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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第34号

老いて、なお美しく

年を取るということは悲しいもの、と思っていらっしゃるのではないですか。
若いときと違って体もいうことことがきかず、物覚えもつとに悪くなってきます。
背も低くなり、腰も曲がり、堅い物も受け付けなくなります。針に糸を通すことも難しくなり、簡単な単語が出てこなくなります。
それでも老いて、なお、はつらつと生きている方がたくさんいらっしゃいます。
棟梁と呼ばれたり、人間国宝と呼ばれる方もいます。この仕事は~さんでなくてはと期待されている人もいます。ゲートボールや山歩き、長年連れ添った連れ合いと気ままな旅を楽しんでいる方もいます。
"老いる"という事は気持ちの持ち方ひとつではないでしょうか。
まだ老人と呼ぶには早すぎる方でも"生きる"ということに負けてしまい、背中が丸くなってしまっている人もいます。
前に離婚で騒がれた女性が「日本の男性は若ければいいと思っています。でも女性は年代を重ねたワインと同じです。」と言っていました。
私はもっともだとテレビにうなずいてしまいました。
映画や演劇をみて「年を取って味わいが出てきたじゃない。」と感想をもった経験がありませんか。
若いことは確かにすばらしいことですが、年を重ねていることも大変に貴重なものなのです。
人それぞれに人生があるように、たくさんの経験や知識が性格に丸みをつけ、奥行きを広げるのだと思います。
老いたからといって自らの生活の場を狭くするなんて、とんでもないことです。
若い者に「こまった、じっちゃんだ。」「いつまで長生きするだ、ばっちゃん。」と言われるほど、元気で過ごすことが一番です。
老人ホームに行っておばあちゃんにしてあげることで喜ばれることは何でしょう。
それは"お化粧"です。
おしろいをはたき、頬紅をつけ、唇に紅を差す。
たったそれだけなのに、みるまに内側から"輝き"がわき出てきます。
いくつになっても、きれいになるという気持ちがあんなにすてきな"輝き"を導き出すことができるのです。
「ばっちゃん、きれいだね。」と声をかけると、うれしそうにうなずいて、はにかんでいました。
老いて、なお美しく。皆さん、元気で長生きして下さい。

栄養過多狂乱時代の考証

昭和56年4月9日 北海道 苫小牧野生動物園でライオン31頭中12頭が死んでいることがわかりました。
驚いた道庁の職員が屍体を解剖したところ、栄養過多と運動不足のために体力が落ちていたところに風邪をひき、肺炎をおこしたことがわかりました。
百獣の王ライオン、広大なサバンナを疾駆し、躍動感にあふれた彼らが囲いの中で運動不足と栄養過多のために、次々と死んでいってしまったのです。
栄養の取り方の誤り、食べ過ぎの害がどれほど健康な肉体をむしばむのか、良い例だと思います。
長崎大学医学部大学院で「食物と運動」の研究をしておられる石原 結実先生の著書にイギリスのロバート・マッカリソン博士の実験が詳しく書いてあります。
皆様にも興味深いものと思いますので、ちょっと紹介します。
「博士が軍医としてインドにいた時、世界の長寿地域として有名なフンザ地方でおもしろいことを発見しました。
それは、その地域の人々が負傷したり、伝染病にかかっても驚くほど短期間で治ってしまうということでした。
研究熱心な博士は、ネズミを使って実験をしてみることにしました。
ネズミを二つの群れに分け、フンザ地方人が食べる食物も群、イギリス本国の下層階級の人が食べる食物の群とに分けて、27ヶ月間飼育してみました。
ネズミの27ヶ月間というのは、人間でいえば50年間くらいのことです。
さてその結果はというと、フンザ地方人のネズミは一匹も死亡することがなく、解剖してもどこにも病気はみられませんでした。
ではイギリス食群はというと、惨憺たるものでした。人に噛み付くようになり、オリの中は弱肉強食の修羅場と化し、生き残っているネズミは虫歯、潰瘍、せむし、眼病、無毛、貧血、皮膚病、心臓や腎臓の衰弱、胃腸障害、神経障害など万病の展覧会のようになっていたというのです。
フンザ地方食というのは、粗麦の粉でつくったチヤパティにバターを少し塗ったもの、モヤシ、生ニンジン、生キャベツ、生牛乳、週一回少量の骨付き肉、野生のアンズ、多量の清水です。
イギリス食とは、白パン、白砂糖入り紅茶、マーガリン、野菜の煮付け、缶詰肉、値段の安いジャムとジェリーでした。
皆さん、この違いがわかりますか?
イギリス食は現在の日本人が食べているものと似ていませんか。
フンザ地方食というのは、いわば自然食品です。
体にやさしい食物です。
イギリス食の白パンには、おそらく漂白剤が多量に含まれ、多量の砂糖とカフェインを含んだ紅茶、マーガリンに安いジャム。安いジャムでは本物の果実ではない人工的香料と色素と砂糖が混入してあったのでしょう。
この人工的というのが"くせもの"です。
有害物質がたくさんと考えてもいいと思います。
子供がこの味が好きだからと安易に人工的な食物を与える。簡単だから、楽だからとジャンクフードでおやつをすませる。
夜食にインスタントラーメン、コンビニでポテトチップを、数えたらきりがありません。でも子供の将来を考えれば、まめに工夫をして良い食品を与えたいものです。
上記のように、すさんだネズミのスラム街にならないように。

