香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第186号

腰痛講座(2)です

腰痛のひとつにぎっくり腰とよばれるものがあります。ぎっくり腰は筋膜性腰痛症(腰痛症)とも言われ、特徴としては腰に痛みがあるもののレントゲンなどには異常はなく、また関連痛といわれる内臓疾患もみられません。腰痛症の主な原因としては立ったまま重いものを持ち上げようとしたり急激に立とうとするときなどに痛みが走ることなどが始まりのようです。また、前傾姿勢をとったり長く座るなどすることが原因になることもあり、温度が低いところなどで作業をしていると痛みも感じられることが多いようです。筋膜性腰痛症はいきなりやってきて痛みが激しいものであるため、ドイツでは「魔女の一撃」などといわれます。
具体的なものとしては、筋肉や関節、神経などへ大きな負荷がかかったことであることが原因です。負荷は、体を必要以上にひねったときであるとか重いものなどをよくない姿勢で持ち上げようとしたときなどに大きくかかるものなのですが、無理な姿勢や同じような姿勢を長時間とることでも腰痛症にはなりやすいですし、女性などでは生理のときなどに背骨や骨盤などのじん帯のゆるみが原因となって腰痛症になることもあるようです。
対処方法としては、まずは無理な姿勢をとることを止めてできるだけ楽な姿勢をとるようにします。病院へ行けない状態のときは氷が入った袋や保冷剤などを患部に当てるのもいい方法です。その際には10分間隔でつけたりはずしたりしてください。痛みが強いようであればこの方法も中止しなければなりませんが、病院へ行ける状態になったら早めに受診してください。

産後の腰痛
出産後にも腰痛が起こることがあるのですが、注意しなければならないのは「恥骨結合の離開」です。妊娠中にはホルモンの影響を受けて骨盤が緩むことになるのですが、骨盤の中を赤ちゃんが通り抜けるという大きな負荷がかかることによって、骨盤の中でも恥骨結合部分に異変が起こることがあります。この恥骨結合の部位に異変が起こることを恥骨結合離開といいます。
この他の出産後の腰痛が起こる原因としては「仙腸関節」に関するものがあります。出産の時には骨盤の後ろのほうにある関節の左右の部分である仙腸関節などにも力が加わることになります。仙腸関節は通常の状態だとじん帯でささえられているのですが、妊娠と出産の過程によってこの仙腸関節はゆるくなってきます。この緩みが原因となって腰痛が出ることもあるようです。この関節の緩みに対してはベルトなどでの固定が必要です。
このほか出産によって筋肉が緩んでしまい、出産後に赤ちゃんを抱くことによる姿勢の悪さから生じることもあります。赤ちゃんは3キロほどあるものですから、腰や腕にも相応の負荷がかかることになります。また、出産後産褥期として6週間から8週間ほどを見なくてはならないのですが、お母さんの筋力や体力などが落ちているときに赤ちゃんを抱っこすることで負荷がかかり腰痛の原因となることがあります。出産時には骨盤などに負荷などが大きくかかるものですので、腰痛の予防のためには普段から筋肉を鍛えたり、無理な運動や姿勢をとることはしないなどの工夫が必要となってきます。

妊娠からくる腰痛
妊娠すると腹部が大きくなるために体の重心も前のほうに動きます。妊娠した体でバランスを取ろうとすると上体をそらす格好をすることになり、この格好で普段の行動を取ることになります。このため背中などや腰に負担がかかって腰痛になることが多いようです。その他にも妊娠中にはホルモンが胎盤から分泌されるのですがその影響などで骨盤周辺のじん帯などが緩んでしまうために出っ張ったおなかを支える力がどうしても弱くなりがちです。妊娠中は常に腰の筋肉に力がかかっているのですが赤ちゃんの体重なども支えているのですから、妊娠には腰痛はつき物の状態であるといえるでしょう。
なかには妊娠している人の半分の人が腰痛に悩むという報告もあります。出産のときに腰痛のためにどうかなるということはないのですが、赤ちゃんを産んだあとに直ることが多くみられます。腰痛がある間は姿勢を正しくしてみたり楽な方法を考えるなどして痛むときは適度に休むのが良いでしょう。妊婦さん向けの腰痛の解消方法としては、姿勢を正しくすることです。妊娠すると腰痛はどうしても起こりがちだといえるのですが、普段の生活の中にも腰痛対策の工夫をする余地はあります。家の中で家事などを行うときは中腰になることも多いと思いますので背筋を伸ばして正しい姿勢を心がけてください。

作業を立って行うときは片方の足を台に乗せることなどもできますし、重いものなどを持ち上げる際には腰をいったん下ろしてから持ち上げるのがよく、立ったまま物を持ち上げては腰によくありません。歩くときの方法としては姿勢良く背筋を伸ばして余りおなかを出し過ぎないようにして歩くのもコツです。靴はヒールのないものにすると良いでしょう。

