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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第188号

変形性股関節症(1)について

股関節は上半身と下半身の継ぎ目。上半身の重さを支える股関節は負担が大きく傷みやすい関節です。中高年になると足の付根のあたりに痛みを感じる人が増えてきます。歩いたり座ったりすることにも支障が出て、日常動作がツライのです。初めは運動後や長く歩いた後などに、股関節に限らずお尻や太もも、ひざの上などに鈍痛が出ることが多く、この痛みは数日すると治まります。
少し症状が進むと、動き出すときに股関節辺りに痛みを感じる「始動時痛」を感じるようになります。痛む所は次第に股関節周りに限定されていきます。
さらに進むと動かしたり歩くと股関節の前後が痛む、一休みしないと歩けない、などの痛み運動痛が出るようになります。
最終的には安静にしていても痛むようになり、痛みの程度もだんだんと強くなります。股関節に水がたまって腫れたり、夜間などにも痛みが出て睡眠が妨げられるようになることもあります。
痛みが強くなるのにつれて、靴下が履きにくくなったり段差が上りにくくなったりと、股関節の動きも悪くなってきます。
痛みから関節を動かさずにいると筋肉が硬くなり動きが悪くなる拘縮が起こり、深く曲げたり足を開くなどが苦痛になってきます。また、拘縮がひどくなると骨盤が傾いて悪い方の足が短くなったように感じられるようになります。痛い方の足をかばって歩こうとしたり、また痛みのために活動量が減って中殿筋などの筋力が衰えると悪い方の足をついたときに身体が傾くため、肩を揺らして足を引きずるような歩き方跛行になります。
痛みは股関節だけでなく、腰やひざの痛みを訴える人もいます。
痛みや筋肉のバランスがくずれるために骨盤が傾いたり、股関節の動きが悪いのを他の部分で補うために負担がかかり、腰やひざに痛みが出ると考えられます。
股関節は骨盤と大腿骨の継ぎ目にあたり、骨盤側のおわん状の臼のようなくぼみ寛骨臼に、大腿骨の先端の球状の頭のような部分大腿骨頭がはまり込んでいます。
このような形状の関節を「球関節」「臼関節」と呼び、前後左右ナナメ・・と色々な方向に動かすことができる構造です。
寛骨臼も、大腿骨頭も、いずれも関節軟骨という弾力性のある組織に覆われていて、関節が滑らかに動くようになっています。
寛骨臼は深いおわん状で、広い面積で大腿骨頭と接して体重を受けるので負荷が分散されて、クッション役の関節軟骨もすり減らずに長く使い続けることができるのです。また、股関節は関節包やじん帯、筋肉などにより支えられており、簡単には外れないようになっています。
寛骨臼と、大腿骨頭を覆う関節軟骨は弾力性に富み衝撃を吸収する性質があります。また非常に摩擦抵抗が少ないため滑らかに関節を動かすことができるのです。
関節は関節包という袋状のものに包まれ、内側では滑膜から関節液が分泌されていて潤滑油の働きをすると同時に軟骨に栄養を供給しています。
撃を吸収し関節を滑らかに動かす役割の関節軟骨。これが何らかの理由によりすり減り壊れることで「変形性股関節症」になります。
関節症は体重のかかる関節に起きやすく、他にもひざや脊椎、肘、手指などにも起こります。
過度の負荷が繰り返し加えられたり、外傷などによって軟骨は変性しすり減ります。加齢とともに軟骨のクッション性や修復能力も衰えていくので変性がより起きやすくなります。
外傷などの場合を除けば、軟骨がすり減るには通常は長い時間がかかります。
臼蓋は寛骨臼の一部で大腿骨頭と接する部分にあたります。
臼蓋形成不全では、臼蓋の発育が十分でなくかぶりが浅くなっています。先天性股関節脱臼の場合も臼蓋の正常な発達が妨げられ臼蓋形成不全になりやすくなります。
臼蓋不全の場合、臼蓋のかぶりが浅いために、本来なら大腿骨頭をスッポリ包みこむはずが、おおい切れずに大腿骨頭が臼蓋からはみだしてしまいます。
変形性股関節症は次のような段階を追って年単位で慢性的に進行します。
最終的に手術が必要になるケースが多いとされていますが、しかし誰もが同じように進行するわけではなく、股関節の形に異常があっても長い間進行しない人もいますし、また負荷をかけない生活習慣や、リハビリ・体重コントロール等の保存療法など、悪化が抑えられる要素にもよっても進み方は異なってきます。