私の知り合いにこんな夫婦がいました。
夫はお酒が大好きです。
ランチにワインやビールを欠かしません。
彼は糖尿病で痛風も患っています。今の所は軽い症状なので常時どこかが痛むわけではありません。
そんなある日、夫は膝をケガして入院となりました。
夫は妻にお酒の差し入れをさせました。妻は内緒で懐にお酒を隠して病院に通いました。夫は野菜嫌いのため食事は肉料理が主で野菜は皆無に等しく、金銭的には高い食費ですが、栄養面では貧弱な食生活でした。
緩慢な殺人。夫は多分短命になるでしょう。

あなたならどうしますか?
働き盛りの夫にある日、突然亡くなられる。耐えられますか?
本当の愛情って何でしょう。

なくてはならない塩とは

人の体にはたくさんの水分があります。
それを体液といい、この体液にはミネラルという鉱物質がふくまれています。
塩(ナトリウム・クロル-塩素ともいう)カリウム、マグネシウム、カルシウムなどです。カリウムは動物、植物の細胞内に含まれており、細胞の望ましい環境である正しい浸透圧を維持したり、あるいは筋肉の働きを健康に維持する役割をはたしています。ではこの塩について考えてみましょう。
体液の中の塩の濃度は約0.9%です。その塩に含まれるナトリウムとクロルは一定のバランスが保たれ、ナトリウムはアルカリとして、クロルは酸としてお互いに作用しています。
ナトリウムは健康な神経の刺激伝達、消化管での水分吸収に深く関係し、クロルは胃壁の成分や唾液中のある酵素の一種でもあります。
もしこのバランスがくずれると、頭痛や疲労感、消化、吸収にも影響があらわれ、食欲減退にもつながります。
塩分は副腎皮質の働きに関係し、寒さに耐えやすい体を作るのに役立っています。
でも過ぎたるは及ばざるがごとしで、塩分のとりすぎは高血圧を招きます。
なくてはならない塩分ですが、とりすぎにご注意を。
健康な体は弱アルカリ性で、それを維持するアルカリ性イオンは、主にナトリウム(一日5グラム必要量。塩は塩化ナトリウム)カリウム(一日4グラム)カルシウム(一日1グラム)マグネシウム(一日0.5グラム)です。
塩が必要なら、人工塩からとれば良いという人もいますが、それは違います。
天然塩にはナトリウムの他にカリウム、カルシウム、マグネシウム、硫黄、臭素その他が含まれています。市販の人工塩は塩化ナトリウム99.5%です。
天然塩が含んで入るナトリウム以外の物質を、同じ比率で含んでいる食品は地球上には存在しません。 よぶんに食べても不足するのがビタミンとミネラルで、それらは職業によって大きく左右されます。
ナトリウムとカリウムも体の中で一定のバランスを保つようになっています。
果物のスイカを食べる時に塩をつけるのは、スイカに多く含まれるカリウムを食塩で調節する役目があるからです。
スイカだけでなくカリウムを多く含む野菜類をたくさんとった時には、自然に食塩が欲しいと体が要求します。
ミネラルは野菜から吸収することができ、ナトリウム、カリウム、カルシウム、燐、マグネシウム、鉄、亜鉛など約20種類のものが含まれます。
それらはお互いに協力して作用します。骨のために働くカルシウムが燐やマグネシウムと一緒に動き出すように。
ミネラルはイオンとして細胞の内と外に存在し、体液の酸、アルカリの維持をし、浸透圧の調節・筋肉の弾力性の刺激感受性の維持をします。
カリウムはプルーンに多量に含まれます。
野菜はミネラルとビタミンを含む重要な栄養源で、繊維質を含むことによって直腸ガンの予防に役立つといわれています。
塩は生理的にも絶対なくてはならない物質で、その点が砂糖と違います。
塩の必要量は汗を出すか否かによって大きく変わります。
汗1リットルにつき約4.5グラムの塩を失うといわれますので、発汗が激しい時には塩分の補給を考えなければいけません。
でも日本の食生活は塩分の宝庫であることを忘れずに、健康に注意しましょう。