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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第165号

中高年の病気について

今回は高齢者に多い肩こり、椎間板ヘルニア、椎間板ヘルニア、こむら返りについてです。
肩こりは頸から肩にかけての筋肉のこわばり、緊張、疲労といえます。
 最近は、お年寄りだけでなく若い人にも肩こりが多発し、小学生など若い年代にまでふえています。また車の追突事故による「むち打ち損傷」の後遺症としても肩こりは大きな比重を占めています。
脊椎は頸椎、胸椎、腰椎の三つに分けられます。その中で肩こりと最も関係が深いのが頸椎で、サイコロ状の七つの椎体と、その間に挟まった軟骨の椎間板によって繋げられています。この頸椎が老化現象を起こすと椎間板の水分が失われ、みずみずしさをなくし、同時に弾力性もなくなり、椎体と椎体のクッションの役割がうまくいかなくなります。つまり椎間板の変性の状態になり僅かなストレスで肩がこってしまいます。またこの段階では骨の変形は起こっていませんが更に椎間板の老化が進むと変形性脊椎症となります。
 「年をとると肩がこる」とよくいわれていますが、それは70歳以上のお年寄りの殆どに、この変形性脊椎症がみられるからです。
この「肩こり」というのは、自覚的には肩が重苦しい、首や首の周囲を動かすと痛い、ときには首すじから頭にかけて痛いなど人によってさまざまです。この痛い場所には、かならずといっていい程「しこり」があり、これは首や肩の周囲の筋肉が緊張した状態です。こうした「しこり」は中高年の場合、筋肉の老化などで起こってきますが、若い人では、精神的ストレスや筋肉の疲労、長時間にわたる不自然な姿勢や悪い姿勢で痛みだし、肩こりの状態を生みだすのです。
 では筋肉の緊張やしこり、即ち「肩こり」は何故起こるのでしょうか。それは静脈血のうっ血が原因とされています。血液は酸素や栄養素を運ぶだけでなく、老廃物も外に運び出す働きがありますが、こうしたうっ血状態になると、乳酸などの老廃物が筋肉内にたまって周囲の神経を刺激して筋肉のこりや痛みを起こすようになってくるのです。これを放置しておくと、このこりや痛みが更に筋肉を緊張させ、血流を悪くさせるようになり、文字通り悪循環を招いてしまうというわけです。
 この肩こりを治すには、まず肩をこらせやすい動作を避けることです。普通私たちが経験する肩こりの多くは、正しい姿勢を保ち、毎日適度な運動をすること、冷えた肩を温めることで解決出来るものです。特に風呂や温泉湯治で肩を温めることやマッサージは、筋肉のうっ血を解くと共に、心身の緊張状態を和らげリラックスさせる効果があります。逆に夏のクーラーは禁物です。鍼や灸も有効で、超短波や首の牽引療法もよく行われ効果を上げています。しかし整体や矯正と称して力まかせに首を曲げたり、伸ばしたりすることはきわめて危険です。また肩こりが、高血圧や動脈硬化などの内科的疾患や耳、眼、歯などの病気による場合もあり、肩こりといえども一度は、かかりつけの医師に相談される方がよろしいでしよう。

次は「椎間板ヘルニア」についてです。

椎間板は、椎体と椎体の間にあり、脊椎にかかる衝撃を緩和するクッションのような働きをしています。椎間板ヘルニアは脊椎のどこにでも起こり、その中でも最も多いのが腰椎に起こる椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアは神経が圧迫されるため腰の痛み、足の神経が痛んだりしびれて動けなくなる、更に重くなると排尿や排便にも支障を来すようにもなります。
治療はまず横になって安静を保つことです。鎮痛消炎剤を使用し痛みを和らげたり、コルセットを使用して負担を軽くします。また牽引といって脊椎を伸ばしたりもします。このような方法で、患者さんの約8割はよくなると言われています。
しかし、こうした治療でなかなかよくならず、またすぐに再発したり、排尿や排便に支障を来しているような場合には入院が必要になってきます。
治療法は痛みの強さや症状の度合いなどを判断して決めることになります。医師から色々な治療法について説明を受け最も適した治療を受けることが大切です。

