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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第229号

ロコモティブシンドローム その2

40歳以上の男女のうち、男性の2人に一人、女性の5人に一人がメタボリックシンドロームに該当します。
今や国民病ともいえるメタボリックシンドロームですが、巷で聞かれる、「最近、太ってきたな~」という言葉は、単純に太ってきた、体重が増えてきたという意味で使われています。
定期的に体重を測って自分の体重や体調、生活をチェックすることは健康管理の一環として重要ですが、急激に体重を落とすことには実は落とし穴があります。
急激に体重を落とすということは、筋肉を落とすということです。
脂肪に比べて筋肉の方が比重が重いので、その重たい筋肉を落とせば、必然的に体重はどんどん減ります。
また、筋肉を落とす方が脂肪を落とすよりもずっと簡単です。
いかに少ないエネルギーで効率よく、なるべく動かずにのんべんだらりと暮らしていれば、自然に筋肉は落ちていってしまいます。
ですから、体重だけを落としたいのならば、十分な栄養を取らずに、一日中ゴロゴロと寝転がっていれば、すぐに目標体重を達成できるかもしれません。
しかし、これは健康といえるでしょうか?
メタボ、ロコモは健康長寿の大敵ですが、もう一つの大敵がいます。
それが認知症です。
ロコモ、メタボ、認知症の厄介者トリオは、お互いに深く関わっていて、切り離して考えることはできません。
いわゆるボケと言われるものの原因は、認知症とうつ病に分けられます。
例えば、長年連れ添った妻に先立たれた夫が、いつの間にか肉体的、精神的に引きこもるようになり、気が付いたら認知症になっていたというように、うつ状態が引き金になって認知症を引き起こす場合があります。
また、寝たきりになることで頭まで休んでしまい、幻覚や幻聴が起き、今いる場所がわからなくなる、季節や日付の概念が曖昧になるなど、認知症になることも多いのです。

高齢になってのうつを予防するためには、積極的に外に出るような趣味を持ったり、友人や社会との交流を楽しむことが大切です。
認知症の原因になる寝たきりを防ぐために、転ばない、骨粗鬆症にならない、膝や腰の痛みに負けない筋肉をつけることが大きなポイントです。

