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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第224号

骨粗鬆症について6

前回からの続きです。

骨粗鬆症で大切な栄養素について
食事中の栄養素の代表的なものについての説明です。

カルシウム(Ca)
カルシウムは骨の構成要素の中で、最も主要なミネラルです。
カルシウムの量が体内で不足すると、骨が溶け出し人体に必要なカルシウムを保とうとします。
そのため
カルシウム不足→→骨量低下
となるわけです。
カルシウムを十分に取っている地域と不足がちな地域の人では、カルシウムを十分に取っている人が、骨折の発生率が低いというデータもあります。
カルシウムは、
・体が成長する小児期
・授乳をしているお母さん
の時期に特に注意をして取るようにしましょう。

リン
骨を作るミネラルとしてリン酸は、非常に大切なものですが、取りすぎるとカルシウムの吸収を低下させてしまいます。
いわいるスナック菓子にはリンが入っていますので、スナック菓子の食べ過ぎには注意しましょう。

タンパク質
タンパク質の一種コラーゲンは、骨の重要な成分の1つです。ですからコラーゲンが不足すると、骨の質が悪くなると考えられます。

ビタミンD
腸からカルシウムを吸収するときに、大事な調整役をするのがビタミンDです。
実はビタミンDは日光浴によって皮膚で紫外線の作用で合成されます。ですから1日中家やオフィスに閉じこもらないで、適度に日光に当たるようにしましょう。
あまり当たりすぎると皮膚ガン発生の可能性も出てきますのであくまで適度の日光浴が大切です。
仕事などが夜中心で、「日光浴なんてできないよ」という人は休日にでも日中散歩をしましょう。

ビタミンK
ビタミンKは、緑黄色野菜や納豆に含まれています。
このビタミンKは骨のなかにある、オステオカルシンというものの働きを良くして、骨の質をよくするビタミンといわれています。
納豆をあまり取らない、外国人や西日本の人たちは、大腿骨頸部骨折が多いのですがその理由の1つに、ビタミンK不足が考えられています。

フラボノイド
植物から取ったフラボノイドは、女性ホルモンに似た作用をすると考えられています。
閉経後すぐの女性では、骨が体に吸収されるのを防ぐ役割があると考えられています。
フラボノイドと同じような効果があるものに、大豆に含まれるイソフラボンという成分もあります。

骨粗鬆症になってもすべての骨が同じように骨折しやすくなるわけではありません
骨粗鬆症になっても、すべての骨が同じように骨折しやすくなるわけではありません。骨折しやすい場所(部位)がありますので、それを説明していきましょう。

背骨
骨粗鬆症で一番骨折しやすい場所は、背骨です。
もう少し正確にいうと、背骨の椎体がつぶれてしまう、椎体圧迫骨折です。

手関節
なぜこの手首が骨折しやすいのでしょうか?
それは、人は転んだときには、普通手のひらをついて体を守ります。ですので、転んだとき、骨粗鬆症になっている人は、手首が骨折しやすいのです。
手首の太い骨を、「橈骨」といいます。そこが骨折することを「橈骨遠位端骨折」といいます。この手首の骨折は転位することが多々みられます。ですから、手術になることがあります。

肩関節
手首の骨折の時と同じように、骨粗鬆症の人が倒れたとき、ひじをつくと、ひじの部分ではなく、腕の付け根の部分が骨折しやすいのです。
この骨折を「上腕骨外科頸骨折」といいます。
この部分の骨折はかなりひどい痛みがあります。

股関節
今まで、3つの部分の骨折しやすい場所を説明してきましたが、この足の付け根部分の骨折が一番やっかいな骨折です。この部分の骨折が原因で寝たきりになってしまう高齢者の方が多いのです。
この足の付け根の部分を大腿骨頸部といいます。そこが骨折しますので、この骨折を大腿骨頸部骨折といいます。
この大腿骨はスポンジ状態の海綿骨が多いので、骨粗鬆症になると、スカスカになる部分が多くなるのです。
また、この部分の骨折は、わずか数cmの段差などが原因で転んでなってしまうのが特徴です。しりもちや、ひざをついた時になりやすい骨折です。

実際に骨折してしまったら、手術をしたのであれば、手術後のリハビリテーションを医師等の指導の元でしっかりとやりましょう。
この手術後のリハビリテーションをしっかりとやるかどうかで、骨がしっかりとつながり、元の動作ができるかどうかにつながるのです。


骨粗鬆症の患者数は?
骨粗鬆症にかかっている患者の数は、今の日本でどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
1998年の厚生省研究班 「骨粗鬆症患者の推計」によりますと、約780万人と推定されています。現在では、1000万人を超えているといわれています。

では、その患者さんの特徴を少しまとめてみましょう。

1)骨粗鬆症の患者数は年齢が増すにつれて当たり前ですが、増えてきます。

2)以前にも書きましたが、女性は特に閉経をむかえた後に患者数が伸び始めます。
70歳を超えると約2人に1人!!の割合で骨粗鬆症になっています。

3)女性は男性に比べ約3倍!!骨粗鬆症にかかる割合が高くなっています。

4)男性は女性に比べると、骨粗鬆症になる確率は低いのですが、かからないとはいえませんので、注意が必要です。

次号も骨粗鬆症の話です。

第49回映画楽会

題目:御存じいれずみ判官
3月22日(木曜日)
午後1時00分上映
3階食堂

「神妙にしろいッ」
遠山の金さん十八番の威勢のいい啖呵と遠山桜の刺青が、天下の大悪人をピタリと指差すご存知片岡千恵蔵の"判官"シリーズ!
度胸と気っ風の良さで、颯爽の大暴れをする痛快巨篇。