香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第4号

用がなくとも病院へ行こう

もう誰の故郷にもなり得なくなった町が、東京にはある。建設技術の進歩を誇るような超高層ビルが乱立し、様々な人々が朝、電車やバスから吐き出され、ビデオで巻き戻すように夕方、電車やバスに乗ってどこかの町へ帰る。そんな町、西新宿2丁目別名、新宿副都心がそれである。   
昭和46年竣工の京王プラザホテルを皮切りに、新宿センタービル、住友ビル等など。高さ200メートルを越すビル群の中でひときわ異彩をはなっているのが、平成3年4月完成した建築家、丹下健三氏デザインの新都庁である。建設途中から少しずつ姿を現したこの新都庁の異形に私は"バビルの塔"を連想させられました。
人が住むことを拒絶してしまった町。そんな町に予防医療と言う夢を託して診療所を開いた医者がいます。半村良執筆の「高層街」の主人公大町重雄がその人です。彼は作品の中で「職業的な健康管理の目を、診察室以外であからさまに相手に向けることは失礼であろう。人々の友人の一人として、にこやかに語り合う中でそれとなく観察し、疲労や緊張の度合をはかり、不調の部分を予測することが重要なのだ。」
また、「自発的に検診を求める場合、各種疾患の早期発見につながることが多いし、健康に自信を持っている時点で予言的アドバイスを受けていれば、自覚症状が発したとき、医師に対した信頼の大きさは、そうでない場合と格段の差がある。」とも書いています。前号でも書きましたが、これからは予防医療というものが、大切になってくると思います。用もないのに病院通いではなく、用がなくとも病院へ行こうなのです。いつもいつもお医者様、先生様ではなく積極的に病院へ来て医者と顔見知りになり、何かの時には多いに利用しましょう。そして相互の理解を深めて、安心してかかれる病院、信頼できる関係を私も結んで行きたいと思っています。

腰痛にならない、腰痛をなおす体操

ふろ場でする体操
腰痛をなおすには全身を柔らかくする事が大切です。入浴で体をほぐして行うと効果的で、狭い風呂場でもできるし、タオル等を使うとより効果的です。まずタオルを腰の後にまわし、息をはきながら腰をまわし、吸いながら元にもどる。左右5回ずつして下さい。後にまわせない時は前でもかまいません。注意していただきたい事はタオルをピンとはる事です。次にタオルを両手で持ち、片足ずつタオルをまたぐ。片足ずつ、立ってする事が大切です。なれたら少しずつ数を増やして下さい。転ばないように気をつけてください。うまくできるようになったら、タオルを少しずつはるようにしましよう。

役人にとっての福祉とは

白血病患者にとっての骨髄移植は生きる希望です。そして少しずつ広まったドナー(骨髄提供者)も10月末には32142人なりました。       
今年10月末でドナーを探している患者は1390人。このうち一次検査、二次検査をクリアしている患者は約690人で、約250人が最終検査まで「適応」して、いつでも移植を受けられる状態にあります。ところがその受け皿である医療施設が大きく不足していて、せっかくドナーが見つかっても移植がスムーズに行われていないのが現状です。                                               
厚生省の発表では「無菌室は全国で2000室ありフル回転させれば足りる計算になる。問題はそれを使うマンパワー(看護婦などの人手不足など)にある。二年に一度の診療報酬の改定は、6年度に行うことになっており、骨髄移植についても検討中。移植センターの設置には莫大な金がかかり、簡単ではない」とのことです。
この病気は小さな子供に多く、その子の骨髄の中にある白血病細胞をまず破壊してからでないと、骨髄移植は受けられないのです。そのためには放射線療法をうけなくてはなりません。その子のもっている正常な細胞をも破壊しながら、手術の日にあわせて放射線療法をするのです。かなりなダメージを伴うものですが、移植が受けられるその子はまだ幸せなのです。
なぜなら32142人ものドナーがいるのに、全国で骨髄移植のできる病院が890カ所しかないからです。この一年六カ月の間に移植が行われたのは62人にとどまっています。また、そのための施設も10カ所しか増えていないのです。ネックになっているのは、看護婦らの人手不足と手術室や無菌室などの設備です。
国はテレビのCMなどでドナーの呼びかけ等はしてますが、骨髄移植は保険の超過分が多く、そのほとんどは病院負担になっています。一種類の薬だけで月に70万円程度、負担するケースもあります。また、ドナー自身もボランティアのため、入院している4日間は会社などを休まなくてはなりません。そのためには社会や家族の協力が必要です。また、生きるために必要な手術なのに保険外治療にならざるを得ない理由とは何なのでしょうか。骨髄移植を待ち望んでいる患者はいつ急変するかわからない爆弾を抱えているのと同じです。その限りある命の炎が消えないうちに、善処する必要があると思います。32142人というドナーが集まっているのなら、患者の立場で国もその応対に柔軟性を見せるべきではないでしょうか。(11月13日 産経新聞 骨髄移植の施設不足から)11月20日から骨髄移植のための施設増設などを求めて全国で署名運動が開始されます。皆さんも骨髄移植について質問などがありましたら、その人たちと話してみてはいかがでしょうか。
社会の手本となるべき政治家や実情を把握している厚生省の役人、そして医療関係者などが率先してまずドナーになり、草の根運動を広げていくことも、又、一つの道だと思います。今年の総選挙の時、政治家の皆さんは"福祉"ということを連呼していましたが、老人問題ばかりを取上げて票へとつなげているようで、むなしい公約にならないようにお願いしたいものです。障害者のためのリハビリセンターがどこにあるか、皆さんはご存じですか。大多数のセンターは田舎にあります。
普通学校に入りたいが受け入れ態勢がないという理由で、遠くの養護学校へ行かざるを得ない現実をご存じですか。
障害者といっても様々ですが、少数ゆえに隅に追いやられている事が少なからずあります。
私は四番町小学校出身です。今では一学年30人たらずしか生徒がいません。あまりに生徒数が少ないので、近くの小学校に併合しようという案がありましたが、卒業生の反対で存続することになりました。理由はただその学校がなくなるのが寂しいというだけです。卒業生の感傷を大事にするより、同じ少数の障害者のために市の中心に位置するこの学校が何かの役に立てばいいと思ったのですが。
興味本位で障害者を見るのではなく、同じ人間として共に行きていくことを学んで欲しいと願っています。又、福祉とは巨費をかけた施設を造れば良いという訳ではありません。上から声をかけて出来るものでもありません。決して物やお金で済ませられるものであっては、いけないのです。一人一人が福祉を真剣に考え、よりよい環境の中で幸せに暮らしていけるよう努力していくその気持ちが大事なのではないでしょうか。
試行錯誤を繰り返すでしょうが、当病院も本来の福祉の在り方を考えて、皆さんと一緒に歩んで行きたいと思っています。