香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

English

コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第40号

肘について

肘は上腕と前腕を連結している関節です。手の空間をあらゆる位置に保持して、その機能を十分に発揮させるという重要な役割を果たしています。
肘関節は、同じ上肢にある肩や手に比べると、整形外科医の間で大きな脚光を浴びることもない、地味な部位でもありました。
肘に関する研究発表でも日本では手の外科学会などで扱われ、欧米では肩の学会で発表されるなど、あいまいな立場をとり続けていました。
平成元年、これまでの独自の研究を集約することの重要性が強調されて、「日本肘関節研究会」がつくられ、今日に至っています。

肘関節は肩と手の間にあるため、独自性がないと思われがちですが、小児の肘関節周辺の骨折はその発生頻度や合併症、後遺症などで整形外科医に永遠のテーマを与えてくれています。
又、スポーツにおいても、肘の障害は大きな研究材料を提供しています。
しばらく退屈でしょうが、肘の機能についてお話ししたいと思います。
肘関節は3つの関節からなる複合関節です。
腕尺関節(上腕骨と尺骨)、腕橈関節(上腕骨と橈骨)、近位橈尺関節(橈骨と尺骨)が一つの関節腔の中に入っていて、屈伸運動という真の肘関節運動のほかに、前腕の回外、回内運動にも関与しています。
上腕骨の遠位端は偏平でフォーク状で、その両下端は内・外上顆に相当します。
その両下端を橋渡ししている軸に串刺しにされた状態で、2つの関節面が並んでいます。外側の関節面が上腕骨小頭、内側が上腕骨滑車です。
前腕骨側では尺骨近位端は、上腕骨滑車を包み込むように深く切れ込み(滑車切痕)をつくって上腕骨と接続しています。
滑車切痕の上方を肘頭、下方を鉤状突起と呼びます。
上腕骨小頭と接続する橈骨近位端は上面がくぼんだ円板状で、この関節面は橈骨上関節面と呼ばれ、半球状の上腕骨小頭に対応しています。
橈骨近位端の円板状関節面のふちは、なだらかな土手状で、橈骨関節環状面と呼ばれています。
肘関節の運動としての屈伸運動には腕尺、橈骨関節が関与しています。
上腕骨滑車と尺骨滑車切痕をそれぞれ側面から観察すると45°前方に傾いて開口しています。
この状態で上腕骨と尺骨が結合することによって、肘関節は理論的には180°の屈曲が可能です。しかし肘を屈曲していくと上腕と前腕の間に、上腕筋群と前腕骨筋群が介入して可動域を妨げるため、実際の肘の屈曲角度は145°です。
屈曲運動の回転軸が一定なのか、変化するのかについては多くの議論があります。
回転軸は上腕骨滑車と小頭の中心を通り、これは常に一定であるとの考えが定着しつつあります。
肘関節を伸展させていくと、前腕は上腕に対して外方に偏位し、この外反角度をCar-ryingangleといいます。
Carryingangleが肘を屈曲するに従い変化するか否かにも議論がありますが、Kapand-jiは上腕骨滑車の前方関節面の滑車中心溝の走行には個人差があると指摘しています。橈骨頭は橈骨切痕との間に近位(上)橈骨関節をつくって軸転します。
遠位(下)橈骨関節では尺骨頭の関節環状面のまわりを橈骨遠位端が回転して前腕の回外、回内運動が行われます。
近位(上)橈骨関節では橈骨頭は輪状靭帯に囲まれており一見、円形を呈していますが、正確には楕円形です。橈骨頭が楕円形であることは、橈骨頭の軸転によって、回転軸がしゃっこんに近づいたり、離れたりすることを示しています。
橈骨頭の回転軸は前腕回内位では2mm外方に移動し、回外位では2mm内方に移動します。これは、前腕回内時に時に粗面が橈尺骨間にスムーズに進入する空間を提供する合目的的な現象です。 さて、肘の骨折には小児の転倒が上げられます。
肘をのばして手をついて体を保護しようとしての骨折。
肘関節部の骨折は前腕骨骨折についで多く、なかでも上腕骨顆上骨折が群を抜いています。その次に外顆骨折、内上顆骨折が上げられます。

・上腕骨顆上骨折  
5~8歳をピークに発生し、男子に多い。肘をのばして手をついて受傷する伸展型と肘をついて受傷する屈曲型があります。
・上腕骨外顆骨折  
5~19歳に好発し、伸展した肘に外反力が作用して発生します。  
X線像上の診断が時に難しく、受傷時に正しい診断がなされないと、偽関節を形成します。骨端軟骨に骨折線がかかるために後に変形が発現することがあります。
・上腕骨内上顆骨折  
10歳前後に肘の脱きゅうにともなって発生することが多い。脱きゅうをともなわない場合の受傷機転は、直達外力や筋の牽引が考えられます。
肘のスポーツ障害・外傷としては野球肘があります。
投球動作によって生じる肘関節部の障害を称して「野球肘」といいます。
肘関節内側にかかる過緊張、外側部での橈骨頭と上腕骨小頭間の圧迫、そして関節後方の負荷が関与して起こります。

