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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第21号

悪が敵なのか? 悪への無関心こそ敵である

15才でアウシュヴィッツの地獄の門をくぐり、そして生き残ったヴィーゼル氏の本にはこういう事が書かれています。
昔、一人の若者がいました。もっとも罪深い町へ出かけて行き、破壊からこの町を救わなくてはならないと思いました。
彼は若く、元気で、活発でした。何をするべきかよく知っていました。
その若者は集団から集団へ、家から家へと歩きまわり、こう叫んだのです。"皆さん、ごまかしてはいけません。盗んだりしてはいけません。殺してはいけません。" 初めのうちは物珍しさの為か人々は耳をかしました。しかし、しばらくすると彼らは耳をかすことをしなくなりました。他にすることが色々あったためです。誰ひとり耳をかす者がいないのに、彼は同じことをますます大声で叫び続けました。
長い年月がたち若者も老人になりましたが、それでも同じように叫び続けていました。 ある日、一人の男の子が彼にこう言いました。
"なぜこういうことをしているのですか?無駄なのがわからないんですか?"
"わかっているよ。無駄なのも知っているよ。"と老人は答えました。
"それなら何故、続けるのですか?"と男の子はききました。
"説明してあげよう。初めにここに来たころは私は若く、元気があり活発でした。聞こえるように大声で叫んでさえいれば、なんとか、ここの人達を変えられるものだと思っていました。今では決して変えられるものでないことも知っています。でもますます大声でさらに大声で叫び続けているのは、彼らに私を変えられたくないからです。"と。
皆さんはこの話をお読みになり、どう感じますか? アウシュヴィッツが解放され、第二次世界大戦が終結してすでに50年以上たちました。戦後50年を経ても世界は争いや差別、貧困などに満ち満ちています。
"世界はいまも昔のまま・・・"のような気がします。ヒューマニズムとはどういうことなのでしょうか?  
それは私たち一人一人が人間関係に力点をおくことではないでしょうか。
私たち、大人は子供達の未来のためにもっと理性と勇気を持って生きたいものです。
この物語りには更に深い意味があるように思います。人間というものがいかに弱いかということです。彼の最後の言葉に「私を変えられたくないからです。」とありました。
常に大声で叫び続けていないと彼も又、大勢の人と同じに無関心や無気力に捕らわれてしまうと、おののいているのです。
何かを心に決めて、それを実行し、それが長い年月に渡るものだったとしたら、人はどこまで初志貫徹できるものなのでしょうか。
昔と同じ純粋な気持ちを持ち続けることの困難さを彼は知っていたのでしょう。


高血圧の治療について

今、日本中の60才以上の人についてみると700~800万人の人が高血圧といわれています。
この高血圧をなぜ治療しなければいけないかというと高血圧をそのままにしていると遅かれ早かれ、血管障害が進行して脳出血、脳血栓、心筋梗塞、腎硬化症といった合併症を引き起こしてくるからです。脳卒中を例にとると、仮に100人の人が脳卒中を起こしたとします。社会復帰ができる人はわずか10人しかいません。25人の人が亡くなり、65人の人が寝たきりになってしまうからです。
高血圧の治療は血圧を持続的に正常近くに維持することで合併症の発生を予防しようということにあります。
脳卒中も心筋梗塞も起こしてからでは遅いのです。 これは予防のための治療なのです。
なぜ薬をやめてはいけないの?
高血圧といわれたら、皆薬を飲まなければいけないかというと、そうではありません。
高血圧は一生続く病気ですから、どんな薬を使って血圧を下げても骨折が治るように治ってしまうことはありません。
薬の内服を中止すれば血圧は元通りか、それ以上に上昇し、合併症の発生率は飲まなかった人以上に高くなるといわれています。
短期間の服用は血圧を動揺させ、逆に有害になることもあります。
したがって軽い高血圧なら薬を飲むことはひとまず止めてみて、食事療法と日常生活を少し変化させることで、うまくコントロールできるかどうか試してみましょう。
自分の努力でできるものがあります。        
食塩の過剰摂取ストレス肥満運動不足簡単に説明しましょう。

「減塩を実行しよう」
海の水をなめると塩辛いと思います。それは塩が入っているからです。私たちの血液の成分は海水の組織とそっくりなのです。
クロード・ベルナールは「人間の内部環境は単純に表現すれば、海の水の中にたくさんの細胞が互いに関連を持ちつつ浮かんでいるようなものだ。」といっています。一つ一つの細胞は食塩水によって包まれていることを意味します。このように人間にとって食塩は極めて大切なもの、なくてはならないものなのです。
血圧との関係で塩分をみると、食塩の摂取量が多いと血圧が上がり、減らすと血圧が下がることはよく知られています。
食塩の使い方をしらない民族のヤノヤノ族(アマゾンの奥地)では高血圧はありません。ニューギニア、プカプカ島の住民にも高血圧はみられません。WHO、アメリカ保健局によると人間の食塩の必要量は1日1g以下といわれています。
従って我々のような文明国(?)では食塩をとりすぎていることになります。高血圧の治療には食塩の摂取量を減らすことが一番です。
軽い高血圧なら1日7~8g、中等度では5~6gが限度です。
☆食塩の減らし方☆
食品中の食塩の含有量をまず知る事です。
汁、つゆを減らし、薄味にする。
漬物、佃煮はできるだけ減らす。 一夜漬、朝漬にする。
漬物に醤油をかけない。 減塩醤油、酢じょうゆ、だし割り醤油を使う。
レモン、すだちなど酢をうまく使う。
食卓に食塩、醤油、化学調味料を出さない。
よくかんで食べる。
まず実行することです。
薬を飲んでいる人も心掛けてください。

パートナードック 国産第一号近く誕生!

コスモス新聞10号でお伝えしましたパートナードック(身障者の手足となって電話をとったり、ドアを開けたり閉めたりするなど身のまわりの世話をする介助犬のこと)の国産第一号がもうすぐ誕生します。
「パートナードックを育てる会」の千葉 れいこさん代表が訓練したラブラドール・リトルバーの"グレーテル"(オス2才)でレシピエント(犬の受取人)野口利男さんの都合がつきしだい活動を始めることができるようになりました。
千葉さんは子供の頃、小児マヒにかかり現在は車椅子生活をしています。テレビでアメリカのパートナードックを知り、自らアメリカに渡り3ヶ月間一緒に訓練した"ブルース"と帰国しました。
アメリカでは1000頭以上のパートナードックが活躍し、法的にも認められています。パートナードックの出現で24時間の介護が可能になりました。誰にも気を使わずに生活できる快適さは言葉では言い表せないでしょう。
問い合わせなどはコスモス新聞10号をごらん下さい。

新しい門出に

4月から私達の病院にも、何人かの仲間が増える事になりました。
未熟な彼らですが、一生懸命という気持ちでいっぱいです。
彼(女)らは仕事と学校とを両立させていかなければなりません。
これから始まる生活は昼も夜も勉強ばかりです。
楽しいばかりでなく、つらい時もあるでしょう。彼(女)ら、そして私たち職員全員も当院のモットーでもある
「お互いに心を開き、心のこもった医療を」をめざし頑張っていきたいと思います。
3K(さんけい)と 言われながらも
いきいきと 希望にみちた 白衣の天使
私たちの仕事、笑顔がみなさんに希望や勇気を与え、心の支えになれますよう、これからも頑張って行きたいと思います・・