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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第258号

映画あれこれ3 永遠なる若大将 前回の続きです 
第5作目「海の若大将」

この作品は興行的にも大成功をおさめて、シリーズが再開される事になるのですが、2年ぶりのシリーズ再開という事で若大将は原点に戻り、1作目と同じ水泳部のキャプテンとして活躍。
とにかく勢いのある演出で突っ走る古沢憲吾監督。これまでに作りあげてきた若大将の良きマンネリズムの世界をそのまま生かし、誇張した演出と、テンポ良いスピーディな展開で新たなる若大将シリーズの道を切り開きました。
どちらかというと、「新若大将シリーズ」の始まりといった感じがします。

第6作「エレキの若大将」

空前のエレキブームにのって作られました。前作「海の若大将」、本作「エレキの若大将」、さらに次作「アルプスの若大将」の3作をシリーズ中でも甲乙つけけがたく、ベスト3と称する声も多い。
特に本作は驚異的なヒットを記録した主題歌「君といつまでも」と共に、加山雄三の魅力を最大限引き出すことに成功した傑作といえよう。
アメリカンフットボールが今回のスポーツですが、この映画のメインはもちろんエレキ合戦!「君といつまでも」他、ヒット曲も満載なので、シリーズ中で最もにぎやかな映画に仕上がっています。

第7作「アルプスの若大将」

これも大ヒット、こうなるとシリーズの勢いはもう誰にも止められません。
次は「アルプスで滑りたいな~」という加山雄三の一言で、ヨーロッパ・ロケを敢行する事となったという逸話も残る「アルプスの若大将」。
庶民には手の届かなかったヨーロッパ旅行も堪能でき、まさに加山雄三、若大将シリーズの絶頂期に作られたにふさわしい作品です。
岸澄子こと澄ちゃんも、今回はパンナムのローマ支店勤務で職業もグローバルにグッと華やかになりました。
しかし「作りさえすればあたる」というのは、物作りの環境としては、あまりよろしくないようです。企画、脚本もネタ切れでマンネリ化してくるが、かといって、あまりにも実験的な、また斬新な試みは観客の反発を呼ぶ事が多い。ファンの要望とは案外、恒例のネタをみたがったりするもの。出演者達の実年齢も上がってきて、後半は役柄の年齢との差を本人達は照れくさく感じていたらしいのです。

第8作「歌う若大将」

これは人気絶頂期の加山雄三のコンサート映画、歌を聞きたければこれに限ります。

第9作「レッツゴー若大将」

前作、古澤憲吾監督の「アルプスの若大将」が、コメディ要素を多く盛り込んでいたのに対し、本作は、「エレキの若大将」の岩内監督作品らしく、シンガーソングライター加山雄三の音楽的な魅力を、より前面にフィーチャーした作品となっています。
天才ドラマーといわれた白木秀雄とのドラム共演で始まる加山雄三のドラムソロ、「エレキ」でのカメラ目線のギターソロオープニングにも匹敵するカッコ良さだが、サッカーの合宿から戻り、新曲「まだ見ぬ恋人」を作曲する若大将の姿など、若大将(田沼雄一)と加山雄三をオーバーラップさせる、実に心憎い演出です。

第10作「南太平洋の若大将」

東宝創立35周年記念として「クレージー黄金作戦」「日本の一番長い日」などと共に制作された超大作。加山雄三が長年温めていた"南海の若大将"を原案に、太平洋の彼方5千キロ、世界の楽園タヒチとハワイへ大ロケーションを敢行。加山雄三こと弾厚作が、この作品で初めて音楽監督を担当。加山の歌う挿入歌もシリーズ中、最も多い8曲。若大将は柔道の主将という、硬派の設定。若大将の通う大学が、本作のみ京南大学でなく水産大学となっています。

第11作「ゴーゴー若大将」

68年の正月映画。加山は陸上部、田中が自動車部という設定だが、加山が自動車ラリーと駅伝のふたつで活躍する豪華作り。ラリーも駅伝も舞台は関西で、宝塚映画が製作にからんでいる。題名の通りに、タイトルバックではゴーゴーを踊っている。女の子たちはみなミニスカート!そういう時代に変わったのがよくわかります。そして、主題歌は「幻のアマリリア」。加山の歌の中でも私が好きな歌であります。

