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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第203号

夜中によく足がつるのはなぜ?

多くは筋肉の疲労や冷えが原因で、病的なものではありません。
つったときは筋肉を伸ばす。普段から足を冷やさず、マッサージやストレッチを。頻繁におこるなら受診してください。
夜中、寝ているときに突然足がつって目が覚めたり、朝起きたときもまだ痛みが残っていることがありませんか? 
「足がつる」とは、足の筋肉が突然強い痛みを伴って収縮・けいれんすること。とくに多いのが、ふくらはぎがつる「こむら返り」です。
 
足がつることは、さして珍しいことではなく、誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。とはいえ、飛び起きるほどの痛みはつらいですし、頻繁におこると、「何かの病気が原因ではないか」と気になるものです。
夜中に足がつるのは、多くは筋肉の疲労によるものです。とくに運動をしていなくても、日常生活での疲れが積み重なっておこったり、普段と異なる動かし方をしたために足がつる可能性もあります。疲れた筋肉は、通常はゆるむものですが、過度の刺激を受けると強く収縮し、足がつる原因となります。
また、筋肉の冷えによる血行不良も筋肉を収縮させることから、足がつる原因として考えられていますが、いずれも病的なものではありません。
ほかに多いのは、多量の発汗や下痢などによる脱水状態などで電解質(カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル)のバランスが崩れることによるもので、神経や筋肉が興奮しやすくなって足がつる原因になります。降圧剤やホルモン剤などの薬剤が原因となる場合もあります。
注意が必要なのは、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの症状の一つとしておこったり、脳梗塞や脳腫瘍、糖尿病などの内分泌疾患などがあって足がつることもあることです。症状が頻繁におこる場合には、整形外科や内科などで原因を調べてもらうとよいでしょう。
足がつったときには、まずその筋肉を伸ばすとよいでしょう。夜中に寝ているときなどは、面倒に感じるかもしれませんが、朝まで痛みを引きずらないためにも、つった部分の筋肉を伸ばすことをおすすめします。

ふくらはぎがつったときは、つったほうの足先を手でつかんで足裏が反るように顔の方にゆっくりと引きつけましょう。こうすることで、収縮したふくらはぎの筋肉を伸ばすことができます。少し症状が和らいできたら、ふくらはぎを下から上へ向かってやさしくさするようにマッサージしたり、ひざの裏をもむ、足首を回すなどの方法で血行を促し、硬くなった筋肉をほぐしましょう。
起きあがれるなら、つったほうの足を伸ばして座り、片手で足先をつかんで手前にゆっくり引きつけたり、つったほうの足を後ろに引いて立ち、アキレス腱を伸ばすような姿勢をとります。温めるのもおすすめです。
筋肉を伸ばすときは、反動をつけたり、痛みをこらえて無理に強く伸ばそうとしないこと。無理に伸ばすと肉離れをおこすこともあるので注意しましょう。
一度足がつると、何度も繰り返してクセになってしまいがち。そうならないためには、ふだんから足が冷えないように注意するとともに、筋肉の十分なマッサージやストレッチを行うことです。

ストレッチは上記のほか、次の方法も試してみてください。
壁から90センチほど離れて立ち、両手を伸ばして壁にもたれ、腕立て伏せをするように肘をゆっくり曲げていきます。こうすることでふくらはぎが伸ばされます。この場合も、痛みの出ない位置で止めることが大切です。

こうしたストレッチに加え、食生活での栄養素の偏りを改善することも大切です。ミネラル分が不足しないように野菜や果物、海藻、牛乳などをしっかりとりたいものです。また、足がつりやすい人では、ビタミンB1やタウリン(アミノ酸の一種)の不足が指摘されます。ビタミンB1は豚肉、豆類、牛乳、卵などに、また、タウリンは、イカやタコをはじめとした魚、貝類に豊富です。

スポーツをするときは、運動前後に十分なストレッチを行い、水分補給には、ミネラル分を豊富に含んだスポーツドリンクが、電解質のバランスを保つのにも有効です。

汗をかきやすい人は特に、スポーツ時に限らず普段から水分を適度に補給することを忘れないでください。

腰部脊柱管狭窄症はどんな病気=前回のおさらい

脊柱管には、脊髄・馬尾(神経の束)という神経が通っています。
「腰部脊柱管狭窄症」とは、腰部の脊柱管が、何らかの原因で狭くなり、脊柱管の中を通っている神経が圧迫されることによって腰痛や痺れをおこす病気です。
若年から高齢まで、あらゆる年代で発症する可能性がありますが、50・60歳代~70歳代までの方々に、多く発症する傾向にあります。
腰椎の脊柱管が狭くなる病態を示すものです。生まれつき脊柱管が狭いことが素因になりますが、だからといって必ず症状が出るものではありません。こうした素因に、加齢による変形性腰椎症や腰椎すべり症が加わると、脊柱管の狭窄状態が起こり、神経が圧迫されることになります。
特徴的な症状は「間欠性跛行」です。間欠性跛行とは、歩き始めはとくに症状が強いわけではないのですが、しばらく歩くと脚が痛くなったり、しびれたり、こわばったりして歩くことができなくなる状態を指します。重症の場合は50mも歩かないうちに症状が強くなって歩けなくなったり、5分程度立つだけでも症状が出たりします。

