香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第210号

明けましておめでとうございます。

本年の最初のテーマはスポーツと障害です。 テニスのけが・故障の特徴。

テニスは、子供から中高年の方まで幅広い世代に親しまれ、生涯スポーツの代表的な存在です。国内のテニス人口は約1100万人、世界のテニス人口は上位16カ国だけでも5000万人を越えるほど世界中で人気のスポーツです。
競技としては、ダッシュ&ストップ、方向転換を繰り返し、瞬発力とスタミナが必要とされます。そのため、テニスプレーヤーの多くに何らかのけがの経験や、故障があります。テニス外傷は足首やふくらはぎ、膝など下肢に多く、肘・腰・肩などにはオーバーユースによる障害が多く見られます。

主なけが・故障の種類と治療

足関節捻挫
足関節捻挫(いわいる足首の捻挫)は、最も頻度の高いスポーツ外傷です。日本の全てのスポーツ外傷の13%を占め、アメリカでは1日2万件が発生しているといわれています。テニス外傷でも半数近くが足関節捻挫です。テニスでは、ゲーム中などストップ動作時に、足首に内反力や外反力がかかり、靭帯を損傷するケースがよくあります。
靭帯損傷の程度により、I度(軽度:靭帯の過伸展)、II度(中等度:前距腓の断裂)、III度(重度:前距腓靭帯と踵腓靭帯の断裂)に分かれます。
それぞれに適切な治療法があります。
治療法としては、保存療法と手術療法があります。
I・II度の場合、保存療法としてRICE処置、ギプス、テーピング等の固定、装具療法が行われます。III度では、保存療法により修復を期待する場合と、縫合手術などを施す場合があります。保存療法では、足首を背屈に5°~10°曲げた状態で3週間程度固定する必要があります。
予防法としては、ゴムなどを使って腓骨筋の筋力を強化します。
足の裏の感覚を磨くことも必要です。
適切なシューズを選ぶことなどがあげられます。また、再発防止には、テーピングや装具(アンクルブレス)なども有効です。

テニスレッグ(下腿三頭筋内側頭挫傷)
いわゆるテニスレッグと称される『ふくらはぎ(腓腹筋)の肉離れ』は、中高年の方がよく起こします。テニスのサーブ&ダッシュなど、収縮している筋肉が急激に引き伸ばされた際に発生し、受傷時にふくらはぎに打撃感を感じることがあります。
治療としては、初期はRICE処置によって腫れや炎症・内出血・筋繊維の損傷を最小限に抑えます。痛みがおさまったら、温めて血行を良くし、無理をしないストレッチで柔軟性を回復させます。再発しやすい外傷のひとつですので、スポーツ前には必ず十分なストレッチを習慣にしましょう。

テニス肘(上腕骨外側上顆炎・上腕骨内側上顆炎)
テニス肘は、筋力が衰えている人、初心者で誤ったフォームの人やスイートスポットに当たらない人などに多くみられます。バックハンドテニス肘とフォアハンドテニス肘があります。
バックハンドテニス肘は、ボールインパアクトの瞬間ラケットに加わる衝撃が肘に伝わり、肘関節付近の筋肉(短撓側手根伸筋)の付着部が炎症を起こします。肘の外側に痛みを感じ、初期はバックハンドの時のみに感じる程度ですが、進行すると日常生活で物を持ち上げたりするだけでも痛みが走ります。
フォアハンドテニス肘は、手首や指を曲げる筋肉と手首を内側にひねる筋肉の使いすぎによって屈筋腱付着部に炎症を起こします。肘の内側に痛みを感じ、プレー中だけでなく、ものを持ち替えたりする動作のときに痛みます。バックハンドテニス肘よりも頻度は多くありません。
治療は、急性期の場合、アイシング、ストレッチ、安静が原則です。慢性期には、温熱やレーザー、低周波によるリハビリ、ステロイドの注入などの局所療法により、治療期間が短縮することがあります。重要なことは体幹・下肢の筋力強化、バランス向上をも考えることです。再発しやすいため、痛みが完全に取れてからの復帰となります。
イラストのような手首のストレッチ(10秒×20回)やダンベルを利用した伸筋力の強化が再発防止に効果的です。また、ラケットのグリップの太さやガットの張りや素材の見直しやテニスエルボーサポーターの利用など工夫しましょう。

