歩があっても人間としての苦悩は消える事はないと、つくづく考えさせられます。まして、この時代は貧困と無知(無学)、生活環境と言えば「しらみ」「蚤」との戦いで、今では考えられない悪循環。赤ひげ先生の努力は並大抵ではなかったと推測してやみません。
そんな中で患者には病衣をきせ、医師は白衣「おしきせ」を着て、貧民の人達が一目で医者(小石川の)と判り、安心して診てもらえる「人助け」の為の服だったのにはビックリ。考えてもみませんでした。貧民の人達の為に誰もが平等に「いつでも」「どこでも」病苦から救える。そしてその人にあった手当をして尊重と安心の中で人生の最後を見守ってもらえる。こんな医道があったのです。まさしく医の原点てはないでしょうか。
かたや、医学書が歩いている様な若い医者は、だれでも間に合う病気など興味がないとか。赤ひげは自分の書が見たいからとか、何もせず反抗するが、日が経つにつけ、自分を恥じ、自ら赤ひげの手助けをする場面が印象的でした。
心に残った赤ひげ先生の言葉を少し書きます。「あらゆる病気に対し、確たる治療法などはない。医術など情けないもの。生命に対し、多少の努力をしているのみ」「失敗を恥じることはないが、こりろ」「病気は心で観るもの。その後ろには人間の空恐ろしい不幸を併せてもっているもの」等など。偉ぶるでなく自然に学び取る姿があった様に思います。私もメディカルスタッフの一員として、忘れてならないことを思い起こしてくれたビデオでした。命に優しくなりたいものです。沢山のビデオの中で心に刺激を与えてくれた一本であり、感動を味わうことができたことを感謝します。
看護婦 S

心を飛ばせますか?

E.R.バローズという作家がいます。私が小さい時、最も好きだった作家です。SFが大好きで、よく遠い宇宙に心を飛ばせたものです。あの頃は何もかもが新鮮で夢が現実になると信じていました。本を読みながら、すっかり物語の主人公になりきり、はるか彼方の星雲にあこがれたものです。「火星物語」や「金星物語」等何回も読んで単行本が擦り切れるようでした。両方で20冊位あったと思います。
皆さんがよくご存じのターザンも彼が生み出したヒーローです。アフリカの奥地で両親を亡くし、類人猿に育てられた彼は両親の残してくれた本などで勉強をした明晰な頭脳の持ち主のはずなのに、テレビでは片言の言葉しか喋らず原作と違うと憤慨したものですその他にも「地底探検」とか数多くの作品があり、彼がもたらしてくれた夢の世界は今でも心に鮮やかに息づいています。
パール・バックの「大地」やヘルマン・ヘッセの「車輪の下」スタンダールの「赤と黒」等、純文学の金字塔のような本も数多く読みましたが、やはり興味があるのはSFで幼い頃のあの楽しい日々が今も影響しているのでしょう。
母が「あなたは本屋さんへ行くと帰ってこない」と言いながらくれた数枚のコインを手に握り締めて、近くの本屋へ走ったものです。何冊もまとめて買うなんてできなかったから、必死で楽しめるたった一冊の本を選んだものです。おかげで今では楽しい本かどうか、持ってみただけでわかります。なんてうそだよ。あまり、はずすことがないということです。
本がもたらしてくれた魔法の時間は今もすばらしい思い出で私を満たし、心を飛ばす喜びを教えてくれました。どこへでも行ける"ドラエモン"の「どこでもドア」のようなものです。時にはアフリカのジャングルへ、アラビアンナイトの宮殿へ、何億光年も先の未知の惑星へ、暗黒の中に漂う宇宙船へと数多くの冒険を楽しみました。
今、気持ちのよい涙を流してみたくありませんか。心から感動したくありませんか。心揺さぶる喜びに浸りたくありませんか。そんな気持ちになった時は本屋さんか図書館へ行きましょう。必ずあなたを満足させてくれる一冊がみつかるはずです。日常の雑事で心がすさんでいる時、オアシスのように心が満たされる一冊の本が、あなたの人生観にまで影響を与えてくれる一冊の本が至福の時を与えてくれれば幸いです。 >