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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第166号

検査で何がわかるのか?

6月より内科外来が水曜日にも新設されます。
これまで皆さんには大変ご迷惑をおかけしましたが、これによって少しは皆さんの健康つくりにお役に立てることと思います。
詳しくは、受付、外来ナースにお聞きください。

今回のテーマは血液検査で何がわかるのでしょうか、についてです。

血圧測定
心臓はからだ中に血液を送り出すポンプです。この血液を送り出すときに血管の中に加わる圧力を血圧といいます。そして、心臓がギュッと縮んで血液を押し出すときの圧力を最高血圧、心臓が元へ戻ったときの圧力を最低血圧といいます。また、最高血圧と最低血圧の差を脈圧といい、この差が小さくなったり大きくなったりすることも問題なので注意してください。

総コレステロール
成人病の元凶である動脈硬化の進み具合を調べるために欠かせない検査です。また肝臓病とも密接なかかわりがあります。コレステロールが多くなりすぎると血管の内側にくっついて動脈硬化を引き起こし、高血圧や心筋梗塞の原因になります。しかし、コレステロールは細胞をつくる成分として、またホルモンやビタミンDなどの原料として大切な役割を果たしている脂肪の一種です。ですから、逆に少なすぎると肝臓や脳、血管などに栄養がいかなくなり、脳卒中が起こりやすくなります。多すぎず、少なすぎず、ほどほどに保つのが、健康の秘訣です。

中性脂肪
中性脂肪はからだにとって効率的なエネルギー源で、余分なエネルギーはほとんどが中性脂肪のかたちで体内に蓄えられます。この脂肪はエネルギー不足の時に利用されますが、蓄えが多くなりすぎると肥満や脂肪肝の原因になります。皮下脂肪の主成分がこの中性脂肪です。さらに、肥満した人は脂肪組織から中性脂肪が放出されて、血液中の中性脂肪が増加し、これが血管の壁にこびりつくと、動脈硬化などの原因になります。食べすぎやアルコールの飲みすぎによって高い数値となります。また、中性脂肪が増えると善玉(HDL)コレステロールが減ってきます。

心電図
心臓の筋肉の異常、不整脈、心臓肥大、冠動脈(心臓をとりまいて栄養を与えている血管)硬化の有無などがわかります。心臓は縮んだり、元に戻るときに極く弱い電気を起こし、この電気信号で筋肉が動くのです。この電流の変化を波形で記録したものが心電図です。

尿糖
糖尿病発見の手がかりになります。糖尿病で血糖値が異常に高くなると、尿にたくさんの糖が出るようになります。健康な人の尿にも糖は含まれていますが、ごく微量なのでこの検査では見つかりません。ただし、食後や激しい運動をした後、過度のストレス状態、胃の手術をした後などに尿糖が出ることがありますが、一時的なものです。また、腎臓の働きが低下して尿糖が出る場合があり、これを腎性糖尿といいます。この場合は、血糖値を測っても異常値はでません。

血糖
糖尿病発見の手がかりとなる検査です。血糖とは血液中のブドウ糖のことで、体をつくっているいろいろな組織細胞のエネルギー源となる大切な物質です。とくに脳のエネルギー源として重要で、極度に減りすぎると冷や汗をかいたり動悸が起こり、さらにひどくなると昏睡に陥ることにもなりかねません。もちろん増えすぎる場合は危険信号で、糖尿病をはじめ、肝臓や膵臓の病気が疑われます。

グリコヘモグロビン
糖尿病がどのくらいの状態かを調べる検査です。同じく糖尿病の検査である血糖値や尿糖は、検査したその時点での状態を示すものですが、この検査はもっと長期間の血糖の状態を観察することができます。 しかも、血糖値が食事や飲食によって変動するのに対して、グリコヘモグロビン値はほとんど変動しないので、いまでは糖尿病の検査として重要なものとなっています。

血清アミラーゼ
アミラーゼは膵臓や唾液腺から分泌される消化酵素で、膵臓にもっとも多く含まれています。膵臓に障害があると血液や尿の中にアミラーゼがもれ出てきます。そのため、血清や尿のアミラーゼを測定する方法は、膵臓の障害を知るために欠かせない検査法といえます。アミラーゼは、肝臓や横紋筋にも含まれています。

GOT、GPT
GOTとGPTは、肝臓の機能をチェックする代表的な検査です。また、GOTは心臓の病気、とくに心筋梗塞の発見に大きな威力を発揮します。これらはトランスアミナーゼと呼ばれ、からだのたんぱく質を構成するアミノ酸を造成する酵素です。ですから、からだのあらゆるところにあるわけですが、GOTは心臓に一番多く、次いで肝臓、骨格筋の3ヶ所に集中しています。一方、GPTはほとんどが肝臓の細胞の中に含まれています。したがって、肝臓や心臓に障害が起きて細胞が壊れると、これらの酵素が血液の中に流れ出すのです。