身体の若さを測る目安の一つとして、柔軟性があります。
身体が柔らかいというのは、若く動きやすい肉体を維持しているという意味です。身体が硬いというのは、関節周辺の柔軟性をイメージする人が多いと思います。
人間は動きやショックを関節で吸収していますが、関節が硬くなると、これができなくなります。例えば、関節の周囲筋が硬いと、日常生活の中で起き上がったり立ち上がったりといった普通の動作をしているだけで腰に負担がかかり、腰を痛める可能性が高くなります。
関節が硬くなると、曲がらなくなるだけではなく、伸びなくなります。
なぜ歳を取ると膝が伸びなくなってしまうのでしょうか。
人間の身体には、最大限に筋力を発揮できるポジションがあります。
例えば、サッカーボールを蹴ろうとした時、膝をまっすぐにしたままでも、極端に曲げた状態でも、ボールに十分なパワーは伝わりません。
人間が一番効率よくパワーを出せるのは、関節を少し曲げた状態、つまり筋肉が少し収縮した状態です。
筋肉が弱ってくると筋肉自体が縮んでくるため、この最大に力を出せる筋肉のポジションがどんどん短くなってきます。
だから筋力が弱ると真っ直ぐに伸ばした状態では身体を支えることが難しくなってくるため、常に少し曲げた状態で生活することになります。するとますます筋肉が伸びなくなり、身体はさらに曲がっていくという悪循環に陥るのです。脚や腰など日常生活でよく使う重要な部分についた筋肉は、一度つくとなかなか落ちにくいものです。
これは、歩いたり、立ったり座ったり、家事をしたりといった日常生活でその部分を意識せずに使っているからです。
ケガをしてギプスで固定していると、とった時に驚くほど筋肉が落ちて、その場所が細くなっていたということがありますが、日常的な家事をこなしていれば、そうそう筋肉は急激に落ちるものではありません。歩いたり、物を持ったり、階段の上り下りなどが苦にならない筋肉をつけてしまえば、それを維持していくのは比較的簡単です。
このことをマッスルメモリーといいます。
一度自転車に乗れた人は、何年も乗らなければし最初はふらつきますが、すぐにまたスムーズに乗れるようになります。これと同じことが筋肉にも起こるのです。
筋肉はいい時の状態を覚えているので、多少休んで筋肉が落ちたとしても、以前のレベルに戻るのは比較的速いです。
筋肉をつけるトレーニングを早く始め、長く続けるほど、筋肉は落ちにくく、さらに失った筋肉を取り戻すことも容易になるのです。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとしと言うように、やりすぎはいけません。
ボディービルダーは筋肉がある割りに、長生きするのが難しいと言われています。それは、長年の激しい運動週間による心臓、血管系へのダメージがあるからです。筋肉は脂肪に比べて比重が重いので、巨大な筋肉をつけることで、常に身体に重りをつけて生活していることになり、普通に生活をしているだけで、心臓や血管は普通の人の何倍も働かなければなりません。スポーツマンというと、健康の代名詞のように思われますが、やりすぎは身体へのダメージを蓄積させるものなのです。
デスクワークなどで前かがみになる姿勢を続けていると、胸椎の周りの筋肉が縮んで、伸びなくなります。いわゆる老人体型になってしまいます。
この脊柱周りの筋肉の老化が始まるのは意外に早く、20代半ばでスイッチが入ってしまう人もいます。重要でやりがいのある仕事をバリバリこなすのは良いのですが、ふと電車の窓に映った自分の立ち姿が老人のようだったのでは洒落になりません。
正座ができない。何かにつかまらないと、立ち上がれない。階段の上り下りができないなど、ひざの痛みは深刻です。
ひざが痛くなる最も大きな原因は、立ち上がる、歩く、走るといった日常動作を、ひざが担っているためです。
人のひざは、約1歳で立てるようになってから、毎日の歩行や立ち座りで屈伸を繰り返し、その回数は1日1万回以上にもなると言われています。さらに、1回1回の屈伸のたびに、体重の2倍以上の力がひざ関節にかかっていることになります。
こうした負担に、若い頃は耐える事ができていても、40歳を過ぎるようになると、ひざにある軟骨が老化したり、足の筋力が落ちてきたりします。また、骨も弱くなってきます。
こうして酷使に耐えられなくなって、体が悲鳴を上げた状態が、ひざの痛みとなって現れるのです。
若い人のひざの痛みは、筋肉や骨の損傷などが主な原因ですから、安静を保ち、適切な治療をすれば解消しますが、40代以降のひざ痛は多くの場合、一度発症すると慢性化し、なかなか完治しません。
だからといって、ひざが痛いので安静にばかりしていては、一向によくなるどころか、むしろひざの痛みが増すことにもなります。
なぜなら、足の筋肉が落ち、軟骨が硬くなり、骨が弱くなっているから、ひざへの負担を大きくしているわけですから、ずっと安静にしていれば、足の筋肉はますます弱まり、痛みが長く続いたり、発作的な痛みが、ぶり返したりします。
運動で筋肉をつけることが、ひざへの負担を軽減する方法です。
そのトレーニングの方法が、スクワットや片足立ちとなります。
早速運動開始です。

第54回映画楽会

題目ニッポン無責任野郎
8月23日(木曜日)
午後1時00分上映
3階食堂

今回の映画はクレイジーキャッツの「無責任」シリーズの第2作です。東宝のクレイジーキャッツ物としても2作目になります。
その調子よさとテンポの良さが楽しく、「んなアホな」と思いつつ、ついつい面白く見てしまいます。そして、恋愛というか植木等演じる主人公が結婚するというエピソードが挟み込まれることだ。その相手役を演じるのは団令子で、彼女もクレイジーキャッツの映画の常連となるわけだが、このふたりの掛け合いも楽しく、団令子演じる丸山英子のキャラクターも非常にうまく作られています。それに、谷啓演じる同僚の結婚話も挟むことで、普通の結婚とこの異常な結婚の対照を鮮明にして時代の空気を見事に表現しているのです。
そして、懐かしい風景が出てくるというのもこのシリーズを今見る魅力の一つです。この時代をサラリーマンとして、あるいは子供として過ごしていた人はもちろん、まだ生まれていなかった人にとってもここに映る東京の風景は魅力的ではないでしょうか。現在の東京とはこんなに違うのかと目を疑うほどです。今から見ればどこも牧歌的と言えるわけで、その雰囲気がまた楽な気分にさせてくれます。
挿入歌も青島幸男作詞、萩原哲晶作曲のクレージーソングは全6曲。クレージー・キャッツの前身、キューバン・キャッツ時代、ステージ演奏中、米軍兵士から「ユー!クレージー」と言われた事から、後にクレージー・キャッツと名乗るようになったとか。