テニスショルダー(肩腱板炎)
中高年のベテランプレーヤーで、強力なサーブやスマッシュを得意としている方はとくに注意が必要です。腕を頭より高く上げる動作を繰り返すことで、上腕骨が肩峰や靭帯とすれ合い、肩腱板炎を起こします。痛みは当初、サーブやスマッシュの際だけですが、進行により日常動作でも痛みを感じます。治療では、肩を安静にし、肩周辺、とくに腱板を構成している方の深いところにある4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)を強化することはもとより体幹・下肢の筋力トレーニングも大事です。1年たっても痛みがとれない場合は、腱板が切れていることがありますので、十分な検査のうえ必要に応じて手術的治療を検討します。
予防として大切なのは、サーブやスマッシュの際に、正しいフォームを身につけることです。「肩甲平面」という言葉がありますが、腕を広げた場合、腕をやや前方にした状態が最も無理がなく、安定します。この肩甲平面状であれば、強力なスマッシュも肩関節に負荷をかけることがないため、炎症を予防できます。
トレーニングは
・肩甲骨まわりのストレッチ
・三角筋、大胸筋のストレッチ
・インナーマッスルの強化
・おしりのストレッチ
など

肩のゼロ・ポジション

1961年にインドの整形外科医であるSaha.A.Kによって発見された、腕を脱臼や骨折などをしてしまった患者にあまり資金や手間(手術)をかけずに治療するために見つけた肢位の事である。定義は、肩甲骨の棘突起と上腕骨の長軸が一致し、肩周辺の筋収縮力が均等になり、自発的な筋力発揮では回旋運動が不可能になるポジショニングの事であると教科書には書かれています。
即ち腕の骨と肩甲骨一直線上になる肩甲平面上の位置をいいます。
簡単に言えば、ヒットラーより少し外側にしている位置です。上腕骨は余計な筋力を使わず、挙上位で非常に安定するため、肩の障害を予防することができやすくなります。テニスでは、サーブやスマッシュの際に、このポジションを意識したフォームを身につけることで、肩の障害を予防することができるのです。
スポーツから肉体的な爽快感、心地よい疲労感、精神的な充実感などさまざまな満足を得られます。また、適度に運動をすることは、糖代謝の改善や血圧の低下、肥満予防など生活習慣病予防にも効果的です。ただし、日頃から運動不足の方がダイエット目的に急激な運動をすると、かえって体調を崩してしまうことがあります。ご自分の体にある程度の筋力とスポーツ習慣がつくまでは専門家の指導を受けましょう。
そして、肉体的なレベル、年代、気候にあわせて無理のないスポーツをすることは、生活の質の維持、向上にもつながります。スポーツを楽しんでQOLの維持・向上も図りましょう。

第41回吉峰病院映画楽会

月日:1月27日
時間:午後1時より
場所:3階食堂にて
題名:シコふんじゃた

ナンパな大学生秋平は卒業単位と引き換えに一日相撲部員になります。廃部寸前の弱小相撲部です。たった一人の正式部員青木は、相撲への愛情は誰にも負けぬがとにかく弱い。そして秋平の弟の春雄、体はでかいが気が小さい田中と何とか頭数を揃えて団体戦に臨むが全敗。意地になった秋平はリーグ戦での勝利を宣言してしまいます。さらに貧乏留学生スマイリー、巨漢マネージャー正子を加えての猛練習が始まります。そして、・・・・・・。
現代の邦画が失ってしまった、等身大の映画です。だめ者たちが相撲を通して結びつけられる、強者への愛ではなく、人間そのものへの愛を描いた、人間賛歌の感じがします。そしてそれがしらじらしくなく、本当に等身大のすばらしさがあります。
皆同じような格好をしたプロ相撲より、力士ごとの個性が表れたアマチュア相撲のほうが見ていて面白いのではないかと思ったりもしました。
公開された1992年の映画界はどん底の不景気で、特に日本映画の失墜が目に余る最中、「シコふんじゃった。」の完成度の高さは僕にとっては衝撃的でした。近年(ここ20年くらいの間)の日本映画の中で最高の出来といえる一本です。
コメディタッチでありながら相撲部の個々のキャラクターがとてもうまく描けてるし、見ていて一緒に気張ってしまいました。
僕も中学時代、学校の1時間目が始まると必ず便意に襲われ、すぐトイレにかけこんだり、学校が終わるまで耐えたものでした。それがほぼ毎日。地獄でした。あ、映画の感想と関係ないな......とにかく、竹中直人の下痢を我慢する演技は最高でした。かなり笑わせてもらいました。笑いましょう。