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コスモス新聞

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コスモス新聞第177号

続・後期高齢者医療制度について

前回、後期高齢者医療制度について説明しましたが、今回も続編で問題点についてできるだけわかりやすく解説します。厚生労働省は、後期高齢者医療制度の概要の説明はしているものの、デメリットはどんなことがあるのか何の説明もありません。そこが問題なのです。

現在、後期高齢者医療制度と呼ばれる長寿医療制度の問題が社会を賑わせています。最近では連日のごとく、テレビをつけてみると、この後期高齢者医療制度のニュースを放送しているというほどです。
そういう中で、この制度についての説明で最も良く聞かれるのが、以下のようなことです。
「後期高齢者医療制度は、高齢者の医療負担を大きくするのではなく、全国民の保険料を平均化する事によって、国民の保険料の負担の差を無くし、高齢者の医療費を確保できるようにする為の制度です」。真っ当な内容に見えますが、果たして、これは本当のことなのでしょうか。

まず、与党の内部でも全然意見の統一化が成されていないのです。
町村信孝官房長官は「7・8割の国民は保険料が下がる」と発言していたのに対し、舛添要一厚生労働相は「保険料が下がるとは限らない」と発言していました。
これらの発言が何を意味しているのかというと、結局のところ、制度を制定した本人達も、まだ、後期高齢者医療制度を導入することによる効果についてはわかりませんと言っているようなものです。

後期高齢者医療制度の目的

この後期高齢者医療制度の目的は、医療費を捻出することにあります。さらに言えば、国の医療負担を軽減させるためだとも言えるでしょう。そういう目的がある以上、国民の保険料を平均化する事で保険料負担が減る人が多くなる、ということは非常に懐疑的な意見です。後期高齢者医療制度の制定が時期尚早であると、揶揄されているのも当然の話だと言えます。
もっと知っておきたい「後期高齢者医療制度」の問題点
75歳以上で、給与所得者の扶養家族になっている場合、扶養家族には新たな保険料負担が発生します(現在は負担なし)。
政府が試算した平均的な厚生老齢年金受給者の保険料は、月額6200円(年間74400円)。
これまで扶養家族で負担なしの方は厚生労働省の推計で約200万人。
これまで負担なしの方には激変緩和措置として2年間は半額。
保険料は年金から「天引き」(月額15000円以上の年金受給者の老齢年金、遺族年金、 障害年金)天引きされます。「現金で納める」人が保険料を滞納すると「資格証明書」が発行され、保険証は返却させられます。
さらに、「特別の事情」なしに1年6カ月保険料を滞納すれば、保険給付の一時差し止めの制裁措置がとられます。(現行制度では高齢者は資格証明書発行の対象から外されています。
医療機関窓口で、一旦医療費を全額支払い、後日市町村に申請して払い戻し(保険で給付される医療費)を受ける制度です。

※保険料を現金で納めている人の割合
政府の試算では2割
受けられる医療が制限されます
保険者から医療機関へ支払われる診療報酬が別建ての「包括定額制」になり、患者様は受けられる医療が制限されます。

包括定額制とは?

医療機関が行ったそれぞれの医療行為に対して診療報酬が支払われるのではなく、いくら医療行為を行っても、一定額以上の診療報酬は支払われなくなります。医療機関では、赤字になるような医療行為を続けることが出来ないため、患者様にとっては、受けられる医療行為が制限されてしまうのです。
保険料値上げ または 医療給付内容の劣悪化につながる可能性が・・・
後期高齢者が増え、医療給付費が増えれば、「保険料値上げ」か「医療給付内容の劣悪化」(診療報酬の引き下げ)のいずれか、または両方が実施されることになります。
保険料の見直しが2年毎に義務付けられています。(各後期高齢者医療広域連合の医療給付費の総額をベースに、その10%を保険料として財源にする仕組み)。さらに後期高齢者の人数が増えるのに応じて負担割合も引き上がることになります(2015年度には10.8%に)。
「後期高齢者医療広域連合」は、都道府県単位の全市町村が加入して設立されています。
保険料減免などの措置が困難に
保険料を後期高齢者医療広域連合が決めていくため、各市町村は独自の保険料減免などの措置が困難になります。

国のいいなり

広域連合は、患者様や医療機関からの声が届きにくいだけでなく、国いいなりの「保険料取り立て・給付抑制」の出先機関になりかねません。
これが医師会の意見で、私も同様な意見を持っています。
後期高齢者医療制度はこのように問題が紛糾し、見直しを迫られています。そのような中、後期高齢者医療制度に関わる広域連合という組織が、退職を控えた多くの官僚の天下り先になっているというのである。週刊ポストに載って話題になっているようです。その内容は読んでみてめまいがして、腹立たしくて、そしてこんなことを考えるしか脳のない役人どもがこの国を操作しているのか、と悲しくて涙が出てきそうな話です。
転載自由とのことなので、こちらにも転載させていただきます。より多くの方に、見て、知って頂きたい。

