香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第158号

骨折り損のくたびれもうけこうにはならないようにもう一度勉強しましょう。
今回は骨粗鬆症についてです。
21世紀は女性の時代と言われています。そういえば、確か女性の平均寿命は85歳を超え、世界一の水準になったとの報道がありました。高齢になった時にどのように過ごせるかは、健康であるかどうかにかかっていると思います。そのためにも、転倒しない、万が一転倒しても骨折しない骨をつくるのが健康に過ごすための第一歩だと思います。
骨粗鬆症とは骨密度が減少し、次第に骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。骨はカルシウムやリンなどのミネラルを多く含み、これらの成分が骨を硬くしています。これらが骨密度と言われるものなのです。これを維持するためには、カルシウムやその他のミネラルを適量摂取することが必要で、食物からカルシウムを吸収して骨に取りこむためにはビタミンDも必要となります。ビタミンDは食事から吸収されるほか、太陽光を浴びると皮膚内でも合成されます。
骨粗鬆症は、一度なってしまうとなかなか治らない病気だと、一般的には考えられています。それは、一般的な治療法である食事療法・運動療法では、一度下がってしまった骨密度を改善するのは難しいからなのです。
しかし、本当にもろくなった骨は回復しないのでしょうか?肝臓や皮膚などの体の他の部分と同じように、骨も毎日再生されているのです。骨の内部では古くなった骨を壊して、新しい骨を生成する骨の再構築(リモデリング)が常に行われているのです。これは、骨組織の一部が吸収され、新たに形成された骨組織で置き換えられています。これが骨の各部所で繰り返し行われ、健康な骨を維持しているのです。
骨は、骨芽細胞による骨新生(骨をつくる)と、破骨細胞による骨吸収(骨をこわす)の作用が常に繰り返されることによって、活発に骨の再構築が行われています。全身の骨の3~5%が毎日作りかえられていると言われています。つまり、骨新生と骨破壊が同じであれば、骨密度は下がることはありません。しかし骨粗鬆症では、骨新生よりも骨破壊が強くなってしまうため、骨の密度が少なくってしまいます。
若い時は骨吸収よりも骨形成が活発に行われるため、30歳ごろまでは骨密度が増加します。その後、骨吸収が骨形成を上回って行われるようになりますので、骨密度は徐々に減少していきます。体内で十分な骨形成が行われなくなると、骨密度は減り続け、骨が次第にもろくなり、ついには骨粗鬆症になるのです。
骨新生が骨破壊より多くなることが、強い骨を作るためには最も重要なことなのです。
骨粗鬆症には2つのタイプがあります。
第1のタイプは原発性骨粗鬆症で、特に原因となる病気がなく、骨形成や骨吸収の機能が異常になって起こります。第2のタイプは続発性骨粗鬆症です。これは原因となる別の病気があるために起こるものです。原発性骨粗鬆症はさらに、
(1)閉経後骨骨粗鬆症
(2)老人性骨粗鬆症
(3)特発性骨粗鬆症
という3つの型に分けられます。高齢の女性にみられる骨粗鬆症には、閉経後骨粗鬆症と老人性骨粗鬆症骨2つが混在しています。
閉経後骨粗鬆症は、女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏が原因で起こります。エストロゲンは女性の体内で、骨へのカルシウムの取りこみを調節する働きをしています。すべての女性が閉経後骨粗鬆症を発症するわけではありません。たとえば、体重の軽い人の方が閉経後骨粗鬆症を発症する危険が高くなります。それには理由があります。やせている女性は通常、体脂肪が少ないため、脂肪組織の中にある、ある種のエストロゲンを活性化させる成分が少ないため、脂肪が少ないやせた女性の方が太った女性よりもエストロゲン濃度が低くなるのです。黒人よりも日本人の方が骨粗鬆症になり易いとの報告もあります。これはビタミンDの皮膚での活性化に違いがあるからと考えられています。骨粗鬆症では一般には、治療よりも予防のほうが効果が分かりやすいのです。失われてしまった骨密度を回復するよりも、骨密度の低下を防ぐ方が簡単だからなのです。骨粗鬆症を予防するには、適量のカルシウムやビタミンDを摂取したり、適度な運動とか日光浴を行ったりして、骨密度の維持や増加を図ります。
しかし、治療となると大変になることの方が多くなります。予防的な方法の上にさらに治療薬の内服が必要になるからです。

