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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第172号

小児の骨折

幼小児期は、動きが活発で大人の予測できない行動をとるため時にはとんでもないケガをすることがあります。回復力も良好で大人の数倍のスピードで治りますが、ときには重度の後遺症を残すような場合もあります。
幼小児の外傷で多いのは、肘内障、上腕骨顆上骨折、上腕骨外顆骨折、鎖骨骨折、橈骨骨折などが多くみられます。そのほとんどの原因は、遊戯中の転倒や買い物中に腕を引っぱられたときなどに起こります。
幼小児期は、骨折をしても細胞活動が活発なため回復期間がおどろくほど短く、また少々骨がずれてくっついても成長と共に自家矯正力が働き、痕跡も残さないほどの回復力を発揮します。また、プレートなどにて強固な固定を行なうと逆に後遺症を残すことがあります。骨折の場所によっては、著しい変形を残し将来に亘って後遺症を残すこともあります。これは、主に成長軟骨と呼ばれる骨の成長に係わる重要な組織を損傷、あるいはその周囲を損傷した場合に多く起こります。
肘内障
乳幼児期に起こる肘の亜脱臼です。7歳ぐらいまでの肘の関節は、その関節を構成する橈骨という骨の関節端の形状が不完全な形をしており、橈骨を支えている輪状靱帯から逸脱しやすくなっています。そのため腕を捻ったり、ひっぱたりすると簡単に脱臼を起こしてしまいます。一度脱臼を起こすとくせになりやすいのですが、小学生ぐらいになると橈骨の形状が成人の形に近くなるので脱臼しにくくなります。
原因
だれかに不意に手や腕をひっぱられたり、場合によっては寝返りの動作で腕が捻れた際に脱臼することもあります。
症状
脱臼した腕は、肘が伸びた状態で下垂し、曲げられなくなります。痛みは、肘の外側を中心に起こり、時には手首や肩などに放散痛を起こすこともあります。このため肩や手首がはずれたなどと訴えて来院する場合もあります。
治療
通常は、整復されると肘を支えた手に「コツン」といった整復音を感じ、それと同時に痛みが消えて肘が動くようになります。無理なことはせず、近くの整形外科で診察を受けてください。
予後
脱臼が整復されるとすぐに腕が使える状態となります。ただし、整復されてから4~5日の間は最も再脱臼を起こしやすいので注意が必要です。
本症は、習慣性となりやすいのですが、成長とともに脱臼しにくくなり通常小学校1年生ぐらいになれば発症しなくなります。

鎖骨骨折
転倒などにより肩を突いた際に、鎖骨を骨折することがあります。幼児期などでも比較的頻度の高い骨折といえます。回復も良好なものがほとんどで、変形を残しても数ヶ月で自然矯正されてしまいます。
原因
高所よりの転落や歩行時の転倒などで肩や肘などを強打した場合にその外力を同側の鎖骨で受け止め損傷します。
症状
脇の下から抱き上げると骨折部が刺激されて痛むため、泣き出したり痛みを訴えたりします。また、ほとんどの場合鎖骨部に異常な変形を触知できます。
応急処置
患側の上肢を三角布などで支え、鎖骨部分に上肢の重量がかからないように固定してください。
予後
変形したまま骨折が癒合しても成長とともに自然矯正され、後遺症を残さないことがほとんどです。とても予後は良好な骨折といえます。
幼小児の障害のほとんどは、成長に係わる組織に関連して起こることが多く特徴的な障害を示します。
原因としては、先天的要因、過剰な負担、姿勢不良、靴の選択ミス、歩行異常など様々な要素が考えられます。
比較的よく知られている障害に、オスグッド・シュラッター病に代表される骨端症があります。いわゆる成長痛、内反肘、側弯症、弾発指、斜頚、扁平足などがあげられます。

高齢者の骨折

中高年層の年齢では、組織の老朽化が加速しはじめる時期となり、様々な障害や疾病を発症しやすく、また骨、軟骨などの耐久力も低下するため転倒による骨折等の外傷も発症率が高くなります。
50代では、スポーツや労働による外傷が多く、急性の筋・筋膜性腰痛症、腓腹筋の肉離れ、鎖骨骨折、などがみられます。また、若いときに無理なダイエットをした経験のある特に女性では、骨粗鬆症を起因とする、橈骨下端骨折、大腿骨頚部骨折、肋骨骨折などの頻度が高くなります。
高齢者では、骨や軟骨の耐久性が著しく低下するため、骨折を発症しやすくなります。特に橈骨下端骨折や大腿骨頚部骨折、大腿骨骨頭骨折、肋骨骨折、上腕骨外科頚骨折、脊椎圧迫骨折などの頻度が高く、また再骨折も多くなります。
中高年層で多くみられる障害には、五十肩、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症、慢性の筋・筋膜性腰痛、坐骨神経痛、頸肩腕症候群、腱鞘炎、弾発指、外反母趾、股関節形成不全などがあります。また、高齢者になるとこれらに加えて、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、へバーデン結節などが起こり、また変形性関節症に伴うO脚、側弯症、腰椎後弯、亀背などの変形も多くなります。
原因
加齢による細胞や組織などの変化(老化)という避けられない根源がありますが、それだけでは説明できない部分があります。
例えば五十肩においては、ねこ背や肩甲骨周囲筋群の萎縮・硬直などがみられます。また、変形性膝関節症では、O脚傾向の方が多く、歩行バランスも外側かかと重心で足の指先の接地圧が弱いなどがみられます。このように中高年の障害では、その発病者のほとんどに姿勢や筋・骨格の状態に同様の傾向がみられます。これらの現象は、その個人の生活習慣や職業、趣味などによる影響や靴の影響、食習慣、姿勢異常、歩行異常などが長期にわたって徐々に影響を及ぼしているものと考えられます。
予防
姿勢や歩行など物理的な異常の有無、食習慣や趣味などの生活習慣による影響、仕事やその他の日常作業などによる負担など、様々な要素を検討し、改善することが大切です。
また、身体のすべての関節をまんべんなく動かすことがとても有効です。身体の各関節を動かすことでその関節を動かすための筋肉が働き、靱帯、神経、血管、軟骨、骨など周囲の組織や関連する組織の全てが活性化され、健康促進効果をもたらします。仕事や趣味などの影響で偏った体の使い方をしている人は、逆の動きをするなどでバランスを取り戻したり、特に使っていない部分の体操を積極的に行うことで健康的な身体を維持するメンテナンスとなります。
また、外反母趾、開張足、偏平足、外反足など足のバランスを阻害する要因を有する方が多くなります。しかも若年者の場合と異なり、足指の関節や足首の関節の可動範囲も狭くなり、また足部の筋肉が萎縮するためとても不安定な歩行になってしまいます。
足が不安定になると歩行やその他の動作・姿勢において、無意識に上半身でバランスをとるため、首や背中、腰や骨盤などに必要以上の負担がかかります。そうなると姿勢が悪くなりまた身体の疲労も慢性化することになります。
その為にも正しい姿勢で運動をすることです。
がんばってください。くれぐれも姿勢には気をつけて。


吉峰病院  「もちつき大会」
12月1日(土曜日)
午後2時から
吉峰病院 駐車場