「テニス肘」は30歳以降で高率に発生するため、加齢とともに非石灰化線維軟骨層の石灰化、tidemarkの乱れなどの退行性変化が著名になる傾向があることに関係すると思われます。
つまり、退行性変化の生じた上腕骨外上顆の伸筋腱起始部に、負担がかかりすぎると、本症が発生するものと考えられます。
4~5歳の小児が、両親に強く引っ張られた時に発生する「肘内障」はpulledelbowといわれ、まったくその名前どおりです。
患児は強く泣き出し上肢をまったく動かさず、どこが痛いのかはっきりしないまま、両親があわてて病院に連れてきます。
発症時の状況を聞き出せば、診断は容易です。
治療は簡単ですが、損傷した輪状靭帯の膜様組織が修復するまで、2週間位は強く引っ張らないように気をつけましょう。
最初に述べたように肘は腕を伸ばしたり、曲げたり、回したりといろいろに活躍してくれています。
スポーツに欠かすことのできない関節ですから、春と夏の甲子園を楽しみにしている私は、球児に特に関心を持っていただきたいと切に願っています。

ボールを追う青春

女子バレーボールチーム「レディ・ボーンズ」の発足をお知らせしました。
10月19日、川辺体育館において、讃岐薬品のバレーボールチーム「ザ・サヌキ・レディース」と対戦しました。
主力選手が風邪でダウン(事務・寺岡キャプテン)しているため、苦戦をしいられると覚悟していましたが、何とラッキーといえるか、対戦相手もエースが欠場。
五分の試合が開始されました。
が、試合の前に選手の紹介をさせて下さい。
前衛 ・片山(看護婦)・前田(事務)・藤本(事務)
後衛 ・竹本(看護婦)・泉保(看護婦)・清谷(看護婦)
他に藤田(看護婦)山本(看護婦)小野(物療)
フットワークの片山、サーブの強い前田・竹本、レシーブの藤本・藤田・強力なスパイクの清谷・小野、ブロックが得意の泉保・山本など多彩な選手が勢揃いしています。

第一試合は16対14で我がチームの負け。エースがいないことを痛感しました。
もっとボールに集中しよう。
第二試合は114対16で我がチームが勝っちゃった。逆転の可能性に誰もが興奮しました。

中休みの間に即席のシニアのバレーボールチームの対戦が行われました。
讃岐薬品の中原さんも頑張って、ボールに挑戦していましたっけ。
野球チーム「ボーンズ」の堀川、西川、広瀬(奥さんとかわいい腕白たちも拍手で応援。)たちも駆けつけて、楽しい試合の開始です。
新しく当院のメンバーに加わった香川先生。残念ながら肩の故障で観戦のみ。
でも来てくれてありがとう。
そしてシニアチームの大型エース。カウンセラー(平野)の登場です。
その日は主審もして下さり、大活躍。さすが昔とった杵柄(元国体選手)。うまいものです。現在もソフトバレーをし、ママさんバレーをコーチしています。

思えば昨年のシニアのバレーボール大会で最年長で新聞に載りましたっけ。
皆に上手にボールを渡す余裕ある試合振り。さすがとうならせる優雅な足さばき。
年を忘れさせる動きにただ、ただ、ため息のみです。長生きして、いろいろな事を教えて下さいね。
薬局の小西先生もお嬢さんのゆかりちゃんを連れて来て下さり、感謝です。

第三試合は信じられない事ですが、またしても勝ってしまったのです。
それもあっという間に。
第四試合はうかれすぎて、負けました。事務の前田、ボールから目を離すな。
2対2の白紙に戻しての最後の試合。緊張しました。
手に汗握るボールのやり取り。どちらが勝っても気持ちの良い試合振りです。
勝ってほしいという皆の切なる願いが天に届いたのか、粘る対戦相手に負けん気で挑むレディ・ボーンズ。
額をつたう汗が、両チームのメンバーを美しく見せていました。
試合後のミーティングで「もっと練習をしたい」と看護婦の片山が提案し、皆がうなずく。
その意気込みに、うれし涙です。
この言葉が野球チームから出るのをどれだけ・・・・・・
進歩とは努力の上に成り立つ結果なのだ。
そういえば、試合の結果ですか?
もちろん、我がチームに不可能はなく、点差で勝ちました。
今後が期待される彼女たちに大いなる栄光が輝きますように。
ラストに野球チームも頑張ろうぜ。