香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第238号

当院では今年の4月より英語の通訳者が常駐しています。

「日本語がよくわからなくても、安心して医療サービスを受けられるようにするためにはどうしたらいいのか」そのことを私たちは考えました。
外国から来た方、日本語が喋れない人は、とても不安だと思います。異国の地で、病気になっただけでも心細いはずです。
そのような方にも安心して治療を受けていただくため、通訳サービスを当院では行っています。この制度は、通訳をしていただくことで患者様と医療スタッフとのコミュニケーションを補助し、円滑に治療をすすめることを目的としています。
現在、在日外国人の数は200万人を超えています。これからは日本の病院も外国人の患者さんがどんどん増えてくると思います。また言語、文化の違いのため、在日外国人の患者さんが病気に罹るとき、言葉が通じる病院を紹介して欲しいという希望も多く聞かれます。

(外国人患者さんの声)・・・ 
もしも外国で病院に行ったとき、通訳をしてくれる人がいたなら。
(医師・看護師の声)・・・ 
外国人患者さんが病院へ受診に来た際、症状を通訳してくれる人がいたなら。

医療機関が患者との最も大切なコミュニケーションを考えたときに、当然、視野に入れなければならないですし、日本語の理解が不十分な人たちへのサービスであるはずです。にもかかわらず、今はそれを患者の自己責任と考えられている場合が多く、地域住民でありながら十分な医療サービスが受けられないことが多くあります。
患者さんとのコミュニケーションを大切にするということは、医療現場で忘れてはならないことです。
「患者さん」と「医療者」のコミュニケーションを大切にすることであり、医療機関に新しい気づきをもたらし、それが地域住民にも還元されることも多くなるのではないでしょうか。
私たちは、医療通訳を考えることで、地域医療の環境がよりよくなることを、多くの方に発信していきたいと考えています。
そのことを医療に関わるいろんな立場のひとたちと一緒に考えるひとつのきっかけとしたいとも考えています。

総合診療とは・・

NHKで毎週金曜の午後10時~10時50分に総合診療医 ドクターGという番組は放送されています。
この番組とは若干違いますが、最近、総合医療という言葉が非常に注目を浴びてきています。
総合診療医は問診や身体診察を通して、症状だけでなく、過去の病歴、家族関係、食生活、仕事や趣味などから、患者を総合的に診断します。
これまでは、臨床医学は循環器とか呼吸器とか、内分泌とか、神経など内科系の領域だけでなく、外科サイドでも脳外科、消化器外科、腫瘍学などの広く普及してきました。
臓器別専門に対して、総合的に患者さんを診ていくという考え方が今広がりつつあります。
患者さんは「自分では判断できない体の異常の相談にのってくれるお医者さん」、「持病などをある程度チェックしてくれるお医者さん」と言う二つの役割を期待しているのではないでしょうか。
また僻地や小さな町で、医師が1人しかいないとなると、何でも診なくてはならなくなり、そのためには幅広い領域の病気を見る総合医の存在が必要となるのです。
都会でも、総合病院に行くと各科の専門医は揃っていても、患者さんを幅広く見ることのできる総合医は、病院内には必ずしもいないのが現状です。
イギリスでは住民にどのような病人が出ても、真っ先に相談でき、その下で診療を続けるか、またはもっと専門性のある病院に回すかをきめる制度が整っています。そのような医療をプライマリ・ケア医学といわれています。
イギリスでは住民は自分の健康管理をしている医師にまず相談し、その指示により、総合病院に送られますが、日本の国民健康保険制度下では、患者はどこの病院でも受診でき、大学病院でも待ち時間が長くても初診が受けられる制度になっています。このことが住民が無駄な医療を受け、無駄な時間を費やすことになり、健康保険制度そのものをも改めることが問われているのです。
10年以上前、娘たちがアメリカで生活していたころは総合医にまず診てもらいそこから専門医に紹介を受けていました。食・生活習慣、家族構成、家族の病歴、悩みなど幅広く理解してもらっていたため、なんでも相談できる先生の存在は大きく、安心して生活することができていました。そのおかげで遠く離れていた私たちも安心できたのです。
娘の友人からこのような話をきいたことがありました。帰国してから、病院探しにも一苦労でなかなか総合医を探すことができずに自分自身で症状に見当をつけて内科・心療内科・婦人科・耳鼻科などで診察を受けるものの、専門知識もないため当然ながら結局、どこに受診したらよいのかわからず、身体の不調となんとなく付き合っていくしかないのかとあきらめていました。
日本は国民皆保険制度がまだ運用できている国なのでいつでも安心して診察を受けることもまた病院・医者を自由に選ぶことができますが、日野原先生のおっしゃられている通りそのことがかえって、ちょっとした健康相談ができずに結局遠回りしている状況になっているのだと思いました。
ある雑誌に1年以上風邪をすぐひいたり、あらゆる身体の不調を訴えさまざまな診療科を受診していましたが結論は「乳がん」でした。もう少し発見が遅ければ命の危険もあったようですぐに治療が始まりました。がん発見に至るまで彼女も不調の原因が分からず悩み、民間療法などにも頼っていました。
今は回復し普段の生活に戻っていますが、原因を発見するまで沢山の診療科をたらいまわしになったあげく、長い時間がかかり、入口が広い総合医=ホームドクターの存在があれば早期発見できたかと感じました、との記事が掲載されていました。
現在の医療があまりにも専門化、細分化した結果、「病気を診て、患者を診ず」という弊害がでてきているのではないかと思います。
その細分化、専門化が進む反面、患者さんに対し心と身体の両面から全人的に医療を行うことが必要ではないかと思います。

当院は新しい先生と一緒に映画「赤ひげ」ではありませんが。
総合診療をめざしていますので、どんな些細なことでも、気楽にご相談ください。


第63回映画楽会
題目
東京原発
5月22日(水曜日)
午後1時00分上映
3階食堂
2004年公開の映画ですから、今から約9年前の作品、みなさんも観て驚くとおもいます。
3.11東日本大震災に端を発した原発事故を経て、この作品を観てみると、とても意義深い作品なんだと感じます。
原発をとりまく状況や様々な問題点、真相など、今でこそメディアで多く取り上げられ、それを知ることもできるようになりましたが、9年前に公開されたこの映画の中で、すでにそのほとんどが語られているのです。
思わず、これ3.11以降に制作された映画じゃないの?って勘違いしてしまいそうです。
もしこの当時からしっかり原発問題に目を向けていれば・・・、当時それを真剣に考え実行できた人は、多くいなかったでしょうね。
この映画の制作陣には敬服します。
そんなシリアスなテーマを扱ってはおりますが、ユーモア満載のストーリー展開と、ユーモアセンス満点の名優が揃い、楽しみながら、原発問題を学べる映画になっています。
タイムリーってこともありますが、今観るべきお勧めの映画ですね。