後期医療制度のからくり

だまされる国民
この4月から「後期医療制度」による年金から保険料ほ天引きする制度がはじまった。この法律が成立したのは06年の国会、当時の総理大臣は小泉純一郎。このころ年金を投資してつくったあの悪名高き年金ユートピアが破産身売り、さらに数年後には役人たちの大量団塊世代の退職が始まり、天下りさきの確保は早急な問題であつたに違いない。膨れ上がる高齢者の医療費問題の急務という命題は格好の材料であろう。
「健康保険に群がる役人たちの窮余の策は堂々と法律を制定させた。」
新たな保険制度の確立によつて全国都道府県単位に「広域連合」「広域連合議会」が設置され新たに全国で現在1300人が雇用され 今後はますます天下り機関としての役割をはたすであろう。東京の広域連合の事務局長の年収は1400万円で大田区収入役からの天下りである。
神奈川県の 広域連合事務局には局長以下50人の職員がいるが人件費総額は約4億3000万 
職員一人当たりの年収は800万円、全国には現在1311人 その人件費は一体何億、さらに その人件費は高齢者の保険収入だけでなく 市町村民税からも負担されている。(ブログ主注記;神奈川県の職員平均年収を全国に当て嵌めると、年間人件費総額104億8800万円。退職金等も加わるので、これをはるかに超える人件費が必要になる。一方、既存の地方自治体の公務員からは、広域連合が存在するために事務処理がかえって煩雑化している、というネットでの発言も読んだ。)
年間約340億円 広域連合に使われ、さらに、広域連合議会という市町村議員が構成員となる部署にも 支払われるのである。推薦された議員たちには日当15000円の人件費がさらに使われるのである。
今年10月には社会保険庁か政府健康保険を運営する「全国健康保険協会」が分離してさら1800人近くが天下る予定である。
後期高齢者医療制度の天下り連合は実に4番目のあまくだりさきなのである。
さらには この制度開始にあたりコンピュータシステムも新たに構築その総額年間約200億 さきの年金では社会保険庁が保険料から宿舎建設、公用車。ゴルフ練習場等々に浪費 総額1兆4000億をコンピュータシステムに投資している。
新たに作られた「広域連合」もその業務の多くを「国民健康保険中央」という組織に丸投げしている。
後期医療制度は75歳以上だけでない。来年4月には 70歳から74歳までの「前期高齢者」の医療費窓口負担が2倍にあがる。
厚労省は 国民福祉に名をかり この前期後期医療制度にどさくさに巨大な天下り機関、利権機関を創り 国民の税金で 1300人以上の役人を食べさせ さらにそれを拡大し、そのしわ寄せを高齢年金受給者、さらに国民厚生年金システムにおよぼしているのである。
さらに、医療制度破綻を防ぐといいながら、その医療用病床の全廃また治療用病床の削減すら実施するのである。
一体 この国の高齢弱者は 病気になっても 医療を受けられず乏しい年金から保険料*搾取され、厚労省の役人、国会、地方議員をやみくもにふとらせているのているのである。
まさに 老人は死ね 俺たちは太る と 国は言っているのだ。

参考 週刊 ポスト
「さらに年間340億円が消える後期医療制度で厚労省は 新 天下り先を作っていた」 より

ああー、世も末ですね。
この快晴の連休の初日、ふと、そんなことを考えた。
いつも思うのだが、いったいどういう職種の、どういう立場の人たちがGWに海外旅行を楽しめるのだろうか?少なくとも、私の周りにいる医者では、いないかな。
わたしは今日、日中は病院にも行った後、よその医療機関に怪我の処置をお願いされて行っていたし。
GWの休日初日の今日、眠れる夜であることを、心から願って。
明日4日も病院へ、急変した外来患者さんの再診。
5日も病院へ、医者にとっては何ら代わりのない通常の一日。
6日の休日もほぼ同様...。
病院に行ってる間、その間、看護師さん、看護士さんはずっと働いてくれる。
朝から幾人もの看護師さん、介護士さんが仕事をしている。彼女らは私よりもずっと若く、遊びたい盛りなのに....

GWの中日のこの日、彼らはどこに遊びに行くでもなく、普通に仕事をしている。夜勤明けの彼女たちはシフトを考慮すれば、GWの4連休など無いだろう...。
頼もしかった。
休みだからといって遊びにも行けず、海外なんてもってのほか、家族がいるはずなのに黙々と仕事をして、でもそういう彼らがいるからこそ、この医療現場は成り立ち、病んだ人たちに少しだけれど安心感を与えている。GWに休みは今後もないだろう。年末年始もまともに過ごせることもないだろう。医療現場は厳しさを増していくだろう。
でも、この業界でこうして暮らしていることに誇りを持ちたい。
ともに働く彼ら彼女らを誇りに思いたい。
もくもくと働いている彼ら、彼女らに拍手を、お願いします。