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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第33号

恥ずかしくない尿失禁

年を取ってくると若いときには思いもよらない様々な疾患があらわれてきます。
今回は女性の尿失禁についてお話しします。
まず、それを恥ずかしいと感じるよりも、どうしてなのか、どうすればいいのかを考えてみましょう。
男性の場合は年を取るにしたがって、おしっこの出が悪くなります。それは尿道のはじまりのところに前立腺があって、これが年をとるにしたがい大きくなって、おしっこの流れをさまたげるからです。でも女性の場合は尿道が短く筋力が弱いためにおしっこがもれやすいのです。
成人女性の場合、3人に1人が何らかのときにおしっこをもらしたことがあるといいます。そしてお産を経験することにより、この数値がぐんと増えます。
健康な女性であっても中高年になると3~4人に1人は尿失禁があるといいます。
恥ずかしいという思いから治療を受けずに悩んでいる方がたくさんいて、正確な実態がつかめにくいのが現状です。
尿失禁もいまは病気としてあつかわれ、専門外来をもうけている病院もあります。
恥ずかしいなどと思わずに、積極的に専門医にご相談下さい。

タイプ別尿失禁について

先天性尿失禁
生まれつきの排尿障害でおしっこが垂れ流しの状態をいいます。

切迫性尿失禁
突然、強い尿意をもよおすために、トイレに間に合わないことをいいます。  
膀胱炎のように、膀胱が刺激に敏感になっているような時に起こります。

反射性尿失禁   
脊髄損傷や脳血管障害の人にみられ、尿がたまると反射的に膀胱が収縮して、おもらしをしてしまいます。おしっこをがまんする機能の故障によるものです。

腹圧性尿失禁   
くしゃみ、重いものを持つ、運動などによっておなかに力が入って腹圧がかかり、膀胱が圧迫されたためおしっこをもらしてしまうことです。中高年に女性に圧倒的に多いのがこれです。

溢流性尿失禁   
下垂した臓器や前立腺肥大などで尿道が狭くなり、排尿困難が著しくなると、腎臓から流れてきたおしっこがそのまま溢れ出し、膀胱におしっこがたまっているのに、常時タラタラともれてしまいます。これは男性に圧倒的に多いタイプです。

その他   
夜尿症や痴呆や精神性多飲によるもの、薬(利尿剤)の副作用によるものなどがあります。
以上のようにさまざまなタイプがあります。

尿失禁で治療を受ける人の3分の2は、この腹圧性尿失禁で、そのほとんどが女性です。そしてそれはほんの一部であって、尿失禁に悩んでいる女性の数はもっと多いと考えられます。
尿失禁は病気です。けっして恥ずかしいなどとは思わないこと。
では中高年に多い腹圧性尿失禁、つまり健康なのにおしっこをもらしてしまうのはなぜなのでしょう。
尿道が短く、骨盤底の筋力が弱いことがあげられます。
尿道をしめておしっこをとめている括約筋の力が弱いこともありますが、膀胱やその周辺にある臓器を支えている筋力が弱いために、膀胱と尿道の位置関係がずれて、尿道のしまりが悪くなっておしっこがもれてしまうのです。
また、妊娠、出産と大きくなった子宮に圧迫されたり、筋肉が引き伸ばされたり、出産のあとの臓器の位置移動など条件はますます悪くなり、年齢とともに筋力低下がさらに拍車をかけます。肥満や便秘も原因になります。
かくなる悪条件のもとに尿失禁があるのです。
どういう時におしっこをもらしてしまうのかというと、クシャミが一番にあげられます。"ハックション"と勢いよくクシャミをしたとき、思っているよりも大きな力がおなかにかかり、腹圧となりおもらしにつながります。セキも同様です。
花粉症やゼンソクの女性に多いというのもうなずけます。その他に重いものを持ったり、階段や坂道をおりるとき、急に走ったとき、テニスやゴルフでボールを打ったとき、ジョギング中などにもみられます。
おおまかにその程度は3段階に分けられます。
強い腹圧がかかったときに起こるのを第1段階
さらに進んで、ちょっと走ったり、階段を上ったりなどの軽い腹圧がかかったときに起こるのを第2段階
ひどくなり、立ち上がったり、高い所に手をのばすなど日常生活の動作でもれてしまうのを第3段階とします。

尿失禁の治療法

トレーニング法
尿道をしめる括約筋を強化するトレーニングです。尿道をしめる筋肉は膣や肛門をしめる筋肉と連動しているため、一つをしめればすべてがしまるようになります。
これは簡単なようで、ナカナカ難しく、一朝一夕にできるものでもありません。効果が出るのは早くて一カ月、たいていは二~三カ月くらいかかります。

