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コスモス新聞

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コスモス新聞第273号

ロコモと認知症

メタボ、ロコモは健康長寿の大敵ですが、もう一つの大敵がいます。それが認知症です。
ロコモ、メタボ、認知症の厄介者トリオは、お互いに深く関わっていて、切り離して考えることはできません。
いわゆるボケと言われるものの原因は、認知症とうつ病に分けられます。例えば、長年連れ添った妻に先立たれた夫が、いつの間にか肉体的、精神的に引きこもるようになり、気が付いたら認知症になっていたというように、うつ状態が引き金になって認知症を引き起こす場合があります。
また、寝たきりになることで頭まで休んでしまい、幻覚や幻聴が起き、今いる場所がわからなくなる、季節や日付の概念が曖昧になるなど、認知症になることも多いのです。
高齢になってのうつを予防するためには、積極的に外に出るような趣味を持ったり、友人や社会との交流を楽しむことが大切です。
認知症の原因になる寝たきりを防ぐために、転ばない、骨粗鬆症にならない、膝や腰の痛みに負けない筋肉をつけることが大きなポイントです。
最近、テレビや本などで話題となっている病気の1つにロコモティブ症候群があります。
通称ロコモとも呼ばれるこの病気は、骨や関節、筋肉、神経などが衰え、それによって「立てない」「歩けない」といったように自立度が下がってしまい、ついには寝たきりになったり介護が必要となる非常に危険な状態のことをいいます。
ロコモになる原因は、加齢だけではありません。たとえば、運動する習慣のない人は骨や筋肉、関節といった運動器が衰えやすく、比較的若いうちから症状が出てしまうことがあります。
逆に、スポーツのし過ぎもダメージが蓄積されてなりやすく、同様に事故にあった場合もその時のケガが将来影響することがあるのです。
その他に、痩せ過ぎの人は骨や筋肉が弱りやすいため、また太り過ぎの人は腰や膝、関節に負担がかかるためなりやすいとされています。

では、ロコモを予防するにはどうすればよいのでしょうか。

先にあげた原因の他に、なりやすくする要因として偏った食生活、不規則な生活習慣があげられます。
これらが乱れたことにより、体型の維持ができず、なりやすい原因を作ってしまうのです。ですから、対策には正しい食生活・規則的な生活習慣は欠かせません。
もう1つの対策は、やはり運動です。とはいえ、いきなり激しい運動をしてはかえって体を痛めてしまいます。
運動器には骨や筋肉や関節の動きがあり、これらに障害が起こることで歩くことが困難になります。またこのような障害がでる原因として、生活習慣やストレスや炎症などがあります。
これは日本の高齢化社会を背景として面もあり、長寿社会の問題でもあります。そして現在では国民病になっていて、対策が必要な症状になります。
そこで高齢になった時に介護や寝たきりにならずに、運動器を健康に保つ対策として推奨されている生活習慣があります。
例えば、運動の継続は加齢とともに減っていく筋肉量を増やすことができます。また筋肉を強化することで、足を丈夫にして転倒しにくくなります。特に散歩などのウォーキングは足の筋肉を鍛えるのに効果的です。
さらにストレスを溜めない生活習慣として、趣味を持つことも大切になります。このようにして対策を取ることで予防をすることができますが、ロコモの症状が出た場合は、整形外科で治療をする方法があります。現在では手術方法にも様々な種類があり、人工の関節を入れることで歩けるようになります。現在ではロコモは対策が必要な国民病になりますが、運動などの生活習慣により予防することができます。
ロコモとは、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)を省略した言葉になります。運動器に障害が起きてしまい、介護が必要となってしまう状態を指します。
日本での推計患者数は数千万人とも言われており、国民病として注目を集めてしまっています。
症状としては非常に幅広く、階段を上ったり下りたりするのが困難になったり、長時間歩くのが困難になったり、横断歩道を青信号の間に渡りきれなくなったりします。
他にも様々な症状がありますが、自覚症状としては、以前であれば当たり前のようにできていたことが、できなくなってしまいます。
ロコモの最も効果的な予防手段としては、やはり運動になります。上記のような自覚症状を感じたのであれば、できるだけ早く継続的に運動を行うことで、ロコモ対策になります。具体的にどのような運動が良いのかは人によって異なりますが、無理の無い範囲で運動を続けることが大切だと言われています。
また、運動だけではなく、食事にも気を配る必要があります。ロコモにならない為には、筋肉や骨を健康に保つことが重要になるので、そういった栄養素を取り入れる工夫も必要です。
具体的にどのような栄養素が必要と考えられるかと言えば、カルシウムであったり、マグネシウムであったり、ビタミンが挙げられます。そういった栄養素を食事で取り入れるのが一番です。
運動と平行して対策を立てることが大切です。
ロコモの診断基準には「ロコモーションチェック」というチェックリストがあり、これに答えることで自己チェックができるようになっています。
軽度のロコモティブシンドロームは、自分で歩ける状態で、日常生活には影響がありませんが、あってもごく軽微な程度をいいます。
中等度は、歩くときに杖や歩行器など何らかの介助が必要となっている状態です。
重度は、歩くときに人の手を借りる必要があったり、歩けなくなったりしている状態です。
ロコモティブシンドロームをチェックする項目には、ただ立ったり歩いたりするだけでなく、日常生活で起こる、少し負担のかかる歩き方や動作が入っています。
スーパーなどで買い物をして荷物を持って帰るのが辛いだとか、布団の上げ下ろしがきついといった項目です。
これらの項目にチェックすることで、日常生活のなかで軽度のロコモティブシンドロームにも気付くことができるようになっています。

