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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第240号

骨粗鬆症Q&A
骨粗鬆症になったら必ず骨折するの?

まず、骨と筋肉は切っても切れない密接な関係にあります。
骨折する直接の原因は転倒することです。転倒した場合に骨量が少なくなっていると骨折してしまうのです。
ではなぜ転倒するのでしょうか?さまざまな原因が考えられますが、一番の原因は筋力が低下していることです。
ですので、骨粗鬆症になったら必ず骨折するというわけではありません。骨粗鬆症になったことをなげくことよりも、骨についている筋肉の力を上げることが大切なのです。
しかも、幸いなことに筋力はどんなに歳をとってからでも運動することによって強くすることができます。
骨量を増やす事と同時に、運動やトレーニングで転倒しないような筋力を作ることも大切なことなのです。

骨粗鬆症になったら寝たきりになるの?

厚生労働省の「平成10年国民生活基礎調査」の中の「寝たきり高齢者の年齢階級別にみた主な原因の構成割合」では、寝たきりになる原因の3位に骨折が入っています。
その割合は9.2%ですから、約10人に1人は骨折によって寝たきりになっていることになります。
高齢者の骨折の約9割近くが骨粗鬆症が原因ですので、骨粗鬆症の人が寝たきりになる割合は単純に計算してみますと、
90%(骨粗鬆症の人が骨折になる割合)×9.2%(骨折で寝たきりになる割合)=8.28%となり、約8%の人が骨粗鬆症になったら寝たきりになると考えられます。決して低い割合ではありませんね。

骨量は何歳から調べた方がいいですか?

一般的に女性では骨量が低下してくる閉経後(50歳前後)、男性はそれよりも遅く60歳前後からだといわれています。
女性は、骨量測定結果が良好であれば5年に1回、骨量の低下が見られたら(若年成人女性平均値の80%以下)1年に1回は測定した方がいいといわれています。

大腿骨頸部骨折って

高齢者の方や、骨粗鬆症の骨折の中で最もやっかいで大変なのが、「大腿骨頸部骨折」という骨折です。
大腿骨は、人の足の付け根にある骨で、人の体の中で最も長い骨になります。また、本来はもろい骨ではなく丈夫にできています。

この大腿骨は大きく3つの部分に分かれています。

1.骨頭

骨盤にくっついている部分で、ボールのように丸い形をしています。この丸い形のおかげで足を前に出したり、後ろに引いたり自由に動かせるんです。この部分を「骨頭」といいます。

2.頸部(けいぶ)
1の骨頭と本来の足の部分の長い骨をつなぐ部分の骨を「頸部」といいます。頸は「くび」ともよびます。まさにくびのように細くくびれていますので「頸部」というのです。

3.転子部
2の頸部にくっついて大腿骨の一番上の部分「骨幹部」とのつなぎの役目をしているのが「転子部」といいます。

4.骨幹部
「幹」という字が示すとおり、大腿骨の「みき」となる部分です。人間のふとももの部分の骨ですね。
上の2の頸部を「大腿骨頸部」といい、この頸部が骨折することを、大腿骨頸部骨折というのです。
この骨は2の部分の頸部が細くなっているため、また、この部分はスポンジ状の海綿骨が多いので骨粗鬆症になるとちょっとした転倒で骨折しやすくなるのです。

さらに重要なことは、大腿骨頸部骨折を起こすと、歩くのが困難になりますので、寝たきりの原因となりやすいことです。
寝たきりになると外との接触や刺激が少なくなるため、また、生活の変化も少なくなるため、認知症など他の病気の原因にもなりかねません。
骨粗鬆症→大腿骨頸部がスポンジ状になってしまう→ちょっとした転倒で骨折→寝たきり→生活の変化が少なくなる→認知症になる可能性もあるという一連の流れができあがってしまうのです。
高齢者が骨折すると、骨が元のようにくっつくかどうかですが、時間は若い人よりかかりますが、骨はくっつきますので安心してください。

運動した方が骨は丈夫になるの?

運動することが苦にならない、運動が習慣になっている人と、運動があまり好きでない、すなわち運動が習慣になっていない人とでは、前者の方が骨粗鬆症になりにくく、骨折もしにくい事がデータとして報告されています。
適度な運動は筋肉を動かします。そのことによって、骨に適度のストレスを与え骨を増やすことにつながるのです。
また、運動することによりよりおなかが空いて、食事の量が増えその中のタンパク質がある種のホルモンを増やし、そのホルモンが骨を作る細胞(骨芽細胞)を増やしますので、間接的にも骨が増えると考えられます。
ただ、骨粗鬆症になってしまった人の運動との関連を示すデータはありませんので、骨粗鬆症になる前の若い頃から適度な運動をするように心がけましょう。
さらに、骨粗鬆症になってしまっても運動することによって転倒する危険性が減りますから、やはり適度な運動は大切だと考えられています。

どんな運動が骨粗鬆症予防にはいいの?

適度な運動は、骨粗鬆症の予防には効果的な事は書きましたが、では一体どのような運動をどれくらい行えばよいのでしょうか?
どのような運動が骨粗鬆症予防に有効かは、運動を行う人の年齢で変わってきますので年代別にみていきましょう。

若年期(10代~40代)バレーやバスケットなど比較的激しい運動、とりわけジャンプをともなう運動が骨量を増やすのに有効だと考えられています。ママさんバレーなどはとてもいい運動の機会になるのではないでしょうか。

閉経後(40代後半~)
この時期はバレーやバスケットなどの激しい運動よりも、長く続けて行いやすい散歩や、水泳などがお勧めです。

次回も骨粗鬆症Q&Aについて2です。


今月から映画楽会が第一水曜日の午後2時から上映しますので、ご覧ください。
当院の映画楽会の副題は日の当たらない映画をもう一度です。


第65回映画楽会
題目
独眼竜政宗
7月3日(水曜日)
午後1時00分上映
3階食堂
戦国武将、股旅ものを演じた錦之助を私は大好きだ。映画で錦之助が三度演じた織田信長は、はまり役だったとおもいますが、今回の映画『独眼竜政宗』での伊達政宗も素晴らしかった。『独眼竜政宗』というとNHKの大河ドラマが有名で、それを思い浮かべる人も多いでしょう。このテレビドラマは、高視聴率を上げ、人気もあったようです。ジェームス三木が脚本を書き、渡辺謙が政宗を演じていたそうだが、このドラマを私は見ていない。だから、比較もできないが、それはドラマを見た人に任せるとして、錦之助の『独眼竜』はこれに先立つこと38年、昭和34年の映画である。調べてみると原作者はいない。高岩肇がオリジナルの脚本を書き、河野寿一が監督している。共演者は、男優が月形龍之介、大河内伝次郎、岡田英次、佐々木孝丸など、女優が佐久間良子、大川恵子、浪花千栄子である。佐久間良子は錦之助との初共演だった。記憶があいまいだが、佐久間良子が時代劇に出演し、しかも錦之助の恋人役という大役を得たのはこれが初めてだったような気がする。

第66回映画楽会は8月7日水曜日に中村錦之助の股旅もの「関の弥太っぺ」を2時から上映します。
股旅もののなかでもこれが最高傑作です。涙のある時代物です。
ぜひ、ご覧ください。