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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第223号

骨粗鬆症について5

骨粗鬆症は自覚症状が出にくい病気。実は骨粗鬆症は初期のガンなどと同じく、発病の初期の頃は殆ど自覚症状がありません。骨の内部の海綿骨が減っていくには、とてもながい時間がかかるからです。ですので、特に閉経後の女性の方は注意が必要です。
また、高齢者の方で一度骨折し、骨量が低いなどの症状がある方は、骨粗鬆症の自覚症状がある・ないに関わらず、治療を受けられることをお勧めします。

高齢者の方の場合、自覚症状がないからといって、骨粗鬆症をそのままにしておくと2年から3年であっという間に骨折しやすい体になってしまいますので、治療が必要になります

自覚症状がでたら要注意!!(背骨と骨粗鬆症の関係)

自覚症状がでにくい骨粗鬆症ですが、もしもこんな自覚症状を感じたら要注意です!!

背中の痛み
背骨(脊椎)は骨粗鬆症になると、非常にながい時間をかけて骨折を起こします。この場合の骨折は、腕の骨折のように大きな骨折ではなく、非常に小さい骨折で、「微少骨折」と呼ばれています。
この段階では、ほとんど痛みはありません。
しかし、この微少骨折が起こり始めると、次の段階として背骨(脊椎)そのものがつぶれる「圧迫骨折」という骨折を起こす危険性があります。ころぶなどのきっかけで、「微少骨折」が「圧迫骨折」になる場合もあります。
この圧迫骨折はひどい痛みをともないますので、背中に痛みがあったら骨粗鬆症の疑いがあるということです。

また、背骨がつぶれるということは、骨と骨とのすきまがも狭くなるということですので
・身長が低くなる
・背中が丸くなったように見える
といった、外から見ても分かるような変化があります。

さらにこの脊椎圧迫骨折は、脊椎のレントゲン写真で診断することができます。背中に痛みを感じたり、身長が3cm以上低くなったら一度病院でレントゲンを撮ってもらいましょう。
呼吸困難・食欲不振・胃もたれなど、背骨の圧迫によって、背骨の形がくずれてしまうと、内臓を取り囲んでいる骨全体にも影響を及ぼします。
内臓を取り囲んでいる骨も変形しやすくなり、胃・心臓・肺などの臓器を圧迫します。
その結果、呼吸がしにくくなったり、食欲がなくなったり、胃がもたれたり 等といった症状が現れてきます。注意しましょう。

骨粗鬆症になる原因
骨粗鬆症になる原因(危険因子ともいいます)は大きく2つの種類にわけることができます。
1つは、どんなものを日頃から飲食しているか、日頃どれだけ運動をしているかなどの、主に生活習慣によるものです。
これは、その人の生活習慣を見直すことで原因を除くことができる種類の原因です。
もう1つは、日本人やアメリカ人などの人種、女性か男性かなどの性、遺伝に関わる家族歴などの除くことができないことから起こる原因です。
最初の除くことができる原因のなかでも、栄養は特に大事な原因の1つです。
ダイエットなどのため体に十分な栄養が行き渡らず栄養失調にまでならなくても、低栄養状態になり、痩せたりすると骨量や、筋肉の量が減少していきますので、骨粗鬆症にかかりやすくなります。カルシウムやタンパク質、マグネシウム、ビタミンDなどのミネラルを十分にとり、太りすぎず、痩せすぎずといった丁度良い体重を維持することが大事です。
さて、2番目の原因ですが、除くことができない原因のなかで特に考えておいて欲しいのは、女性の閉経です。
閉経は女性での骨粗鬆症になりやすい最大の原因となります。
女性は閉経後約10年かけて骨量が閉経前の20%~25%も減ってしまうのです。
ですから閉経後は、定期的に年に1回は骨量をはかる事をおすすめします。

骨粗鬆症を予防するための食生活は?
骨粗鬆症が食生活と密接な関係にある事を説明してきましたが、ではどういう食生活を行ったらよいのでしょうか?
骨は主にカルシウム、タンパク質でできていますので、これらを日常生活の十分に取ることが大切です。
特にカルシウムは、平成15年の国民栄養調査結果によると、日本人は常にカルシウムが不足している状態です。
さらに年齢を重ねるごとに腸からのカルシウムの吸収率は減っていきますので、一般に高齢になるほどカルシウムの摂取量に気をつけなければなりません。
では、カルシウムは1日どれくらい取ればいいかといいますと、年齢・性によって変わりますが約0.5g~0.6gといわれています。
また、腸からのカルシウム吸収を助けてくれるのがビタミンD、牛乳の中にある乳糖などです。ですのでビタミンDを適量取ることも大事です。
さらにアルコールも適量(1日大瓶1本、日本酒1合程度)であれば、骨を作る作用に効果的なことが分かっています。しかし適量以上飲むと、骨密度を減らすという報告があります。
塩分も取りすぎると、塩の中のナトリウムのせいで、腎臓からのカルシウムの再吸収が低くなり、カルシウムが尿の中に溶けて出て行ってしまいます。日頃から適量(男性10g/1日、女性8g/1日未満)を取るように心がけましょう。
また、若い人が好きなポテトチップなどのスナック菓子は、ついつい食べ過ぎてしまい、糖分や塩分などを過剰に取りすぎてしまいます。
特にスナック菓子の中のリンの取りすぎは腸のカルシウム吸収をじゃまするので注意が必要です。
次にコーヒー・たばこなどの嗜好品ですが、たばこを多く吸う、いわゆるヘビースモーカーの人は骨量が低下しがちです。
女性では、エストロゲン(女性ホルモン)の濃度が低くなり閉経も早まります。
コーヒーに入っているカフェインもせっかく取ったカルシウムを尿と一緒に排出してしまう事がわかっています。
やはり、コーヒー・たばこなども取りすぎに注意が必要です。

では骨粗鬆症になりにくい食事とはどんな食事なのでしょうか?
食事について非常に大事なポイントは、残念なことに正しい食事で骨粗鬆症が治ることはないということです。
正しい食事をすればあくまで、骨粗鬆症になる年齢を遅らす事ができるということなのです。
正しい食事は骨粗鬆症の予防のために行うのであって、すでになってしまった骨粗鬆症を治療するために行うというわけではないんです。
また、どの栄養素も不足はもちろんですが、取りすぎも決してよくないということです。
カルシウムが大事だからといって、カルシウムばかり取っているとかえって食事のバランスをくずしてしまいます。あくまで適量を取るようにしましょう。
まだまだ骨粗鬆症は続きます。次号をご期待の程。

第49回映画楽会

ご存知いれずみ判官
3月22日
午後1時より
お楽しみに!!
片岡千恵蔵の遠山の金さんです。