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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第185号

腰痛講座です・ストレスと腰痛

X線、MRIなどにて検査をしても異常が見られず、原因がわからない腰痛に苦しんでいる人もいると思います。内蔵などにも異常はなく骨にも変化がない場合に、原因はわからないが不快な感じや痛みなどがある場合のことを総称して「不定愁訴」と呼びます。不定愁訴の原因としては体にたまったストレスへの反応という場合が多いようです。ストレスがたまることで起こる腰痛の原因としては、普段の仕事や人間関係などでストレスがたまることも多いと思いますが、このイライラなどのストレスによって自律神経系の働きに変化がみられ、腰痛が慢性的に起こるといわれています。ストレスは自律神経に影響を与えやすいといわれるのですが、自律神経が乱れることによる血行不良が原因で筋肉がこわばったりして腰痛が起こると考えられています。
ストレスが原因で起こる症状としては腰痛のほかにも肩こりや便秘症、不眠などもよくみられます。この自律神経は交感神経と副交感神経との働き具合によって成り立つのですが、これ等の神経系を正しい動きに保つためには、いくつかの方法があります。まずは適切な運動を試みることです。仕事の合間に体操などを取り入れることで血液の循環などがよくなって、緊張状態も和らぐようです。その他の方法としては生活のリズムを整えて体を本来の働きに戻してあげるという方法です。そのほか何か集中できるような楽しい趣味を行うことも効果があるといわれます。体に無理をかけない程度に夢中になれるような物事に集中することによって普段の生活でたまっていたストレスも解消できることでしょう。

なぜ腰痛になるのか?

どうして腰痛が起こるのかという原因については、ひとつ、S字カーブと呼ばれるものがゆがんでしまうことによって起こるとされています。脊椎は通常の場合だとS字にカーブしているものですが、S字にカーブしていることによって体を支えたり運動機能を維持しているのです。腰痛になるひとつは、脊椎の腰の部分が反りすぎることによって前弯のカーブ障害が出てきます。前弯カーブがこんどは平らな状態になることで起こります。このように背骨が通常通りのS字型のカーブを取らずに形がゆがんでしまうことで運動をしたり一定の姿勢などをとる際に障害が生じることになります。
S字型カーブの変調の原因は、普段とっている姿勢が悪いことや生活上で行う動作のくせなどがあるようです。普段とは異なる状況など、たとえば妊娠であるとか普通の人よりも標準体重よりかなり重い人であるとか、体がもともと硬いであるとか運動不足などによって腹筋が弱くなるなどしてからだの重さを支える際にS字カーブが色々な方向でゆがんでしまうようです。この他の腰痛の原因としては普段の生活が座ることが多いものであまり歩くことが無いということがあげられます。人間は二本の足で歩くようになってからより腰に力がかかることになるわけなのですが、現代の生活では中腰になるとか、座ることも多いですし運転する機会もかなりあるといえます。このような姿勢が脊椎に負担がかかりやすい状態となります。

腰痛の原因

腰痛や肩こりが起こる原因としては色々ですが、約80%余りの人たちが腰痛になる可能性があるという情報もあるようです。腰痛の原因としては、外的なものとしては姿勢を悪く保っていたことなどがありますし、内的な原因としてはその人の筋力が不足しているということもあるようです。外的な原因の具体的なものをあげると、同じような姿勢を長時間とっていたりすることや、もともと猫背の傾向があるなどや靴などが足にあっていないことなどがあげられ、これらは全て姿勢を悪くしてしまう要因となります。内的な要因の具体的な例としては筋力の弱まりですが、この弱まりは年を取るごとに進んでゆくものです。この筋肉が弱まることによって姿勢はくずれてゆき腰痛などの原因となります。
このほかの腰痛の原因として考えられるのは、更年期障害などです。具体的に言うと肩こりや腰痛などは、更年期障害が起こるのと関わっているとされますが、エステロゲンと呼ばれる卵胞ホルモンは少なくなると、老化によって筋力が弱まるのとあわさり、肩こりや腰痛の原因となることがわかっています。腰痛や肩こりはできるだけ慢性的な状態にしないことが望ましいとされます。普段からの心がけが大切で、日々を見直して行きこれらの要因を考えながら生活改善を行うことも大事です。腰痛の主なものとしては椎間板ヘルニアや骨粗しょう症などの病気は原因が背骨にあるものですし、内臓の病気が原因で腰痛が起こるものとしては腎臓結石や悪性の腫瘍なども考えられます。

