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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第15号

さあ、下剤をやめよう

腰痛で受診される患者さんの中には、便秘の為腰痛が増悪した方をおられます。
レントゲンをとると腹部にガス、便が大量にたまっています。「たかが便秘」と思わないで下さい。快食・快便・快眠が健康のバロメーターといわれます。
病気を治すのは、あなたが主役です。「下剤を下さい」という前に、次のアドバイスを実行してみて下さい。
ウサギの糞のようにコロコロした便の方は、水分の不足です。ですから水分を十分とる事が大切です。起きぬけのコップ一杯の水は胃・小腸・大腸を直接刺激し、排便をうながします。海草、豆類に限りません。要は食物センイを一日6g以上とる事です。大切な事は「肉に食物センイは全くない」という事です。生野菜でなければだめだと思われる人がいますが、高センイ食は煮ても変化はありません。かえって煮ると量は少なくなり、センイ食を多くとる事ができます。
ヒジキ・韮・芋・海草を上手に料理して食べる事です。
大腸粘膜の水分を便に引き戻してくれるので、便は柔らかくなり、排泄が楽になります。胃・結腸反射といって腸が活発になり、便意をもよおすのは朝夕2回位です。
便意があった時、忙しいからといって我慢しない事も大切です。我慢が重なって便秘になる人が大勢います。早起きして朝食後、必ずトイレに座る習慣をつけて下さい。便秘の方のほとんどが運動不足です。
「足は二人の医者」といわれるように、一日一万歩を目標に散歩しましょう。
それに腹式運動を加えると更に効果的です。
朝、目が覚めた時、夜、寝床に入った時、図のように"の"の字を書くようにお腹をマッサージするのも一案です。
終わったら腹式呼吸を忘れずにためして下さい。
腹と胸に空気をいっぱい吸い込み、口をつぼめて、ゆっくり吐きます。
実行することが、便秘を解消します。
当院のリハビリ室でも呼吸訓練法を行っています。ご不明な点は運動訓練士等にお聞き下さい。

「アホウドリ」

昔、鳥島を覆うかのごとく群れをなして、飛んでいたのは幻だったのでしょうか。
羽根を広げれば2mにもなる「アホウドリ」は思います。
仲間はどこへいったのかと。1887年、白くて軽い羽毛に目をつけられた、アホウドリの乱獲が始まりました。そして、わずか50年で50万羽も捕獲されてしまったのは何故でしょうか。
答えは簡単。人をこわがらなかったためです。大きな体に似合わず、おとなしかったため、捕り放題だったのです。3
0年前にあわてて保護を始めましたが、一度絶滅の危機に瀕した彼らを増やすのは至難の技でした。どうしてでしょう。
アホウドリは一回に一ヶしか産卵しないのです。そして大人になるまでに9ヶ月もかかるのです。
今、全世界でアホウドリはわずか250羽しかいません。そのうち、鳥島に200羽のアホウドリがいます。いかに鳥島がアホウドリにとって天国だったかがわかります。
私たちはその生活を、その快適さを追及するために、大量の犠牲が払われている事に何の疑問も持たなくなっているのでしょうか。
夏涼しく、冬暖かく、洗濯機に掃除機、働く主婦のためにスーパーでは出来合いの品が並び、トイレは水洗になり、車、アスファルト、テレビ、ファミコン、数えれば枚挙に暇がありません。
普段、気にもしないで使っている品々が、地球という生命体を少しずつ破壊へと導いているかもしれないのです。
飼い慣らしたと思っている自然は、静かに爪を研いでいます。
それが地震、津浪、洪水になるか、落雷、竜巻、噴火になるかは神のみぞ知るですが、古くはバビロンの塔や、いつのまにか滅んだインカ帝国などから連綿とつながる人類の歴史が警鐘しています。
やさしい思いやりをいつも心に置いて、品物を大切にし、自然の恵みに感謝し、多くの犠牲の上に成り立つ社会であることを忘れないようにしなくてはなりません。
それらを忘れて、今日の繁栄を謳歌しているならば、現代社会は単なる砂上の楼閣でしかありません。私たちは「朱鷺」の二の舞いをしてはならないのです。アホウドリを元の状態に戻すのには、気の遠くなる程の時間がかかるそうです。
思えば、私たち人間の存在自体が、地球にとっては天敵なのかもしれないのです。
でも、そうならないようにする事が出来るのも、私たち人間です。
家族単位の和を地域に拡げ、社会に繋げて、やがて地球全体で物事がはかれるように、次代の子供達に誇りを持って継承させる事が出来るものを作り上げたいものです。

