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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第228号

ロコモティブシンドローム その1

最近、ロコモティブシンドロームという言葉を耳にしたことはありませんか?
ロコモティブシンドロームと実は、日本全国で40歳以上の、4700万人が推定対象者の病気なのです。約3人に1人が発症する可能性があるということです。ロコモティブとは「運動の」という意味で、ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害による要介護の状態や、要介護リスクの高い状態を示しています。つまり、足腰の骨、関節、筋力の劣化が歩行困難をもたらす運動器症候群のことです。結果的に介護が必要になったり、寝たきりになったりする危険性が高い状態です。
介護の介護度を考えるときに重要となるのが、日常生活動作(ADL)が一人でできるかが重要となります。
1人で歩けないと日常生活のなかのトイレや入浴の動作が困難になってしまいます。
要介護にならないためには、しっかり歩けることが大切なのです。

では、どのような運動器が働かないと歩けなくなるのでしょうか。
運動器は体を支える骨、これらのつなぎ目である関節や椎間板、骨組みを動かす筋肉や神経から構成されていて、これらが一つのネットワークとして働いています。
どれが働かなくてもうまく歩くことができませんし、それぞれの不調はお互いに影響することも考えられます。
ロコモティブシンドロームの症状としては、ます関節軟骨の変性が起こると、関節の痛みが起こったり、関節の動きが悪くなったりします。
そして関節が変形してくるといったことも起こります。これが変形性関節症です。
こうなると、どうしてもその関節を十分使わないことになり、その関節の周りの筋肉の力が低下してくることになります。
筋力が低下すると、筋肉による関節を安定化させる作用、衝撃を和らげる作用が減ることになり、関節軟骨の変性が進むといった悪循環に陥ります。
椎間板の変性は、腰の痛みや、背骨の動きの制限や、背骨の変形の原因となります。
これが変形性脊椎症です。

ロコモティブシンドロームでは、このようにして椎間板や軟骨の変性、筋力や神経活動の低下、骨の骨粗しょう症に関係する兆候や症状が、単独あるいは複合してみられるのです。
したがって、ロコモティブシンドロームの主な症状は、
1.痛み
2.変形
3.関節の動きの制限
4.筋力低下
5.バランス能力の低下
などが上げられます。

それががいずれも歩行の困難に結びついてくるのです。

今回は筋肉についての雑学です。
男女共に太ももの筋肉が急激に細くなった人は一番死亡リスクが高く、細くなればなるほど死亡リスクは高まりますとの報告があります。
太ももの太さを決めるのは筋肉です。
ということは、筋肉がほどよくしっかりついた人は、血管系等が強いということになり、太ももが細い人は、死亡リスクが高まるということです。
太ももの筋肉が減ることによるリスクは、血管系の疾患だけではありません。
たとえば、筋肉が細くなって弱ると、膝や腰に痛みが出てきて十分に動くことができず、運動不足でメタボになる可能性が高まりますし、さらには転倒などによる骨折のリスクも高まります。
太ももにある骨、大腿骨の付け根に近い部分の骨折は、高齢者によくみられます。大腿骨頸部骨折を発症すると、寿命そのものが短くなるというデータもあります。
80歳の人の1年後の死亡率は10%です。
これが、大腿骨頸部骨折すると、死亡率は20%になり、5人に一人が1年以内に亡くなってしまうということです。
最近、足が細くなったような気がする、ズボンの足の部分がゆるくなった、体重の減少が著しい、などと気が付いたら、それ以上筋肉を減らさないように気をつけたほうがいいでしょう。

90歳を超えても元気で健康を謳歌している人には、いくつかの共通点があります。
・近所に子供がいるが、一緒には住まない
・料理は自分でする
・週に数回、肉を食べる
・早寝早起き
・10分以上の運動が日課
・社交的で買い物がすき
・友達が多い
・趣味がある
・やや痩せ型
・階段の上り下りができる

これらの条件を満たすために必要なものが筋肉です。
料理をする、買い物をする、掃除をするなど、毎日の家事をこなすにも、しっかりと筋肉がついていなければできませんし、逆に家事をすることそのものが筋トレにも繋がります。
他にも子供と遊ぶだけでも水中運動と同じぐらいの効果があることもわかっています。
筋肉が弱って家事ができなくなると、座りっぱなしの状態になり、ますます日常生活の中で運動する機会がなくなって、さらに筋肉が弱るという悪循環になります。
また、高齢者の場合、人と会ったり買い物をするといった、社会的な刺激を受けることが認知賞の予防にも大きな意味を持ちます。
多くの健康長寿者は、遠くに友達がいて、お互いに尋ね合うことを頻繁にしています。
筋肉が弱ってくると、まず遠出ができなくなり、次に近所へのちょっとした散歩なども躊躇するようになって、家の中だけでの生活になります。
これがさらに進むと、その先にあるのは寝たきりの状態です。
行動範囲の広さと筋肉の強さは比例するのです。
骨粗鬆症の勉強でもお伝えしように人間の骨は生き物です。
身体の中では常に新しい骨が作られて、古い骨は壊されて体に吸収されていきます。
健康な成人では、骨は約20日かけて壊されて吸収され、約75日かけて新しく作られていきます。
このサイクルは生きている限り一生続きますが、年をとるにつれて、骨が壊れるスピードは速くなり、新しい骨の補充が間に合わなくなってくるために、骨の中のカルシウムがどんどんと減ってだんだんもろくなり、そのまま、もろくなり続けると骨粗鬆症になってしまいます。

1.若いときに比べて身長が縮んだ
2.背中が丸くなった
3.腰や背中が痛む

この3つのうち、一つでも思い当たることがあれば、骨粗鬆症のレッドカードです。
骨粗鬆症はホルモンバランスの関係で閉経後の女性に多く発症しますが、高齢になると男性にも増えてくるので、定期的に身長を測ったり、周囲の人に背中が丸くなっていないかを見てもらったりといった簡単なチェックを常日頃から行っておくことが大切です。

第53回映画楽会

題目人肌孔雀
7月26日(木曜日)
午後1時00分上映
3階食堂

『水もしたたる男装の山本富士子!新蔭流の達人雷蔵!闇に翻ぶ怪盗梅若!時代劇の面白さを十二分に盛り込んだ豪華超大作!』
和服姿ではちょっと右に出るものが見当たらないとわれる山本富士子が、初の若衆姿。とにかくおもしろい娯楽時代劇、そんな言葉がぴったりの痛快映画です。
山本富士子が三役を演じるというのが最大の見所です。芸者、町娘、そして男っぷりの良い若侍と華麗に変身しながら、7年前の父の敵を討つために様々な人たちの助けを借りて悪人を罠にかけていく様は全く痛快そのもの。
そしてそんな企てをする娘志乃に周りの人たちがさりげなく力を貸していく様がこれもまた爽快なのです。悪人たちがまんまとはめられ、疑ったところ又逆にはめられていくという小気味良さもこの映画の見所で、もちろん、華麗な女剣士として立ち回る山本富士子のチャンバラシーンもあって、とにかく全編見所満載なのです。
市川雷蔵はどちらかというとわき役的なイメージですが、クライマックスで颯爽と登場して物語にとどめを刺すという最高の役柄を担っているのはさすが、貫禄たっぷり。
物語の所々に山本富士子が歌う挿入歌が華麗にストーリーに色合いをもたせています。
ただ、いかんせん画質状態が悪い。これほどおもしろい傑作なのに、大事にしてほしかったですね。