香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

English

コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第32号

信頼関係とは・・・・

ペットは人間を差別しません。どんな人でも自分をかわいがってくれる人に甘え、心をゆだねます。
その忠誠心は生涯にわたって揺るぎなく、飼い主が亡くなってしまっても、渋谷駅に毎日迎えにいった忠犬ハチ公の話からも伺えます。
私の家にも犬と猫がいます。
どちらも妻を一番のご主人と決めているようです。
彼らの信頼関係は単に餌をくれるからというだけではないようです。
子供達はいくらかわいがっても、妻が呼べば、瞬時に妻に駆け寄っていく彼らに不満を抱いているようです。
ではこの信頼関係はどのように確立していくのだろうかと考えてみましたが、よくわかりませんでした。
でも妻の答えは簡単でした。
「彼らの気持ちになって接しているだけよ。」何と簡潔にして明快な答えでしょう。「子供達は単に自分の気分で彼らに付き合うから信頼関係ができないわけよ。彼らの気持ちを無視して、猫かわいがりしてもそれは友達関係であって、主人にはなれないわ。」
「じゃっ、どんな時にどうすればいいんだ。」私はさらに妻に聞いてみました。
「良く観察することよ。初めて家に来た時にこの子は神経質そうとか、抱っこがきらいとか、お互いがどのように一緒にうまく暮らしていけるか考えてあげると、おのずと答えがでてくるし、言う事を聞いてくれるわ。」
妻はいかにも簡単そうに答えました。
「どうやったら、どうしていいかわかるの。」
「あなた、動物を飼ったことないの。これは言葉で言えるものでなくて、感じるものなのよ。相手からのサインを受け取って、それを理解することよ。言うなれば心の会話よ。」と、うるさそうに妻は答えましたが、僕にはまだよくわかりませんでした。動物との会話に未熟な僕は単に体力で、力まかせに押さえ付けていたから肝心な時に、思うように言うことを聞きません。
「いやなことばかり命令されたら、あなたならどう思う。こいつはいつもいじめていやな事ばかりさせると思うのではない。それは信頼関係ではなく、単に力関係でしかないわ。」う~んと僕はうなってしまいました。
冗談で妻の背中をたたいたら思ったより大きな音がし、妻の横に寝ていた犬が「ウー」っとうなって起き上がり、僕に怒ったことがありました。
たぶん死ぬまで彼らは妻に、あるだけの忠誠心を尽くすことでしょう。

信頼関係と活字にしてしまえば、たった4文字でしかありません。
でも信頼というものは何年もかかって築いていくものです。
老舗の「のれん」というものでしょうか。
その上にあぐらをかいて大切にしなくなれば、その関係は一瞬にして壊れてしまうものでもあります。
一人の医者として患者さんのサインを見落とすことなく、互いの信頼関係に深い絆を持ちたいと願っています。
大切な事はこんな事をいったら迷惑かとか、馬鹿らしく思われるかと心配するより、私を信頼して話してみる事にあります。
僕が信頼し、あなたが信頼することによって何より大切な関係が生まれてくる事が、一番うれしいことなのですから。

