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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第49号

パラリンピックを応援しよう!!

第十回 長野パラリンピックは来年3月5日~14日、30の国や地域(予定)の人々、約1200人の選手が参加して開催されます。
「パラリンピック大会」は、身体に障害のある世界のアスリートたちが、オリンピックで使用された競技施設を舞台に4年に一度、世界最高水準の技術とスピードを競い合う国際競技大会です。
大会は、5種目34競技で、10日間の熱戦です。
パラリンピックは、第二次世界大戦後、イギリスのストークマンデビル病院脊髄損傷センターで、戦争負傷者のリハビリテーションにスポーツを取り入れた、グッドマン博士の試みによって始まりました。 博士はスポーツを経験した障害者の社会復帰がスムースであることに着眼し、総合的な医学管理と機能訓練を実施したのです。
1948年ロンドンでのアーチェリー大会に始まり、1960年のローマ大会以降、オリンピックと同じ年にイギリス以外の国で開催されることになりました。
1976年、スウェーデンのエルニスケルドスヴィンクで第一回大会が開催され、1992年、アルヴェールヴィル大会からオリンピックと同じ会場で行われることになりました。
長野パラリンピック冬季競技大会は、ヨーロッパ以外の地域で行われる初めての冬季競技大会です。 歴史の浅いパラリンピックはオリンピックと違い日本ではあまりニュースにもならず、その知名度が低い事を日頃残念に思っていましたが、7月23日の読売新聞を読んでがっくりきました。
ノルウェーやスウェーデン、アメリカなどの強豪国は、これまでのパラリンピックで五輪選手と同じユニホームを着用して参加しています。
「他国の選手が同一デザインの服を着ているのに、日本が別々なのはおかしい」とパラリンピック出場内定選手らから声が上がったので、日本身体障害者スポーツ協会から日本オリンピック委員会(JOC)や各競技団体に同じユニホームをと、初めて公式に要望書を提出、文書での回答を求めたのですが、かなえられない見通しとなったと書いてあったのです。
JOCは「五輪憲章で、オリンピックとパラリンピックは別々のものと規定されている。また、五輪のユニホームは、数多くの選手の中から選ばれた五輪選手団のみに許された栄光でもある」とあり、「開催時期も迫っており、今回は無理」と、拒否の決定が出されました。
パラリンピックの選手達の数はオリンピックの選手達と比べて、確かに比較にならないほど少ないです。
圧倒的に健常者の多い社会と同じです。
でも彼らもオリンピックの選手達と同じに日本のために、また自分の持てるすべての力を出して、自己の記録に挑戦しているのです。
ある人は先天性の、ある人は後天性の事故でと障害は様々ですが、その障害を乗り越えて各競技に参加しているのです。
かれらもオリンピックの選手と同じに栄光を勝ち取っているのです。
それは、かれらの心の中に灯る、大いなる勇気があるがためです。
かれらの勇気!!!
僕はいつも頭が下がる思いです。
両足が動かなくても、片足でも、手が不自由でも、何でもござれだ。
水の中では"いるか"にだってなれるんだ。
チェアスキーで滑る気分は最高だよ。先生も一緒にやろうよ。
二度とその足は動かないと宣告されて、唇を噛んでこらえたあの涙を、あの夜を乗り越えた、その勇気に勝るものを、あなたは想像できますか。
栄光はユニホームで象徴されるものではなく、心にあることを胸に刻んで、新たな記録に挑戦してくれることを祈っています。
長野パラリンピックは、スポーツを通じて友情と国際親善の輪を広げ、障害者が新たな可能性を切り開き、人々が明るい希望と勇気を抱くことのできる大会をめざしているとパラリンピック広報で言っています。
次号では競技種目についての話です。 おたのしみに!!!