医療を考えよう

皆さんは家を建てる時、基礎工事が大切という事をご存じだと思います。
医療でも同じことが言えるのです。この基礎工事にあたるのが食事療法、運動療法といわれるものです。
正しい食生活、適切な運動、仕事と休養とのリズミカルな生活がこれにあたります。いくら腰痛があるからといって、薬を毎日飲んでいても、運動療法、日常生活の仕方を考え実行しなければ、よくなる事は少ないと思います。
大工さんが基礎工事に手抜きをして家を建てるのと同じことです。しばらくすればゆがんできたり、ちょっとした風雨でも傾きかねません。
それでは、お金と労力を注ぎ込んだだけ、損をすることになります。だからどんな建物でも基礎を大切にしているのです。医療においても患者さんが正しい日常生活の仕方、食事療法、運動療法を抜きにしては成り立ちません。腰痛がなかなか良くならないのも、この基礎工事である治療法をしないで、医者にだけ、治してもらおうとしているからです。
どんな病気でも、医者と患者の共同作業で治療され、治されていくのです。
その時、一番大切なのが、基礎工事である治療法だという事がもうお判りかと思います。痛風、腰痛、骨折といったように、それぞれの疾患によって特に注意しなければならない治療法があります。
それは地盤や建物の大きさやどんな建物かによって、基礎工事が違ってくるのと同じです。
どんな運動療法がいいか、どんな食事療法がいいか、よく判らない場合があります。それを"コーチ"するのが医者の大きな仕事です。
いくら良い指導をしても、走る選手が一生懸命やってくれなくてはどうにもなりません。レースにおいて主役は選手であるように、治療の中での主役は患者さん自身です。運動療法、食事療法についてわからない事は、専門家である医師、医療者にお聞き下さい。

子供の肥満について

敗戦の混乱から、瞬く間に立ち直ったと思っていたら、今度は飽食時代というやっかいなものが現れました。
長寿国家日本に老人病が多くなるのは当然としても、小・中学生に肥満、糖尿病が増えているのです。いわゆる「子供の成人病」が大変な勢いで折れ線グラフのラインを上昇させ、記録を更新させています。
その原因がこの飽食時代にあることは疑う余地もないことです。
流通事情が良くなり日本国中に物が氾濫し、食生活も改善されました。強いあこがれであった欧米諸国に追いつき、ついでに同じような結果になったのです。
古来から農耕民族であった日本人の食生活に、成人病は子供には無関係(正確には無いに等しい)でした。
肥満は怠惰にもつながります。倦怠感を訴える子供の多さが証明しています。
私の友達に幼稚園の頃、ショートケーキが大好きでそればかり食べていた人がいます。もちろん、ご両親はそれがいいとは思ってはいなかったでしょうが、彼女がそれがないと泣きわめくからと、いつも用意して与えていたのでした。
結果は・・・30.0代の始めに入れ歯になりました。
その時の彼女のせりふが傑作でした。
「母が悪いのよ。いくら欲しいって言っても、くれなれけば。」でした。
一生懸命、子供の欲しがる物を与えたのに、感謝ではなく責められたのではたまりませんが、良い事がありました。
彼女は子供達にきちんとした食生活をもたらしたからです。成長過程において、バランスの良い食生活ほど大切な事はありません。
人間の体も小宇宙なのです。
体に良い食物は、豊かな大地が太陽の光をたくさん浴びて、私たちにもたらしてくれた自然の息吹なのです。
おやつにポテトチップやファーストフードを買うのではなく、おいもをふかしたり、小魚や自然食品などを用意して下さい。
朝食はきちんと食べ、夜食にインスタント・ラーメンをやめ(もし食べるなら野菜をたくさんいれましょう)、できるだけビタミンやミネラル類をとるように心掛け、適度な運動をしましょう。
肥満についてご心配な事がある時は、遠慮なく質問して下さい。
あなたのお子さんが、将来日本を担う職につくかもしれません。その時に肥満が原因の体の故障がないように、今から気をつけましょう。