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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第234号

フットケアについて2 たこや魚の目ができる位置から原因が推測できる

たこや魚の目は、皮膚の正常反応が原因で起こります。つまり、歩き方にくせがあったり、靴と足のミスマッチで、靴の中で足にくり返し力が加わると、その力に負けないように皮膚が厚くなってたこや魚の目ができるのです。したがって、たこや魚の目がある位置には、大きな外力が加わっていることとなります。
着目したいのはたこや魚の目のできる位置です。発症が多いのは、足拇趾や足第5趾足、第3趾の付け根、踵のほか、足趾の関節部分などです。
その原因を環境因子と身体的因子に分けてみましょう。
まず足拇趾や足第5趾にたこや魚の目がある人の環境因子では、先のとがった靴や硬い靴、サイズの合わない大きめの靴が原因となることが多いようです。身体的因子では、歩き方、立ち方に原因があります。「こんなことが?!」と思うような日常的なくり返しが、大きな影響をおよぼしていることを理解しましょう。
皆さん自身やお子さんや身の周りの人を観察してみましょう。靴を脱いだ後に、足趾や甲が赤くなっていたり、皮膚に靴のあとがついていたり、皮がむけたりしていませんか? 
だとしたら、動作などにその部分が靴に当たっている可能性があります。このような観察からさまざまなことが推定できます。
例えば、足第5趾の付け根に大きなたこがあります。先のとがった靴や硬い靴を履くと、足の前方の両サイドが靴に当たります。サイズが大きいと歩行中に靴の中で足が動いてしまい、やはり足の前方の両サイドが靴に当たることになります。最近は、家庭菜園なども流行っていますし、雨の日におしゃれな長靴を履く人も多くなってきました。長靴は大きめのものを選びがちなので注意が必要です。
通常歩行で踵に加わる1歩あたりの衝撃は、体重の1.3~1.5倍程度と考えてよいので、体重60kgの人なら、約80kgの力がくり返し踵に加わっています。さらに接地のときに足が前後にずれていたら、足が靴にぶつかる力も加わり、かなり大きな衝撃になることが推定できます。その結果、たこや魚の目ができてしまうのです。インソールや靴の履き方を少し工夫することでずいぶん改善されます。
次に足第3趾の付け根にたこや皮膚が硬くなる皮膚硬結がある人は要注意です。外反母趾が進み、足拇趾が足第2趾を浮き指にしてしまっているのです。足第3趾にたこがある人は、身体的因子の観点から外反母趾や内反小趾のリスクが疑われます。その原因は前足部アーチの低下があります。
前回、足にはアーチが3つあることを説明しました。足第3趾の付け根は通常、前足部アーチのピークの部分です。このアーチが前足部に加わる荷重をクッションのように吸収することで、膝や腰に加わる衝撃が低減されます。
本来アーチのピークがある部分に強い力がくり返しかかっているということは、アーチが壊れている、またはアーチが押しつぶされていることを示しています。アーチを支える筋肉や骨の構造が弱く、荷重に負けてしまうとアーチ構造自体が壊れ、外反母趾のリスク群に発展します。したがって、まだ外反母趾ではない人も足第3趾の付け根にたこがあれば、外反母趾リスク群と思ってよいでしょう。
すでに外反母趾や内反小趾の人は重度化を予防し、リスク群の人は発症しないようにケアをする必要があります。

たこ・魚の目を除去したら、日常のケアで再発防止

たこや魚の目のケアは、一言で言うと削って不要なものを除去すればよいと言えます。たこのケアは薬局などで販売されているたこ用のやすりやケアセットを使って、硬い皮膚の部分を除去すればよいでしょう。風呂上がりなど皮膚の柔らかい状態で行うのが効果的です。一方魚の目は芯があり、痛みを感じます。芯を除去する必要がありますが、無理にほじったりすると化膿したり悪化させることが多いので、皮膚科やフットケア外来で治療を受けるほうがよいでしょう。
自分でケアする場合、たこも魚の目も削りすぎには注意しましょう。特に糖尿病の人の場合は要注意です。末梢神経が障害され痛みを感じにくいため、傷ができても気づかないことがあります。そのため足の傷から感染症を起こしやすく、さらに血流障害によって傷が治りにくいため、壊疽を引き起こし、足を切り落とす要因にも発展する重大な危険因子になります。また高齢者も、無理な姿勢でたこを削ったり、目が悪くてよく見えない状態でケアを行うと、思わぬけがに発展する危険もあります。
ただし、治療やケアを受けてたこや魚の目が治っても、それは一時的なこと。荷重が加わっていることが原因なのですから、再発することは容易に想像できます。