なぜロコモになってしまうのでしょうか。

加齢、運動不足、不摂生な生活などから、骨量、筋量、関節軟骨、椎間板、神経活動、というものが減少していきます。
骨量が減ると、骨粗しょう症になり、関節軟骨や椎間板が減少すると、膝関節痛や腰痛が発症します。
また筋肉量、血管量、神経活動が減ると、加齢性筋肉減少症や神経障害を引き起こします。
これらの障害により、歩行機能の低下や運動器不安定症などなります。
結果的に歩けない、立ち上がれないということになり、要支援・要介護が必要になります。
つまり、全てがロコモティブシンドロームへと繋がっているのです。
ロコモティブシンドロームチェックで1つの項目でも当てはまる人は、日常生活での身体への要求に、運動器が十分に応えられていない状態と考えられます。
高齢になると、命に直接かかわる疾患だけに注意していれば良いというものでもありません。足腰が弱まることによる「寝たきり」状態や事故も高齢化社会の日本では気をつけなければならないことです。
ただ、ロコモティブシンドロームチェックの該当項目数がたとえば2つよりも3つあるほうが、ロコモティブシンドロームがより重症という意味ではありません。
ロコモティブシンドロームには、予備軍の方から、軽症、中等症、重症の方まで、いろいろなレベルがあります。
ロコモティブシンドロームは日常生活のなかでどれぐらい歩けるのか、ということが重要になります。
したがって、その重傷度は、「歩行がどのくらいできるか」という、機能障害の程度で判断することになります。
自分で歩くことが可能で日常生活への影響がない、あるいはあっても軽度であるというレベルは軽症ということになります。
一方、歩行に手助けが必要になれば重症ということです。
その中間が中等症で、歩行に杖などの補助具が必要である人です。
筋肉が弱っている状態で、準備無く、筋肉がカバーできないほどの運動をすれば、逆に関節を痛めてしまう危険があるのです。
トレーニングによってかえって痛みが出たりすると、運動が続けられなくなります。トレーニングを中止してしまう理由の一つに、痛みが膝や腰などに出てしまうことがあります。上手に筋力がアップできれば、体のバランスをコントロールしやすくもなります。
ふさわしい筋力があれば、日常生活も送りやすくなり、さらに運動やスポーツに取り組むこともできるようになります。
そのため、何よりも関節や椎間板に配慮した適切なトレーニングを行うことが大切です。
「年をとったら体が衰えるのは当たり前、今更体操したところで効果はない。」と最初からあきらめている人もいるでしょうが、運動機能を取り戻すのに、年齢は関係ありません。
総合的な体力は40代から急激に低下しますが、それでも週1回以上の運動習慣がある人は、
全ての年齢において運動習慣のない人よりも体力が勝っているというデータがあります。
特に女性の場合、運動習慣のある50歳と、運動習慣のない35歳の体力が、
同程度であるという結果が出ています。
適度な運動習慣は、若返りの術といっても過言ではないのです。