香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

English

コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第159号

笑いの医学

 『1日5回笑って、1日5回は感動する!』

パッチ・アダムスという映画をご存知でしょうか?
1998年に公開され、DVDも発売されていますのでご覧になられた方も多いかもしれません。主人公パッチ・アダムスは、自殺への衝動をなんとかしようとして、精神病院に入院する。しかし、入院生活を送るうちに、医療の古い体質に疑問を持つようになります。どうすれば本当の癒しが得られるんだろうかと?
そこで考えついたのが、笑いによる癒し。彼ははさっそく、医学部に入学。ピエロの格好をして、小児病棟を訪問します。子どもたちはみんな大喜び。ピエロの赤い鼻で、笑いの渦が起こります。そして・・・・・

主役は,「ミセス・ダウト」や「ジュマンジ」,「フラバー」などでお馴染みのロビン・ウィリアムス.「レナードの朝」では神経科医,「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」では精神科医など,医者役をやらせば右に出るものはいないと言われるほどのまさにはまり役です。

昨年11月の読売新聞に、面白い記事が載っていました。笑いで病気を吹き飛ばそうー。医療や福祉などの現場に笑いを広げ、患者らの自己治療力を高める「笑い療法士」を育成するユニークな試みが10月から始まった。笑いは脳を刺激し、細胞を活性化して免疫力を高めることが科学的に分かっている。
笑い療法士を認定する「癒し環境研究会」の代表世話人で、日本医科大学助教授(医療管理学)の高柳和江さんに聞いた。
「日本の病院では子供が大抵、泣いている。それは、医者や看護師が笑わないから。日本の医学界では、笑うと信用されないから、医者が笑ってはいけないというムードがある」
クウェートで昭和52年から10年間、小児科医として勤務した経験を持つ。そこでは医師が子供たちを笑わせ、子供の笑顔は当たり前だったという。帰国後、ギャップを感じ、「1日5回笑って、1日5回は感動する」ことなどを勤め、具体的な笑い方を記した独自の「笑い処方箋」を配る活動などを実施してきた。

笑い療法士は、さらにより多くの人に笑いを広めてもらうことを目的に、医師で落語家の中央群馬脳神経外科病院(高崎市)理事長、中島英雄先生(桂前治)に協力を依頼。認定評価委員会の委員長の就いてもらい、資格制度を設けた。
初の募集には全国から約150人が応募。書類選考の後、心理学や脳の仕組みなどの講義を2日間受けた49人を笑い療法士として認定した。
職種は、医師や看護師ら医療関係者だけでなく、会社員や主婦、小学校の教論らさまざま。悪性腫瘍の患者本人やその家族らもいる。年齢も20から70代と幅広い。笑いと治療といえば、医師が道化師(クラウン)を演じる映画「パッチ・アダムス」を思い起こさせる「クリニクラウン」(臨床道化師)がよく知られている。しかし、「笑い療法士に特別なパフォーマンスは必要ありません。元気のない患者さんらの心に寄り添い、笑いをモ感染モさせられる熱意が大切」という。
患者らを笑わせる話題にも、優しさを求めている。「ブラックユーモアや他人を侮辱するようなことは言いません。患者さんは些細な言葉でも、それが自分に対する言葉でなくても傷ついてします。2日間の講習では、こうしたことも学んでもらった」と話す。
笑いといっても、微笑みから大笑までいろいろありますし、患者さんに必要な笑いにもいろいろあると思います。なかには、笑いを必要としないと思っている患者さんもいるかもわかりませんが。

笑いには、
1:運動効果がある。
2:免疫力がアップする。
3:ホルモンが出て痛みが消えて楽しくなる。
という3つの大きな効果があります。

中島英雄先生は、科学的な裏づけも調査しています。笑うと、血液はアルカリ性に傾き、血糖値は下がり、血液もサラサラになり、脳波のα波、β波も両方増えます。
ではどんな笑いが必要かというと、笑いそのものだけでなく、「笑える環境」というものが必要だということらしいです。お笑いをするのではなく、病院や施設で、診察や介護の時に、思わず相手がクスッとなるような会話を盛り込むということです。

海外の病院で働いた経験があるという1人は、「病院は患者が心を癒し、生き甲斐を得る場所であるはずなのに、日本はそうしたソフト面が遅れている」と感じていたという。また、「落ち込んでいる患者の前で、自分だけ大笑いしても相手が引いてしまう。自分が苦しい時に、周囲のどんな対応がうれしいかを考えながら、時間をかけて付き合うことが大切」とも言っています。
「笑い療法士」というのは、なかなか難しそうです。ただ単に人を笑わせればいいというわけではないし、人柄が物を言いそうです。
医療の歴史を考えて見ますと、「魔法使い」に始まり,「学者」の時代を経て,近代においては,「技術者」としての医師が,分業化された医療行為を行うようになりました。しかし,現在は「病気」を対象とするのではなく,「患者さん」を一人の人間としてとらえる「全人的医療」が求められるようになりました。その為にもこの笑いが必要なのかも知れません。
これを実践するには、「笑い療法士」だけでなく、看護職や介護職など、生活レベルで接する専門職種の技量も問われます。
人を笑わせ、感動させるためには、看護職・介護職も高い感性何とかバカ・○○バカと呼ばれるような、医学だけしか勉強してこなかった人材は必要とされなくなるのかもしれませんね。
私ももっと、もっといろんな場所に出かけて、いろんなものを見聞きして、いろんな刺激を受けて、いろんなものを吸収して皆さんに恩返しをしたいと思っております。


いつも心に太陽を、いつでも夢を