しゃがんだり座ったりすると症状はすぐになくなり、また歩いたり立ったりできるのが特徴です。これは立つことで構造上、脊柱管がいっそう狭くなり神経を圧迫するためで、体が前かがみになると脊柱管がやや広くなり、神経圧迫は解除されて症状はなくなります。
X線検査やMRIで腰部の脊柱管狭窄があるかどうかを診断しますが、狭窄があるから症状が必ず出るとは限りません。本当に脊柱管狭窄症が原因であるかどうかを確かめるためには、他の病気と鑑別する必要があります。

この病気は高齢者に多いために、変形性膝関節症のような脚の関節の病気や、閉塞性動脈硬化症のような血管の病気でも同様な症状が出ます。これらの病気を除外し、さらには腰椎の神経ブロックにより一過性にでも症状がとれることが確認できれば、診断が可能となります。
神経を圧迫するような動作や姿勢を避けることです。背中を反らせる姿勢は、脊柱管をより狭くして神経を圧迫するので、脊柱管を少し広くするためには、歩く際に前かがみの姿勢を心がけます。杖やカートを使ったり自転車に乗るなど、日常生活を少し工夫することでかなり症状を軽減できます。

痛みをとるためには消炎鎮痛薬や血流改善薬などが使用されます。薬で痛みが改善しない場合は、神経ブロックが有効です。神経ブロックを数回行うことで症状が消えることもあります。薬や神経ブロックを中心に、さらにコルセットを装用したり、牽引や温熱慮法を併用して治療します。このような治療を行っても症状が改善しない場合は、手術的治療を考えます。

手術的治療の基本は、狭くなっている脊柱管を広くして神経の圧迫を取り除くことです。手術方法は、「開窓術」、「椎弓切除術」「脊柱管拡大術」などがあり、神経の圧迫のされ方により選択されます。
前述の間欠性跛行がある場合は、整形外科を受診することです。年齢のせいだろうと放置すると、どんどん症状が進行することがあります。とくに両脚のしびれや麻痺がある場合は、重い症状であるという認識が必要です。

脊柱管狭窄症の原因を、下記にあげてみます。
・先天性脊柱管狭窄症 生まれつき脊柱管が狭く、脊柱管が正常より狭く成長したものが原因
・後天性脊柱管狭窄症 すべり症により脊柱管が狭くなったもの、椎間板ヘルニアなどによる合併狭窄、腰椎への手術などにより狭窄したもの、外症によるものなどが原因。 成長途中で脊柱管に十分な広さが出来なかったものが原因。 中高年に多いことからも、加齢による病気や変性が原因。などが、脊柱管狭窄症の原因としてあげられます。
痛みの伝達を遮断(ブロック)する事や、血流改善、炎症を鎮める目的で、「局所麻酔薬」を注射します。

●脊柱管狭窄症の重要ポイント
「早期発見」「早期治療」が重要です。
通常、馬尾障害がある場合は手術をすすめられますが、馬尾障害がみうけられても、手術をしないで保存療法が有効な事も確認されております。しかし、手術をしないで保存療法が有効になるケースは、「早期発見と早期治療」を、した人になるようです。 このことからも、先にも述べたとおり、「年齢のせいだろう・・・等」の自己判断で、放置してしまわないことが重要です。

脊柱管狭窄症の痛みや症状を和らげる工夫 
-前かがみの姿勢
背中を反らせる姿勢は、症状が出やすくなりますので、前かがみの姿勢が症状を和らげます。

かがみの姿勢になる具体的なものには、
・歩くときに、「杖」や「カート」を使用する。 
・自転車を移動に使う。など、が挙げられます。
▼その他、日常生活での痛みや症状を和らげる工夫と注意点
基本的には、腰を反らせる姿勢は、症状が出やすくなりますので注意します。
・寝る時には、仰向けで寝ると腰が反りますので、仰向けで寝る場合は、膝の下にバスタオルなどを入れて寝てみてください。膝の下に入れる事で、膝が曲がる状態になり、腰の反りが小さくなるからです。
・その他の腰痛症状同様、「腰をひねる」「重い物を持ち上げる」動作も注意し、同様に、「長時間の同一姿勢」にも注意しましょう。
▼適度な運動を
痛いからと安静にしすぎるのも考えものです。
症状が軽い場合、医師の指導の元、適度に体を動かし筋力を鍛える運動を心がけましょう