☆仰向けに寝て足を肩の幅に開き、ひざを少し立てます。
体の力を抜いて、肛門と膣を締めてみましょう。そのまま5つ数えてリラックス。 これを繰り返します。
☆背筋をつけることも尿失禁の改善に効果があります。
仰向けのまま、ひざを立てて腰を持ち上げながら、肛門と膣をしめましょう。
☆仰向けから上半身を起こします。この時肛門と膣をしめながら起き上がるようにしましょう。
おしっこをするときに、2~3回、おしっこを止めるようにして下さい。きちんと止められるようになれば、しめたものです。括約筋が強化されている証拠です。

薬物療法
交感神経刺激剤が用いられます。交感神経の緊張が高まると、尿道のしまりもよくなってくるからです。この他にも尿道をしめる薬の研究が行われていますが、まだ十分満足のいく結果は出ていません。いずれも健康保険での使用は認可されていません。  

手術療法
尿失禁の程度の重い人やトレーニングを行ったけれど成果があがらなかった人に対しては手術が行われます。下がっている膀胱や尿道を引き上げ、糸でしばって固定します。
でも残念ながら、手術ですべてが治るわけではなく、成功率は約80%くらいといわれています。
昔から「しまりが悪い」などと、だらしのない人のことを指していいます。
尿失禁になった時、一番に頭に浮かんだ言葉ではないでしょうか。
また、それゆえに誰にも言えずに悩んでいらっしゃるのではないかと思います。
寿命が伸びたからといって、いつまでも若い体でいられる訳ではありません。
老化にともない古くなった体は故障しやすく、修理も必要です。
尿失禁は単におしっこという水道のパッキンが故障しただけのことと考え、いつまでもクヨクヨと悩んでいないで、早めに専門医に相談しましょう。

心って何でしょう。それはどこにあるのでしょう。

400年という長い眠りからの慌ただしい目覚め、それは幕府崩壊という明治維新でした。やがて、第一次、第二次世界大戦、敗戦、そして戦後の50年を駆け足で走り抜けた日本。気がつけばなんと殺伐とした世の中になってしまったのでしょうか。
もちろん仙人ではないですから、そのすべてを見て来た訳ではありません。
でも現代はクールファイブの歌ではないですが、まさに「東京砂漠」です。
乾いているのです。どこが?そう、まさに"心"がです。
では"心"ってどこにあるのでしょうか。
頭の中?、胸にあるの?、実態のない"心"って何なのでしょう。
良心に従ってという言い方があるからには、"心"には善玉と悪玉がいるのかしらん。
などとつまらぬ事を考えつつ、意識は体中をかけめぐって"心"を探しています。
でもこの意識も"心"の一部なのでしょうか。 人を愛したり、憎んだりしながら年とともに"心"も成長するのかしら?
経済大国日本、何でも手に入る時代になり、ほっと一安心して回りを見回してみると、簡便さの中で失った物の貴重さに、その重さに心が痛みます。
豊かさの中で見失ってはいけないもの、それが"心"なのなら、その"心"を乾かしているものって何なのでしょう。
うるおいのある生活をしたい。充実した人生を送りたい。
~したいとか、~だったらと考える前に、自分が今、何をすべきかを問う事が大切なのではないでしょうか。
さわることも、見ることも、聞くこともできない"心"。
それゆえに脆くもあり、はがねのように強くもあり、羽のように軽くもあるのでしょう。時間との追いかけっこのような現代に、一人泰然とありたい。
そして、相手の"心"を真っすぐに見つめる"心"を養いたい。
近頃、私が考えていることを取り留めもなく書いてしまいましたが、"心"が病んでいると肉体まで蝕まれていく怖さを、私は医師として知っています。
「病は気から」という言葉通り、病気に伴うかなりの痛みさえ"心"は克服することが出来ます。
そんなすごい"心"を乾かすのではなく、うるおわせ、より躍動感に満ち、柔軟なしなやかな"心"に育てたいと願ってやみません。
"心"は窓です。その窓から見える景色は春うららですか。
もしかして荒れ狂う暴風雨ではないですか。
時として患者さんと接しながら、私はその内面まで診たいと思う事があります。
言葉にならない"心"にじかに接したくて。

お詫び 
先月号でお話ししたインターネットのホームページは現在も作業中です。
誠に申し訳ありませんが、もうしばらくお待ち下さい。

E-MAILでのお便りはメールアドレス、
cosmo-s@mail.netwave.or.jp
ceo@yoshimine.comまで。