1.再発防止のための日常のケアとして、たこや魚の目ができる位置が当たらない靴を選ぶ(靴の選び方)
2.下肢筋力の向上などで歩行機能を修正する(運動などによる歩行方法の改善)
3.靴ひもなどを工夫することで歩行中に靴の中で足が動かないようにする(靴の履き方)
4.パッドなどを利用して荷重を分散する(用具の利用)などがあげられます。

外反拇趾や内反小趾は身体的問題が影響する

外反拇趾や内反小趾は中学生から高齢者まで幅広い年齢層に発生しています。一般的に女性に多い症状ですが、男性にも見られます。外反拇趾と内反小趾は同じメカニズムで発生します。大きく分けて外的要因と内的要因があり、外的要因は靴などの環境からの影響、内的要因は身体的問題が考えられます。
外反拇趾や内反小趾というと、ハイヒールが原因と思われるかもしれませんが、そういった環境因子よりもむしろ身体的因子、なかでも筋力と骨格が大きく影響しています。

外反拇趾や内反小趾のリスクを推定する1つの方法があります。
素足になって、足の裏の足第3趾の付け根にたこや皮膚が硬くなる皮膚硬結があったら、リスク群だと思ってよいでしょう。足第3趾の付け根の皮膚が硬くなっているのは"前足部アーチの低下"が原因です。
人間は踵、拇趾球、足第5中足骨頭の3点で体を支えており、荷重は3:2:1の割合で加わっています。その結果、踵と拇指球で支えるので土踏まず(縦アーチ)ができ、踵と足第5中足骨頭で支えるので外アーチ(足第5趾と踵を結ぶ線のくびれ)ができ、拇指球と足第5中足骨頭で支えるので前足部アーチができます。
前足部アーチの中点である足第3趾の付け根は本来、大きな荷重が加わらない構造になっています。そこにたこや皮膚硬結があるということは、その部分に強い荷重が加わっていることを意味します。つまり、前足部アーチが壊れていると言えます。
前足部アーチを作っているのは、足の甲の中足骨をつなげる筋肉と骨の構造です。特に骨のアーチ構造を支えている筋肉の機能が低下すると、前足部アーチは低下します。その結果、足の甲にある中足骨が横に広がる開張足という状態になり、前足部が下がった状態になった結果、靴などが当たり外反拇趾や内反小趾が進行するというのがメカニズムの1つです。
踵の高い靴を履くことで前足部に荷重が集中し、前足部アーチが壊れる。

では、なぜ前足部アーチが壊れてしまうのでしょうか? 

その理由は、
A:成長の過程から前足部アーチが構成されなかった
B:前足部アーチが支えきれないくらいの荷重が繰り返し加わり、それを放っておいた結果壊れてしまった

の2つが考えられます。

続きは次回へ。お楽しみに。

第59回映画楽会
題目
おしどり駕篭
1月24日(木曜日)
午後1時00分上映
3階食堂
本作はいままでの時代劇とは違います。オペレッタ時代劇なのです。何が楽しいかと言えば、主演の二人(美空ひばり、中村錦之助)が仲良くおしどり駕篭に乗り、罪を憎んで人を憎まずの綺麗なドラマ展開にもあります。
一種のラブ・コメディです。ただし、欧米風のラブ・コメディとはまったく違う。日本的で、江戸前のラブ・コメディ。錦之助とひばりの間にロマンティックな雰囲気はない。うっとりするようなラブ・シーンもない。この映画の中の二人は掛け合い漫才のようである。お互い惚れ合っているのに、好きだと言えず、「おかめ」「ひょっとこ」と呼び合って口喧嘩ばかりしている二人のやり取りがコミカルでほほえましい。この二人を見ていると、なぜかとても幸せな気分になる。この映画で、錦之助とひばりは互いに共演を心から楽しんでいる様子がありありと分かります。それが画面からひしひしと伝わってきて、こっちまでウキウキと楽しくしまう、そういう映画なのです。
二人とも数ある戦後スターの中でも突出した存在でした。俳優とか歌手とかいった範疇を超え、一個の人間としての大きな魅力を振りまく恒星のような存在でした。この二つの恒星がぶつかり合うのだから、輝きが倍加したことは言うまでもない。お楽しみに!!!