第12作「リオの若大将」

キネ旬の資料を見ると、若大将シリーズ最終作なる記述がある。たぶん、大学を卒業させて終わりにしようとしたと思われます。まあ、加山がこの時31歳で、大学生には無理があったのと、キャラクターにも無理がでてきたということだったのでしょう。しかし、実際はこの後、6作品の社会人編が作られた事はご存じの通り。まあ、最後は華やかにということだったのだろう、舞台は地球の裏側である。そして、加山と星が最後に結ばれるのもリオ。実質映画ではカレッジライフを終え、若大将は見事、京南大学を卒業。ブラジルを舞台に弾厚作の楽曲も サンバとかボサノバのリズムでこころが熱く燃えたものでした。マドンナ澄子さんを演じた星由里子も本作が最後となったのです。

第13作「フレッシュマン若大将」

これからは設定変更、若大将は大学を卒業し「社会人編」となります。恋人役も星由里子から酒井和歌子にバトンタッチ。
前作で大学を卒業し、シリーズも終わったかに見えましたが、社会人編として新たにスタートを切った最初の作品。いつもは久太郎が若大将を勘当していましたが、今回はめぐみにうつつをぬかした久太郎をりきが勘当する展開も実に面白い。この映画の公開と同じ年に「男はつらいよ」シリーズが始まっていますが、久太郎がめぐみにふられ、失恋する展開はそれを彷彿させるものがあります。

第14作「ニュージーランドの若大将」

若大将が社会人となって2作目。社会人という設定となった若大将はスポーツをやらなくなり、シリーズの見どころの一つがなくなったことでなんだか地味な印象。

第15作「ブラボー!若大将」

前2作でスポーツを描かなかったのが不評だったのか、若大将が大学のテニス部に顔を出すエピソードが学生編を思い出させており、それによって若大将が元気を取り戻すのはこのシリーズはやっぱりこうじゃなくちゃと思わせる展開で見ていて心地いいです。

第16作「俺の空だぜ若大将」

「アルプスの若大将」、「南太平洋の若大将」などの助監督を歴任してきた小谷承靖の監督デビュー作。今回のスポーツは、加山雄三がアメリカで取得してきた"スカイダイビング"。
残念ながら、本作が飯田蝶子のシリーズ最後の出演作となったのです。

第17作「若大将対青大将」

青大将・石山新次郎の方は本作において8年がかりでようやく卒業。しだいに人気が下り坂になり、そしてとうとうこの作品で、ひとまずシリーズは終了します。
若大将シリーズは連続としたシリーズではなくそれぞれが趣向を変えたパラレルワールド的作品であり、作品ごとに若大将の取り組むスポーツも変わりました。映画が公開されるとその作品で取り組んだスポーツは、部員数が急に増えるという伝説のエピソードも残っています。また、そのスポーツに合わせて劇中の若大将の部屋のインテリアも変わるといった細かなお楽しみもありました。
そして、シンガーソングライターの草分け、弾厚作こと作曲家・加山雄三の忘れ得ぬ珠玉のメロディの数々と、シリーズを重ねることによりスケールアップする海外ロケも映画にグレード感を与え、日本映画の黄金期を支える永遠の若大将シリーズとなりました。
50年代後半の裕次郎の映画は、世の中に対してどこか反抗的な不良っぽさが漂っていましたが、若大将は優等生そのもの。明るく歌って恋をして、人生はバラ色という物語なのです。"若大将シリーズ"は映画史に残る名作ではありませんが、まさに時代に即応した人気作品であったことは間違いなく、こればかりは無視できません。"悩め、苦しめ、青春は矛盾だらけ"という"青春の挫折"とは縁のない60年代を代表する青春映画といってよいでしょう。
少し元気がなくなった時などに観るのにはピッタリのシリーズ、お薦めですよ(笑)。
若大将というニック・ネームは今の感覚からすると意外と野暮ったい感じがします。ところがこの「若大将」、本来の意味を置き去り(?)にして、加山のカッコよさとも相まって、そのニュアンスも「若旦那」的なものから「若きリーダー」的なものへと変わっていきます。
確か「若大将シリーズ」の映画の英語タイトルの中には、「若大将」のことを「Young Guy」と表記しているものもありました。
プロ野球の巨人に原辰則(現監督)が入団した時、彼にこのニックネームが与えられました。一体誰がこんな(不愉快で)大胆なことをしたのでしょうか?
ジャイアンツファンは喜んだかもしれませんが、私のようなタイガースと加山ファンにとっては「何だ?」って感じでさっぱりピンときませんでした。原自身、加山ファンだったようですから、彼としては嬉しかったのでしょうが・・・。
まあ、私にとって「若大将」は加山雄三ただひとりですが・・・。家族にとってはもう一人・・・うふ。

吉峰病院映画樂会
第一水曜日
第三水曜日
午後1時00分上映 3階食堂
ぜひ、楽しみましょう