腰椎すべり症とさまざまな腰痛

腰椎すべり症は症状としては腰痛症と似たような状況ではあるのですが痛みは初期は余り激しいものではありません。腰椎すべり症では腰の痛みのほかに下肢に痺れや痛みなどもおこることがあります。腰椎すべり症とは、椎体がその下の椎体にたいして滑り込んでしまうことを言うのですが、脊椎が分離することによるものや椎間板が使い古されることによってもおこるものがあります。腰椎すべり症にはいくつかの種類があります。「腰椎分離すべり症」「腰椎変性すべり症」が代表的で症状にはあまり大きな変化はありません。腰痛のほかにお尻にも痛みを感じます。その他痺れが出ることもあります。この他には「先天性腰椎すべり症」、「外傷性腰椎すべり症」、「病的脊椎すべり症」などがあります。腰椎すべり症のほかの腰痛としては椎間関節性腰痛症として、症状は腰痛があり朝起きるときは痛みがくものの日中からだが動くにしたがって痛みが楽になってくるもので、原因としては腰椎にある関節に起こる炎症などがあります。この病気が生じる年代としては中年世代以降の人たちに多く見られるようです。この他には坐骨神経痛、シュモール結節、骨粗しょう症による腰痛など様々な腰痛の原因があります。

腰痛のぎっくり腰と分離症

腰痛のタイプとしては腰を後方にそらすことで痛みを感じる型の腰痛があります。ゴルフなどの運動を行っていて腰を強くひねることであるとか、腰を後ろにいきなりそらすという動作を行うことでなる出現することがあります。このタイプの腰痛には老人のよくなる変形性腰椎症であるとか、若年層ではスポーツをよくする人に良く見られる腰椎分離症があります。このうち腰椎分離症に関しては、腰椎の中の椎骨の部分に一部癒合不全が生じ、ヒビ割れのような状態になります。それが原因で背骨全体が安定感をなくし痛みが走ります。スポーツの激しい動きにより起こるもののようですが、年齢の若い人や選手などに起こることが多いようです。きっかけとしては疲れであるとか捻挫などが始まりとなって脊椎の動きが悪くなり、痛みや痺れがやってくるようです。腰椎分離症の急性期においてはもちろんスポーツなどを行ってはいけませんし、腰を使うような仕事をしたりだとかは止めたほうが良いですし、できるだけ安静にしているのが良いでしょう。腰椎が分離したところや脊椎自体を手術で固定する治療が行われることもあります。
この他腰痛の種類としては急性腰痛症として一般にぎっくり腰とよばれるものがあります。ぎっくり腰は中腰などで重いものを持ち上げる動作を行ったときとか、腰を急にねじるなどを行ったときに起こるのですが、原因のひとつとしては筋肉の繊維が裂けている場合もありますし腰のじん帯を捻挫した状態になっていることもあります。多くの場合は軽いもので痛みなども数日後には取れますが、椎間板ヘルニアや骨折であることもありますのでぎっくり腰というのは一時的な病名であると言えます。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアの主な症状といえば、腰痛と腰の部分からつま先にかけての痛みや痺れなどですが、増悪すると筋力の低下が出現してきます。もうひとつはせきやくしゃみをしても大きな腰痛が感じられることです。椎間板ヘルニアは、神経の根を押して行き症状として坐骨神経痛などを引き起こします。椎間板ヘルニアが悪くなったときなどは腰痛のためオシッコができなくなることもあります。椎間板ヘルニアの腰痛の程度としては、痛みが腰と下脚におよびますので腰の部分を曲げていないと立っていられないぐらいになります。頭を前にした状態でいすに座ることになるため辛く感じますし、布団に横になっていないとダメなぐらい辛いということもあります。
椎間板ヘルニアは、その人が年を取ることによる場合もありますし、または背骨の部分に余計な力がかかるということも原因として挙げられます。椎間板の真ん中にある骸核と呼ばれる部分が柔らかさを失って繊維が破れてしまい、骸核が繊維輪を飛び出してしまって神経などを圧してしまう結果になります。椎間板の働きとしては脊柱のクッション材の役割をしていますが、椎間板は20歳を過ぎたあと年を取るごとに衰えますので、働き盛りの年代においてよくみられます。椎間板が飛び出しているだけの場合は特に問題にはならないのですが、飛び出した椎間板が神経を刺激することによって神経根症状が強くなったときは危険信号です。

今年は力不足を実感させらた年でした。来年はもっともっと皆さんの支えになれればと思います。

次号も腰痛についてです。