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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第195号

関節リウマチについて(4) リウマチのリハビリテーション

リハビリテーションとは、広くは医師、看護婦、理学療法士、作業療法士、ケースワーカー、国の福祉制度など、患者が自立して生活し社会参加することを支えるすべてのことを指します。

・ADL
入浴・食事・排泄・移動・衣服の着脱などの日常生活動作能力

・ASL
仕事や家事、交通機関の利用、自動車の運転などの社会生活行為

・QOL
慢性関節リウマチの場合は関節の変形や拘縮、筋力低下、筋肉萎縮などの症状が出て、放置すると機能障害が進んで手足が動かなくなってしまうので、関節や筋肉の機能低下を防ぎ生活動作を高めるために、運動療法などの狭い意味でのリハビリテーションが必要となります。

<リハビリテーション>
①運動療法
・・・運動により関節や筋肉の機能を維持する。
②物理療法
・・・水や温熱、光線、超音波などの物理的な刺激により血液循環をよくして痛みを和らげる。
③作業療法
・・・手芸や工作、ワープロなどの作業を通して楽しみながら手指の機能を回復をはかる。
④装具療法
・・・関節の変形の予防、矯正、保護するための装具を作成する。

(1) 運動療法
関節を動かせる範囲をできるだけ保ち、筋力の低下を防ぐために運動療法は必要です。等尺運動、リウマチ体操などありますが、理学療法士などの専門家と相談して自分の状態にあった運動を正しい方法で行いましょう。毎日少しずつでも根気よく行うことが大切です。
痛みがあったり寝たきりの状態だとしても出来る範囲で動かす。痛くない範囲でやっていると関節可動域(動かせる範囲)が狭まってしまうので少し痛みを感じるところまで自分で動かせない場合は他動運動もあるが、なるべく自動運動を行う。

・痛みが強いときもできる「等尺運動」で筋力強化を
筋肉だけを緊張させたり緩めたりする等尺運動は関節を動かさずにできるので痛みが強いときでもできます。
・関節や全身を動かす「リウマチ体操
様々な関節を動かす体操がある。毎日少しずつでも行うとよい
・適度な負荷を与える」運動も必要
骨は適度な負荷を与える運動をしないともろくなるので、軽量ダンベルやヒモなどを使った軽い負荷のかかる運動もよい。
・お風呂の中やプールで
体が温まるお風呂での体操や、関節に負担をかけず運動できる温水プールで運動する方法などもある。
・姿勢や歩行、日常動作(ADL)
自立した生活を送るために必要な入浴・食事・排泄・移動・衣服の着脱・家事などの日常動作をチェックして自分の状態を把握する。関節を保護したり動作しやすい工夫をして日常動作を行う。
・首の運動は安易に行わない
症状が頸椎に及び亜脱臼を起している場合は非常に危険なので注意!

(2) 物理療法
水や温熱、光線、超音波などの物理的な刺激により血液循環をよくして痛みを和らげるのが物理療法です。
温熱療法・・・パラフィン浴、ホットパック、部分浴など
冷却療法・・・アイスパックなど
温熱療法がよく行われますが、炎症の真っ最中で患部が熱を持ち腫れているときは冷やすことが効果的であり、炎症がおさまったら温めて血流をよくすることがよいと言われています。炎症を抑える薬を服用したりするので、温熱療法が有効な場合が多いといえます。
電気療法・・・水治療法・・・など
全身浴は症状によっては逆効果になるので医師の指示に従う

(3) 作業療法
主に手や手指の機能回復を目的としたリハビリテーションです。

(4) 装具療法
装具は関節の負担を軽減し変形の予防や矯正を行うものです。また炎症部分の安静を保つことでの鎮静効果もあり着けることが治療となるので医師の勧めなどがあれば積極的に利用しましょう。
着脱のしやすさ、通気性、伸縮性なども考慮して作られており、最近では軽量化や小型化が進んでいるので、外見的にも衣服などでのカバーがしやすくなってきています。ただし手指の装具など時々外して関節を動かすことも関節可動域を保つために大切です。装具はすべて自分に合うように調整してもらいます。
慢性関節リウマチとつきあう
慢性関節リウマチとは一般に長いつきあいとなります。長いつきあいになるからこそ少しでも快適に暮らす努力と工夫が必要になってきます。
リウマチとつきあう上でのヒントやポイントを紹介します。
前向きな気持ちで
続く痛みや日常生活への支障、たとえわずかなことでも今までできたことができなくなることは誰にとってもつらいことです。しかし、リウマチであることをしっかりと受け止め、毎日を前向きに暮らしていく姿勢を持つことは治療効果をあげるためにも毎日を快適に暮らすためにも大切なことです。
心は身体に影響を与えます。「楽しい」といった肯定的な気持ちは免疫力を高めたり、「笑い」には脳内の快感物質を分泌させ痛みの鎮静効果があることがわかっています。
またストレスは免疫の正常な働きを低下させます。上手に気分転換するなどストレスをためないよう工夫しましょう。

治療は根気よく
慢性関節リウマチは軽快と悪化を繰り返しがちな病気です。治ったようにみえて数年後再発することもあります。自分の判断で薬を減らしたり治療をやめてしまったりすると寛解の状態が崩れてしまったり悪化することもありますので医師の指示を仰ぎましょう。治療は根気よく行いましょう。

結婚や出産、育児
慢性関節リウマチは30~40代の女性に発症することが多いので、結婚や出産、育児、夫婦生活などの問題は多くの人が抱えています。現在では室内設備の整備や自助具などもよくなって家事や生活がしやすくなってきており、慢性関節リウマチであっても幸福な家庭を作っている人は大勢います。
配偶者と十分話し合い理解と協力を得ることが大切です。

仕事や趣味を通じて楽しく暮らす
慢性関節リウマチと闘いながら仕事を続けたり、趣味に打ち込んだり、家事を上手にこなしている人は沢山います。それらが自分を支え励まし楽しみを与えてくれます。街へでかけてショッピングを楽しんだり、外の世界と関わることを楽しみましょう。
 
おいしくパランスよく食べる
食事の制限は特になくお酒もほどほどなら問題ありません。バランスよく規則正しく食べることです。合併症の予防として骨粗鬆症予防にカルシウムとビタミンD、貧血の予防には鉄分、たんぱく質、ビタミンCなどをキチンととるようにします。動作に不自由が出てくると食べることが億劫になりがちですが、自助具を利用するなど工夫して、食事をおいしくしっかりとりましょう。

リハビリに励みましょう。がんばって!!!

第34回吉峰病院映画楽会

題名 三本木農業高校馬術部
日時 10月15日(木)
   午後1時より
場所 3階食堂

この映画は近年にない、隠れた傑作です。
去年の秋の事。いつも劇場に持って入る飲み物,普通なら作品中盤には空になっているのですが,この作品の場合,クライマックスに近づいて、ハッと気づいた時,半分以上残っていました。作品に没頭し,飲むことを忘れ去っていました。
ストーリーは盲目の馬とのふれあいの中で成長していく一人の少女、弱き者・力なき者の不安,命の重さ,尊さ,人と馬の優しさ,厳しさ,信頼関係,友情,わだかまり,行き違い,そして,もう一度わかり合う...
この映画にはすばらしいものがいっぱい詰まっています。