γ-GTP
γ-GTPは、おもに肝臓や腎臓、膵臓などに含まれている酵素です。肝臓や胆道に障害があると血液中の値が上昇してくるので、GOT・GPTと同様に肝臓病発見の手がかりとなります。γ-GTPはアルコール常飲者では高値を示すという特徴があるため、アルコール性の肝臓障害を見つける指標となります。お酒を大量に飲む機会の多い人は、くれぐれもこの値に注意してください。

ALP(アルカリフォスファターゼ)
ALPはほとんどの臓器に含まれている酵素ですが、血液中のALPはおもに肝臓や骨、骨盤、小腸から流れ出たもので、肝臓をへて胆汁の中に排泄されます。これらの臓器に異常があると血液中に流れ出てきます。肝機能や黄疸の鑑別、また骨の新生状態などを調べることができます。

LDH(乳酸脱水素酵素)
LDHはからだのあらゆる組織細胞の中に含まれていますが、とくに心筋、肝臓、骨格筋に多く含まれています。それらの組織が破壊されると血液中に流れ出て、値が上昇します。急性肝炎の初期や転移性の肝臓がんでは高値を示し、また心筋梗塞の診断にもよく用いられます。


血清総たんぱく(TP)
栄養状態や肝臓、腎臓の機能などを調べる検査です。健康を維持するために血清中にはさまざまなたんぱく質が含まれていますが、その成分の二分の一以上はアルブミンで残りはグロブリン、フィブリノーゲンなどです。これら血清中のたんぱく質の総量が血清総たんぱくです。肝機能や腎機能に障害が起こると、値が高くなったり低くなったりします。

植木等さんに捧ぐ

「昭和の芸人」植木等さんが3月27日に永眠されました。「無責任」「日本一」シリーズなどの映画で、高度経済成長を風刺するサラリーマン役を演じ、一世を風靡しました。
分っちゃいるけどやめられない / お呼びでない
サラリーマンは気楽な稼業 / ハイそれまでョ
60年代を代表するスターであり、わが人生の師でもある「植木 等」が画面狭しと暴れ回るウルトラコメディ・シリーズ!まさに、高度経済成長を象徴するような彼が演ずる主人公の明るくたくましい生き様は目先の事でメソメソ、クヨクヨしてばかりいる現在の日本に最も必要とされる姿ではないか!と、今、思います。

作品の魅力と言えば、やはりその勢い!そして豪快さ!見終わった後「よーし!がんばるぞっ!」と根拠のないファイトを持ってしまう痛快さにあると思います。私の人生、この「クレージー映画」から学んだ事は非常に多く...。(だからこそ、しょーもない大人になったという説もありますが...)ともかく、どんな逆境でも「明るく前向きに笑いながら生きる」。これが男の生きる道だと教えてくれたのは「クレージー映画」と「植木等」だったのです。

私事で恐縮だが、私がこの「クレージー映画」と出会ったのは、はっきり言って当時、学生でした。それはそれは、驚きの連続でした。「日本にもこんな映画があったのか!」って。たちまち魂を持ってかれた私は、すぐさま映画館に通い始め、狂ったように「クレージー映画」を見ました。学生でしたから年をごまかしていました。劇場はとてつもない熱気に包まれて、場内は爆笑だわ、拍手はわくは、そりゃも大騒ぎでした。楽しかったな~。
......話が少し脱線してしまいました。

さて、そんなこの「クレージー映画」の主軸として見事な手腕で演出したのが古澤憲吾監督と、坪島孝監督です。この2人は対照的な監督さんで、古澤監督は植木さんの豪快さを生かすスピードで押しまくる演出でしたし、坪島監督は谷啓さんの魅力を生かすような小技の効いた緻密な演出を得意としていました。そんな正反対の2人の監督が交互に演出したシリーズだったからこそ、作品にメリハリがつき、マンネリに陥らずに済んだのだと思います。作品的には猛烈な勢いで製作され、1962年の「ニッポン無責任時代」から1971年の「日本一のショック男」まで9年。なんと全30作品も製作!現代でも充分に笑えるだけのパワーを持った作品が数多くあるのもスゴイ!の一言。大きくわけて植木 等の「ニッポン無責任+日本一の男」シリーズとクレージーキャッツの「クレージー作戦」シリーズ。そして「時代劇作品」に分類されると思います。
6月の映画楽会は植木等さん、晩年の作品です。やさしさあふれる校長先生を演じています。
一緒に楽しみましょう。くれぐれもハンカチをお忘れなく。