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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第196号

関節リウマチについて(5)

今回をもちまして関節リウマチの勉強は終了します。
これを覚えていただき、もし周りにリウマチの方がいらっしゃいましたら、ぜひ、アドバイスをしてあげてください。
昔と違い現在はよくなる病気になっているのです。

手術療法

慢性関節リウマチの手術は、失われた関節の機能を外科的手法で再建してQOL(生活の質)の改善を図ることを主な目的として行われます。具体的には関節の動きをよくしたりグラグラしていたのを安定させたりします。
しかし手術を受ければ一生症状が出なくなるわけではなく、手術後の経過にも個人差があります。
また術後、反対側の関節にも手術が必要になったり、人工関節のすりへりやゆるみ、感染症に注意が必要だったりと、問題点や注意すべきこともあります。
進行が明らかで薬物治療やリハビリ治療の効果がない場合や、日常生活に著しく不自由を強いられている場合など、手術の効果・問題点と自分の状況とを考えあわせて踏み切ることとなると思います。

滑膜切除術
炎症を起している滑膜を取り除いて関節の痛みや破壊を防止する手術。手指、手首、ヒジなどに行われる。
ただし数年で再発することが多く効果は永久ではない。しっかり切り開く手術のほかに、現在では内視鏡を使った方法が一般的になってきた。

人工関節置換術
壊れた関節を切り取って人口関節と置き換える手術。股、ヒザ、足首、肩、ヒジ、指などに行われるが歩くことを望む患者が多いことから下肢に多く行われる。術後の機能回復のリハビリは重要。
材質や技術の進歩が目覚しいが、細菌感染の危険性、人工関節の耐用年数が明確でないなどの問題点もある。

関節固定術
壊れた関節を一つの骨のように固定して安定させ痛みをとる手術。動かなくても支障が少ない関節に行われる。指、手首、足首など。日常動作には不便さが出る。

頸椎固定術
頸椎で炎症がおき亜脱臼や脱臼により神経が圧迫されると麻痺が生ずる。このずれを戻して頸椎を固定する手術。

その他の手術
変形の進んだ足指の関節を切り取って矯正する「関節切除術・形成術」、切れた腱をつないだり移植する「腱形成術」など、ありとあらゆる手術方法が考えられています。

リウマチと付き合うには

快適に暮らすための工夫
1)関節に負担をかけずに暮らす
関節にかかる負担を軽くして適度に動かすようこころがけましょう。

関節に負担のかからない動作を工夫する
・強く大きな関節を使って一つの関節や小さな関節に負担をかけない、バックは肩からかける、物は両手で持つ など
・家事動作なども工夫する
鍋は両手全体で持つ、栓抜きは逆手で、テーブル拭きは手首を曲げないなど
装具を使って関節を保護する 
服装は保温力があり着脱しやすいものを
机に腕をおくなどの着脱の工夫 自助具を使う

冷房や冷たい水に気をつける
エネルギーを節約する炎症のためエネルギーを使うので疲れやすくなる傾向があります。エネルギーを節約する工夫をしましょう。

休憩を上手にとる
座ってできることは座ってやる
よく使う道具はまとめて近くに置いておく
省略できることは省略する
楽にできる時間に家事や仕事をする
朝はこわばりが強いときは夜に翌朝の支度をする など

仕事のやり方を工夫する
自分でできるように方法を工夫してみましょう
食器はワゴンにのせて運ぶ、使う食器を減らす、お湯はやかんが楽にもてる量だけ沸かす など
できないことは家族やほかの人に手伝ってもらう

市販の道具やサービスを利用する
サービス
クリーニングや食料品の配達、ホームヘルパーの活用 など
市販便利製品
レバー式水道栓や水道栓回し、電動缶切り、その他 自助具

住みやすい環境にする
玄関、階段、廊下では。
手すりをつける。 コードは端によせる。 ドアノブ用自助具もある。 段差を出来るだけなくす。 すべりにくくするためにカーペットを敷くなど。

トイレでは
洋式が立ち上がる動作が楽。 簡易洋式便座もある。 手すり 洗浄スイッチなどは利き手側に

浴室では
滑り止めのバスマットを床に敷く。
壁や浴槽のふちに手すりをつける。
蛇口はレバー式に(取り付け自助具もある。  
浴槽に重しをつけた風呂用イスをしずめて腰掛けて入ると楽になります。 長柄のボディブラシ 両端にわっかのついたタオルを工夫する。

キッチン、ダイニングでは
座ったままで作業できるように キャスター付イスだと移動が楽 コンロ、調理台、流しの高さを統一する。座ったまま手の届く位置に器具や材料を置く。蛇口やコンロのつまみにはレバーを 電子レンジや食器洗い機など家電製品を活用する。食器などはワゴンで運ぶ。

寝室、リビングでは
引き出しのとってにヒモをつけるとあけやすい。
ベットのそばに天井からヒモを吊るしたり足元にロープを結んで起き上がりやすくする。
緊急用ブザースイッチなどは手の届くところに。
リモコン類は壁や低い位置で手の届くところにまとめておく。

まだまだ、いろいろありますが、どのように工夫するかがポイント。
リウマチ患者様は、一人一人の症状が違いますので、それにあった工夫が必要です。いろいろ考えてやってみることです。
私たちはそれをお手伝いします。何なりとご連絡ください。当院の看護師も待っています。

公的福祉制度

障害が出てきて日常生活が不自由になったような場合には、経済的・身体的な負担を軽減するための福祉制度を活用することができます。

身体障害者福祉制度
定められた障害に該当すると認められた場合「身体障害者手帳」が交付されさまざまな援助が受けられます。電車やバスの運賃の割引、日常生活用具の給付、住宅改造の助成、ヘルパーの派遣など。
障害の程度により等級があり、等級により受けられる援助内容は異なる。
居住地の地区町村の「障害社福祉担当課」に相談する。

障害年金
厚生年金、国民年金などに加入している人で障害によって日常生活に支障をきたしていて、64歳11ケ月までの人が受け取ることができる。厚生年金は社会保険事務所、国民年金は都道府県の国民年金担当窓口、共済年金は各共済年金組合に申請する。

高額医療費支給制度
入院などの場合、医療費が一定額を超えると自己負担金が払い戻される制度で、健康保険に加入している人はすべて対照となる。

特定疾患医療制度
都道府県が契約している医療機関を受診した場合に医療費の一部を公費負担する制度で、リウマチの場合は「シェーグレン症候群」か「悪性関節リウマチ」のみ対象となる。

介護保険
介護費用を介護保険料と公費で負担する制度。障害認定度に応じたサービスがうけられる。
ヘルパー派遣や訪問リハビリ、通所リハビリ、デイサービス、福祉用具購入費、給食サービスなど。