コンパートメント症候群にご注意を

コンパートメント症候群(compartmentsyndrome)とは整形外科用語では「筋区画症候群」といわれ、下腿にある骨、筋膜、骨間膜、筋間中隔に囲まれた区画内の圧が、スポーツ活動による慢性障害や打撲、捻挫、骨折などの急性外傷などにより、上昇、細動脈の閉塞により、筋、腱、神経組織の壊死を起こすことをいいます。
外傷をきっかけとして発生し、放置すると非可逆的となるため緊急の筋膜切開術を必要とする急性型と、ジョギングなど日常のスポーツ活動より発生し、中止すると数分から数十分で寛解する可逆的な慢性型とがあります。
いつもは慢性型で症状が消失する場合も、突発性に急性型に移行することがまれにあります。 この場合は緊急手術の適応になります。

下腿のコンパートメントは、anteriorcompartment、lateralcompartment、superficialposteriorcompartment、deepposteriorcompartmentなど4つあり、単一のコンパートメントのみ罹患するとは限らないため、4つのコンパートメントすべてに注意深い診察が必要です。
本症を起こしやすいスポーツは、諸外国ではランニング、フットボール、行軍の順に多く、日本ではサッカー、ボーリング、ランニングとされていますが、最近では主にランニングによる慢性型が多いです。

症状

急性型では罹患部の発赤、熱感、腫張、緊張感、硬結、自発痛、とくに夜間痛、圧痛、罹患部の自動運動障害と他動伸展(ストレッチ)時の疼痛、当該コンパートメントを通過する神経の運動・知覚障害があります。
いずれも疼痛は強度で、通常の鎮痛剤はまったく無効です。

治療

慢性型の保存治療として、スポーツの中止、前脛骨筋、腓腹筋のストレッチ、マッサージ、アイシング、スポーツ再開後は十分なウォーミングアップ、クーリングダウンなどがいわれていますが、あまり期待はできません。
運動による再発を繰り返すことになります。
スポーツ活動の継続を希望するものは、内圧測定の結果により手術の適応となります。急性型は筋膜切開術の絶対適応で、発症から24時間以内、できれば12時間以内に行う必要があります。
24時間以上を過ぎると、神経、筋の変化は非可逆的となり壊死に至ります。
術後は3~4日の安静、高挙、アイシングの後にリハビリ開始となります。
リハビリは罹患筋のゆるやかなストレッチと自動運動、部分荷重歩行、疼痛がなくなったら全荷重での歩行になり、4~6週でジョギング、ダッシュが可能になります。
その後スポーツへの完全復帰となります。

帯状疱疹について

先頃、皇后陛下が入院なさった病名も帯状疱疹でした。
当院にも同じ病名で通院なさっている患者さんがいらっしゃいますから、ここで簡単に説明することにしました。
帯状疱疹は、以前にかかった水疱瘡のウイルスが原因でなります。
水疱瘡のウイルスは目、鼻、口から子供の時に感染します。
そして治った後にも神経節内に潜んでいます。
加齢、ストレス、過労、基礎疾患などがあると再帰感染をし、帯状疱疹として発症します。一般的には1~数個の知覚神経に沿って身体の片側に発症します。
特徴的な症状
体の片側の神経に沿って症状が現れ、痛みを伴います。
60~70%の症例では皮疹より痛みが先行し、その後紅斑・小水疱が出ます。約3週間で皮疹は治癒しますが、神経痛を残すことがあります。(約10%)
2回以上罹ることは通常ありません。
特に注意が必要な帯状疱疹としては顔面(特に眼部)や耳介部に出た帯状疱疹や汎発性帯状疱疹などがあります。
頭部に発症した帯状疱疹の場合は痛みが特にひどく、俗に「風が吹いても響く」と言われています。
痛みの強さや性質が変わった時は、すぐに医師に相談して下さい。
痛みを我慢しないことがポイントです。
痛みの治療には様々ありますので、ご遠慮なくご相談にお出で下さい。
帯状疱疹急性痛 神経の炎症と皮膚の炎症から起こります。
神経節内に潜んでいたウイルスが活動を始めると、神経を伝わりながら炎症を起こします。皮膚にまだ症状が現れていない時でも、ウイルスが神経を障害すると痛みを生じます。さらに皮膚が炎症を起こすことによってさらに炎症性の痛みが生じます。
日常生活の注意点
・体を暖めましょう。
帯状疱疹後神経痛では局所の血流が悪くなっています。体を暖めて血行を良くすると痛みが和らぎます。
・適度な運動を心けましょう。
痛みがあるとどうしてもじっとしがちですが、動かないでいると筋肉が萎縮して良くありません。適度な運動をしましょう。
・積極的に取り組めるものを作りましょう。
痛みがあっても何か他のことに熱中していると痛みを感じないですむ場合があります。精神状態が安定しているほうが痛みの感じ方も少なくすみます。
何かご質問などがございましたら、ご遠慮なく医師や看護婦にお尋ね下さい。