清潔好きの人類

近ごろの人は非常に清潔好きのようだ。いや潔癖といったほうがいいのか。
携帯用のビデが発売されてから爆発的な人気をよんでいるのが、そのいい例だ。
昔、ウォシュレットのコマーシャルをつくる時に、非常な苦慮がなされたと聞いている。あれから何年たったのだろうか。
その数年のうちにトイレの後に洗浄するのが当たり前の時代になり、会社や旅行に自分専用のビデを持ち歩く時代になった。
匂いの消える薬も発売されている。これは大便の匂いまでもなくしてしまうそうだ。日本人は体臭の少ない体質の人が多い。それでもこの薬が売れるのは口臭とか、汗などの匂いに敏感になりすぎているからなのだろうか。
かくゆう妻もおにぎりをサランラップで握っている。
衛生的でしょ、と言っていましたが・・・・
不潔とかいう問題ではなく、精神的な問題のようだ。
これはなんだろうと私は思う。
子供の頃、母の握ったおにぎりをお弁当に、遠足に言ってほおばるように食べたのに。サンドイッチは大丈夫、おすしやさんも大丈夫、コンビニで売っているおにぎりは機械で作っているから大丈夫という。 もっとも、おにぎり論争以外の事はいたってむとんちゃくで、病的にすみずみまで磨き上げるかというと、そうではない。
抗菌グッズはボールペンにも及ぶ。
題名も忘れたほど昔に、こんな本を読んだ覚えがある。
文明が発展し、機械化が進み、人々は自分の家から出る事なく仕事ができるようになった時代。他人と接する事もなく、すべてが機械を通して行われています。
人工授精や人口保育器のおかげで出産という女の役割もなくなり、家族という単位も必然的に消滅、人との会話もテレビ電話を通して行い、勉強もコンピュータが相手です。
そんな時代に一人の若者があこがれの女性(テレビの映像)にたまらなく現実に逢いたいと願いました。 多額のお金が裏取引で行われ、その女性が現実に彼の部屋にあらわれたのです。
彼は狂喜して喜んだでしょうか。
いいえ、映像を通しての彼女と現実の彼女とのギャップに圧倒され、嫌悪してしまったのです。
その香り、その髪の揺れる様、その口から出るかすかな匂い、彼の想像と違う彼女に彼は幻滅したのでした。
生まれてからすぐに無機質の物体に囲まれ、一度も本当に人と接した事のなかった彼に生身の人間はあまりにみにくかったのでした。
では彼は生まれながらにしての片輪でしょうか。
いいえ、小説では誰もがそういう人間になってしまったと書いてありました。
ちょうど思春期に差しかかっていた私には、遠い世界の物語りと考えましたが、今の状態からいつかはこんな日がくるのも夢ではないのではないかと思います。
昔と違って、世界は一寸刻みの超過密スケジュールで進歩し続けています。
はやりのインターネットは地球のすみずみまでを網羅し、情報は瞬時に地球を一回りしてみせてくれます。
平安時代の人達の寿命に比べて倍以上の年齢を生きられるようになったのに、それに比例するように気ぜわしく、せかせかしているように感じられます。
紫式部が現代を見たらきっと、「むくつけしこと」といって御簾の中から出てきてくれないかもしれません。
茶道家の利休は「老古錐(ろうこすい)になれ」という自戒の気持ちをこめて利休という居士号をつけたそうです。
使い古して先の鈍った錐(きり)という意味です。
自分の気性の激しさを危ぶんで、利きを休めんという願いをこめたのでしょう。
余談ですが、最後は豊臣 秀吉から死を賜り、切腹して亡くなっています。
急げ、急げと気ははやっても、泰然自若と生きてみたいものです。
草原に寝転んだり、泥んこ遊びに熱中したり、動物を抱きしめたり、自然の中に溶け込み、自分が一つの種としての動物である事を知ってほしいものです。

お知らせ
当院では現在、先にも書いたコンピュータでインターネットに接続中です。
4月初旬にはホームページを開設する予定でいます。
小さな病院ですが、私たちの医療がどういうものなのか、これからの医療は・・・
など少しでも良い医療ができるように皆様と共に考えていくページにしたいと思います。
とはいえ、初めてのことなので様々な難関があり、悪戦苦闘をしています。
コンピュータ用語に悩まされ、数ある本を読みこなしながらも、それでもチンプンカンプンな事もあり、放り投げたい衝動と戦いながら遅々として進まない作業にいらだちばかり。
こんな苦労もやがて報われる日が来る事を信じて、毎日コンピュータの画面とにらめっこしています。
4月のコスモス新聞にアドレスをお知らせできるようにと頑張っています。

卒業 おめでとう  

3月7日に看護学校の卒業式があります。
当院からは3人の准看護婦(士)と3人の正看護婦(士)の6人が晴れの日を迎えます。働きながらも一生懸命、勉強に励んだ結果です。
卒業とは一応看護婦(士)としての最低限の知識を終えたということです。
これから学ばなければならない事も多く、新しい知識の吸収には常に貪欲でいてほしいものです。
そして誰にも愛される看護婦(士)として、患者さんと接して下さい。
6人の看護婦(士)さん、御卒業おめでとうございます。

お詫び
新病院建設によって、騒音や振動などがあります。
患者さんの皆様にはご不便な事も多かろうと存じますが、ご了承下さいますようにお願い申し上げます。
物療にて行われていた「フーセンバレーボール」や「空き缶ボーリング」なども今の物療では手狭のために行う事が出来ません。
楽しみにしていらした方々には申し訳ありませんが、新しい病院になりましたら又、様々な試みをしてみたいと思っています。
音楽療法や簡単体操など企画を練っていますので、楽しみにして下さい。

こんな案があるのですがと思っていらっしゃる方はコスモスポストに投函して下さい。では、皆様の提案をお待ちしております。