生理と腰痛
生理の際に腰痛が伴うことがあるのですが、その具体的な例としては月経前緊張症というものがあります。月経前緊張症としては生理が来る何日か前から起こるものとされ、症状としては人によって様々なのですが、腰痛のほか吐き気であるとか倦怠感、腹部に膨満感が感じられることもあるようです。この月経前緊張症は、生理が始まるとなくなるとされますが、この原因としてはまずホルモンの問題があります。生理のときの腹部等の痛みについては、黄体ホルモンと呼ばれるものが関わっているとされます。黄体ホルモンの働きによって子宮から分泌されるプロンスタグランジンと呼ばれる物質は、子宮を縮ませる働きを持ちます。このプロンスタグランジンの量が多いと腰痛や下腹部などに痛みを感じることとなります。
このほか月経前緊張症が良く起こる女性には、精神的に細やかな人が多いとされています。色々な恐怖や不安、イライラする状態などの心理の状態によっては、これら腰や下腹部の痛みに影響がある場合があるようです。この対策としては精神の安定を試みて、ストレスをためない工夫も必要です。また、自律神経の乱れもホルモンの分泌に関わってくるようです。ストレスがたまることによって自律神経が正しい働きを失ってしまうと、こんどはホルモンの働きに影響を与えます。心の動きと自律神経は深く関わっているため、心を安定させるなど日常でストレスと向き合う工夫などをして自律神経を正常に働かせると良いでしょう。このほか卵巣などの異常によって腰痛になる場合もありますので不安がある場合は婦人科の受診を考えるのも良いでしょう。

腰痛の予防のコツ

腰痛の原因としては、悪い姿勢をとるだとか運動不足による筋力の低下、肥満であるとか疲労、ストレスなども考えられます。現代の人たちは日常で歩くということが少なく、腰痛の予防のためにも普段から歩くようにすると良いでしょう。歩くときにはお腹を少し引っ込めるようにして歩くことで効果も上がりますしダイエットにもつながれます。その時には筋肉が使われているのを意識しながら行うと良いでしょう。腰痛の予防には、日常生活において歩く以外にも軽い運動など体を動かすようにして運動不足を防ぐようにしてください。普段からの軽い運動のひとつとしては、現代では余りしなくなったことのひとつですが拭き掃除などを雑巾で行ってみるのも良いでしょう。腰の筋肉は使わないでいるとどんどん弱ってきてしまうもののようですのでこれ等の運動によって少しでも腰痛を防いでゆきましょう。
今では若年層においてもぎっくり腰などが増えてきているといいますが、腰痛予防などには入浴などが血の流れを良くしますので効果があります。特に半身浴で時間をかけて入浴するのも良いでしょう。半身浴の方法としては、40度ぐらいのぬるいお湯におなかの辺りまでつかります。入浴の際には背中を伸ばした状態のほうが負担がかかりません。体から汗が出てくるまで15分ほどお湯に入ったら、最後に肩まで浸かってあがるとよいでしょう。浸かるお湯の温度が熱いものだと体は中まで温まりませんので芯から体を温めるには半身浴は効果のある方法です。
一度試してみてガッテン。

第29回吉峰病院映画楽会

月日:1月29日
時間:午後1時より
場所:3階食堂にて
題目:南の島に雪が降る

戦争に関する想いは人それぞれでしょう。地球上の今この瞬間、戦争が行われているのは事実であり、日本が約60年前に戦争をしたのも事実です。昭和36年に制作された「南の島に雪が降る」という映画があります。懐かしい加東大介という俳優が主演した戦争映画ですが、実話です。戦況が悪化していく南方で、疲弊している兵士たちを慰問するために、演芸会を催すことになります。それが好評で、本格的な劇場を建て、芝居の公演を打つ。軍隊にはさまざまな職業の人がいるから、元役者、浪曲師、かつら屋などが集まり、だんだん本格的な劇場が出来上がっていく。舞台の上には、もう二度と見ることのないであろう日本のふるさとの風景がある。兵隊が扮した女形が着物を着ている。おっかさんもいる。妹もいる。恋人も、奥さんも、兵隊の瞼の中に写っている。そう言えば、そこで上演される芝居は「瞼の母」でした。終幕、もう使うことのないパラシュートを刻んだ白い雪が降る。南方の暑い暑い島に。それを見て涙を流す兵士たち。
この映画、森繁久彌、有島一郎、三木のり平、小林桂樹、渥美清、伴淳三郎など、怱々たる顔ぶれが揃っています。笑わせて泣かせる映画ですが、戦争はこういうところにも暗い影を落としていたのです。