前期・・・レントゲンに変化なし
臼蓋形成不全などの股関節の形に異常があるが、軟骨のすり減りなどはまだ見られない時期。痛みはたまに見られる。

初期・・・骨の硬化がみられる/関節の隙間は少し狭いところも
軟骨が傷つきすり減りだし、関節裂隙が少し狭くなってきている状態。負荷が集中する箇所の骨が硬くなる「骨硬化」が見られ、レントゲンには白っぽく映る。無理をすると痛みが強くなる。

進行期・・・関節の隙間が狭くなり骨棘ができる
軟骨のすり減りが進んで関節の隙間が狭くなり臼蓋と大腿骨がぶつかったり接する部分も出てくる。骨硬化も進み骨のう胞という穴があく所も出てくる。壊れた骨を補うために骨棘という新しい骨の増殖が見られる。痛みや動きの制限が強くなる。

末期・・・関節の隙間がなくなる
軟骨がすり切れてなくなり関節の隙間がなくなる。骨硬化が広がり骨のう胞も増える。骨が露出してぶつかるため骨がすり減り骨棘も成長し、股関節自体が変形する。痛みも股関節の動きの制限もさらに強くなり、杖が必要になったり日常生活にかなり支障が出る。

整形外科を受診すると、次のような検査を行い変形性股関節症であるかの診断が行われます。

・問診
いつ頃からか、どんなときにどの程度痛むか、先天性股関節脱臼や臼蓋不全があったかなどの病歴 等を確認する
・視診、触診
歩き方や身体の傾き、股関節の動き具合や痛み方等を見る
・X線検査
関節の形、骨の状態、進行の程度等がわかる
軟骨は映らないが関節の隙間と骨の状態などを見る
CT検査・・・断層撮影により関節の細かい形態が把握できる
MRI検査・・・軟骨、じん帯、筋肉などの軟部組織が見られる
関節造影・・・造影剤を注入してのX線撮影。

変形性股関節症と良く似た病気

・突発性大腿骨頭壊死症
大腿骨頭の血流が悪くなり骨が壊死する。原因不明だがステロイド剤の長期使用やアルコールが誘因になると言われている
・大腿骨頸部骨折
骨粗しょう症のお年寄りに多い。・慢性関節リウマチ
手指、手首、肘、股関節、ひざなど、様々な関節に痛みや変形が起こる。主に股関節が痛むこともある
・股関節炎
ブドウ球菌や連鎖球菌などの化膿菌の感染や結核菌感染により起こる


第30回吉峰病院映画楽会

月日:3月19日
時間:午後1時より
場所:3階食堂にて
題目:新吾十番勝負
一部二部総集編

今回は大川橋蔵の出演映画をお送りします。橋蔵の映画出演は「笛吹き若武者」から「銭形平次」まで113本あります。この内見ていないのは「復讐侠艶録」と「バラケツ勝負」の2本だけでした。もっとも、小学生の頃に映画館で一度しか見たことのないものや、テレビ放映で見ただけのものも相当ありますが。 
また、大川橋蔵の場合は中村錦之助と違って、準主演という形での出演がかなり多いことも特徴のひとつです。錦之助があまり参加しなかったセミオールスターものにも橋蔵は毎年のように出ていました。
昭和30年代東映のドル箱スターとして活躍し、人気の面では錦之助と肩を並べていたものの、作品や演技力という点では常に錦之助よりも低く評価され、過去の栄光に比べて今では映画史の片隅に追いやられているといった感じがします。でも、私にとっては錦之助よりも大好きな俳優です。殺陣も錦之助の剛より橋蔵の柔の方がいい感じです。もともと歌舞伎の女形をやっていたからなんでしょうかね。
そんな橋蔵ですが、「新吾十番勝負」は「若さま」と並ぶ当たり役で橋蔵の代表的なシリーズです。「二十番勝負」「番外勝負」まで含めると全部で9本ありますが、やはりなんといっても最初の「十番勝負」が一番面白いです。新吾の父親・徳川吉宗の若き日も演じており、これがなかなかのものです。
ポニーテールを参考にして考案された新吾の髪型はチャーミングですが、この髪型については賛否両論があり、人によって好みや意見が分かれるようです。
また、新吾の師の仇役・武田一真を演じる月形龍之介が素晴らしい貫禄と迫力で完全に圧倒されます。このシリーズの月形龍之介は必見です。新吾の両親役を演じた大友柳太朗の吉宗、長谷川裕見子の吉宗の側室もいいですよ。