次は「腰痛」についてです。

 「腰痛」といっても激しい痛みから鈍い痛みまで色々です。重いものを持ったり、腰をひねったりしたときに突然起こる「ぎっくり腰」は、腰に激しい痛みを感じ、ひどいときにはまっすぐに立つことも歩くことも寝返りさえ自由にできなくなります。
これは、腰を支えている筋肉や腰の骨と骨の間にある椎間板というところに強い力が加わることによって起こります。また、激しいことを何もやっていないのに腰に鈍い痛みやだる痛い状態がつづく「腰痛症」は、腰の筋肉に緊張が加わるために起こり、悪い姿勢や太りすぎ、無理な運動などが原因となります。
20歳代から30歳代の比較的若い世代に多い「椎間板ヘルニア」は、椎間板という軟骨が神経を圧迫することによって起こり、腰から足にかけて痛みを感じ、症状によっては手術も必要になってきます。高齢者の多くに見られる「変形性脊椎症」は、骨の老化によって起こり、40歳代から始まり、年齢が進むに従って多くなります。
それでは、こうした腰の痛みが起こった場合、どうしたらよいのでしょうか。急に激しい痛みが起こったときは、まず安静にすることが最善の方法です。一番楽な姿勢で体を横たえます。そうすることによって痛みは次第に収まってきます。慢性の痛みの場合には、腰に負担のかかる動作を避けるようにしましょう。日頃から腰痛体操などで予防することも一つの方法といえます。しかし人によっては、かえって痛みが強くなる場合がありますから、必ず専門医の指示を受けるようにして下さい。
この他、腰の痛みは色々な原因で起こります。単なる腰痛と思っていたものが、カリエスや癌など、たちの悪い病気である場合もあります。
腰の痛みが続くようなら、一度はかかりつけの医師を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

次は「こむら返り」についてです。

 夜中に寝ているときや、運動しているときに、急にふくらはぎがつって身動きできないほどの痛みが走る。このような経験をした人は多いと思いますが、このような状態を「こむらがえり」といいます。「こむら」とは、古い言葉で「ふくらはぎ」のことを言います。私たちが手足を動かすときには、大脳から出た信号が脊髄から末梢神経を通って筋肉に指令が伝わって動くようになっています。必要な筋肉が伸びたり縮んだり、微妙に調整されていますが、この仕組みに異常が生じたとき、1つの筋肉だけに信号が行きっぱなしになって、その筋肉だけが強く収縮し続けます。これが「こむら返り」です。
 準備運動をせずに走ったり、マラソンやサッカーなどの激しい運動をしすぎたり、長距離を歩き過ぎたりするとよく起こります。多量の汗をかいたり、下痢をして水分が身体から出過ぎるとおこりやすくなります。
 「こむら返り」のほとんどは病的とは言えないもので、運動中に最もよく見られ、数秒でおさまることもあり、数時間続くこともあります。
 こむら返りが起こったときは、片方の手で痛いところを強く押さえて、反対の手で足のつま先を足の背の方へ引っ張り、ふくらはぎの筋肉をよく伸ばすとおさまります。一度起きると、再発しやすいので、よく体を休め、温かいタオルで筋肉を軽くマッサージして下さい。
 こむら返りの起こりやすい人は、運動前にストレッチングを十分に行うこと、汗をかいたときは水分や塩分の補給をすること、筋肉を極度に疲労させないように注意することなどで、ある程度予防することができます。
 しかし、繰り返しこむら返りが起こったり、身体のあちこちの部分の筋肉にけいれんが起こる場合には、病気に原因することもあります。筋肉や神経の病気、血液中のカルシウムやマグネシウムの低下、甲状腺の異常や糖尿病などでもこむら返りは起こりますので度々起こるときは、専門医によく調べてもらうようにしましょう。

七十二侯(しちじゅうにこう)

 だんだんと過ごしやすい季節になりましたね。みなさん「七十二侯」という言葉をご存知でしょうか。
私は先日、ある本を手にしてこの言葉を知りました。暦上の時節を表す言葉で、暦について詳しい方はご存知の方もおられるかと思います。お恥ずかしながら、私は最近はじめて知りました。
 立春や啓蟄、夏至、大寒...など「二十四節気」という言葉はよく耳にすると思います。それを更にこまかく、だいたい5日ごとくらいの自然の変化を表すものが「七十二候」だそうです。ちなみに「二十四節気」の「気」と「七十二候」の「候」で「気候」だとか、なるほど!おもしろいですね。
 
今の時期の言葉をいくつか挙げてみると、

3月26日~30日頃桜始開さくらはじめてひらく
4月05日~09日頃玄鳥至つばめきたる
5月15日~20日頃竹笋生たけのこしょうず

どれもなにげない自然の変化を表した言葉ですが、今の自分はその変化に気がついているだろうか?と思ってしまいました。
外へ出てもすぐに車に乗り、ちょっと時間をもてあそぶと携帯電話でメールを打つ...まわりの自然は日々、新しい姿を見せてくれているのに見逃しているなんてもったいない!!
「七十二候」を見ていると、そういえば小さな頃はツバメが軒下に巣を作るのを一所懸命に観察したり、友達とレンゲやツクシを探してとんでもなく遠くまで行ってしまった事を思い出します。
ついつい時間に追われた生活を送りがちですが、カレンダーや時計の無かった時代のように、五感を使って季節の移り変わりを感じたいですね。
ちょうど、今の時期は外をゆっくり歩くには絶好の季節です。ある程度、太陽の光を浴びることは骨の形成にも必要なことです。
自然の変化=「七十二候」を目で、耳で、身体全体で感じて心も身体も豊かになるといいですね。
また機会があれば、他の時期の「七十二候」をご紹介できたらと思います。

1Fスタッフ H