骨粗鬆症の治療薬

日本で一般的に使用されている治療薬について説明します。個々の患者さんの状態により最も適切と考えられる薬剤が選ばれます。薬剤服用後は定期的に治療効果を確認することが必要です。
1.ビタミンD3
通常カルシウム剤と併用して使用されます。日本では現在最も多く使用されている薬剤です。骨量を積極的に増やす効果はありませんが、骨量の減少を防止し、治療しない場合に比べて骨折率を低下することが報告されています。
2.ビタミンK2
骨量の増加は期待出来ませんが、骨の形成時の骨質の改善(強い骨を作る)に役立ち、骨折率を低下させると報告されています。食品としてはビタミンK2を多く含む納豆を食べると効果があるようです。
3.イプリフラボン
植物から抽出されたエストロゲン様作用を示す薬剤で副作用は少ないですが、骨量増加作用も少ないようです。
4.カルシトニン
注射剤で、骨粗鬆症による痛みの治療及び、骨量増加作用があります。通常一週間に一回の筋肉注射による治療が行われます。
5.エストロゲン
欧米ではホルモン補充療法による治療が広く普及しています。しかし日本ではホルモン剤による発ガンへの刺激作用が指摘されてから、普及がすすみませんでした。現在は黄体ホルモンとの併用や、皮膚から吸収させる貼付薬の開発により見直されてきています。エストロゲン治療により骨量減少は防止され、骨量が増加し、骨折率が低下します。欠点は女性だけにしか使えない事です。最近はエストロゲン作用を有するが発ガンへの刺激作用のない薬が開発されています。
6.ビスフォスフォネート製剤
現在骨量増加及び骨折の防止効果が最も高い骨粗鬆症治療薬とされており、治療により年間3-5%の骨量増加、骨折発生率を改善すると報告されており、欧米では骨粗鬆症の第1選択薬になっています。薬剤服用3-6ヶ月で骨吸収は抑制され骨量マーカー値も低下します。この薬剤は吸収が悪いため空腹時に飲まないと効果がありませんので注意が必要です。今までは1日1回でしたが、最近は週一回の内服でよい薬が開発されています。(作用は同じです。)
詳しい事は医師、薬剤師、看護師にお聞きください。

日のあたらない邦画劇場

第19回吉峰病院映画楽会『末は博士か大臣か』
日時:10月19日(木)
午後1時より上映
場所:3階食堂

この映画はコスモス新聞第157号の思い出の映画で紹介されています。友情と云う言葉がタブーしされている現在、古き良き時代を堪能しませんか。主人公の菊池寛は我が県人であり、また大映創設時の初代社長を務めたり、衆議院議員総選挙に、東京から立候補して、落選したり、また麻雀や競馬に熱中していたことでも知られ、日本麻雀連盟初代総裁を務めたり、馬主として競走馬を所有したりしていました。『日本競馬読本』は競馬入門書としてすごい評判だったようです。現在でも評価が高いそうです。
数年前にテレビで『真珠夫人』という昼メロドラマ評判になりました。それも彼の作品が原作でした。大正時代の中期からは麻雀をやり続けており、かなり強かったそうですが、自分が負けると、ムッとして黙り込んでしまい、「くちきかん」と言われていたそうです。
皆さんもご存じの通り、「菊池寛通り」の愛称が付けられている道路があり(この通り沿いに生家があったそうです。父帰るの銅像もあります。)、またその近くの中央公園には本人の銅像も建っています。よく調べてみますともっと、もっと面白い事がありますが、菊池寛の写真を見ますとフランキー堺がそっくりなのです。篤とご覧ください。