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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第146号

最近増えてる膝の障害

膝は歩いたり、跳んだり、走ったりと一番働かされる関節です。この関節なしにはどんな生活もスポーツも行う事ができません。とてもアクティブで"やんちゃ"な動きをする関節なので、膝蓋骨という特殊な骨が、膝の関節のよりよい動きと保護の役割をしています。しかし、スポーツにおいて、膝はとても激しい動きを担っているので、必要以上の力や、むちゃな動きが加わりやすく、ケガの多い関節となっています。
膝を形づくるものは三つの骨、すなわち、膝蓋骨、大腿骨と脛骨で構成されています。膝蓋骨は膝関節の滑りをよくし、効率的に力を発揮することと、膝を守る役割をします。半月板は膝の中のクッション的存在で、膝にかかる力を分散します。関節包は関節をつつむ袋のようなもので、関節の摩擦を減らし保護しています。靭帯は膝の安定性を保つもので、前十字・後十字靭帯、内側・外側側副靭帯の4つが重要です。前十字靭帯は膝関節の内部の前面にあり、膝の前方への動きすぎを防いでいます。一方、後十字靭帯は、膝関節の内部の後面にあり、膝の後方への動きすぎを防いでいます。筋肉は大腿四頭筋:大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の4つからなり、大腿前面に存在します。からだを支える、膝を伸ばす、走る、ジャンプするといった動作のうえでいちばん重要な筋肉です。大腿四頭筋は膝蓋骨から膝蓋腱へとつながり、脛骨についている長い筋肉
です。その他大切な筋肉がたくさんあります。
ハムストリングスといわれるものには大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の3つから成り、大腿後面に存在します。膝を曲げたり、膝の動きをコントロールしています。膝の外側の筋肉には大腿筋膜張筋は腸脛靭帯となり、膝の外側についています。膝の内側の筋肉は内転筋と薄筋があります。
こんなにたくさんありますから、時として障害が発生しやすいのです。その為、"キング オブ スポーツ傷害"といえるほどです。
膝や膝周辺が......◎痛む ◎腫れる ◎熱をもつ膝が......◎ガクッと力がぬける ◎力が入りにくい ◎たよりなく不安定な感じがある ◎曲げ伸ばしのときにひっかかる感
じ(ロッキング)がある ◎伸びきらなかったり、曲げきれない脚全体が......◎重く感じる......そんな時はなんらかの障害が発生しているのです。では、どんな時に起こるのでしょうか。  

半月板損傷

転倒したり、膝をひねったりしたとき、膝の関節の中で半月板が圧迫され、またねじれることにより受傷します。半月板が損傷すると、動いたり体重をかけたりしたときの痛みと強い腫れがみられます。また、膝がひっかかるような感じがあったり、膝の曲げ伸ばしがじゅうぶんに行えなかったりします。

靭帯損傷

過度の外力により、瞬間的に靭帯が伸ばされた軽傷のものから、靭帯が切れたり、関節包まで損傷してしまったりする重傷の場合があります。コンタクトスポーツ、格闘技やスキーに多く見られます。側副靭帯損傷は転倒や膝をひねることで生じ、膝の痛みや不安定なしっくりこない感じ、バランスの低下がおこります。内側側副靭帯損傷は強い外反ストレスによって、外側側副靭帯損傷は強い内反ストレスによって引き起こされます。
前十字靭帯は、膝関節の内部の前面にあり、膝の前方への動きすぎを防いでいます。膝が過度に屈曲方向に動かされ、そこにねじれが加わると、この靭帯が損傷してしまいます。一方、後十字靭帯は、膝関節の内部の後面にあり、膝の後方への動きすぎを防いでいるので、膝が過度に伸びてしまう方向に動かされると損傷します。

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

ジャンプ時に、膝蓋骨と膝蓋腱の接合部が引き伸ばされることによって痛みを生じるもので、15歳以降にみられます。

腸脛靭帯炎

長距離ランナーや"O脚"気味の人に多く見られる障害で、腸脛靭帯が大腿骨外側顆にくり返しこすれることで生じるといわれています。痛みは大腿骨外側顆に限局して起こります。

鵞足炎

鵞足炎とは、薄筋・半腱様筋・縫工筋の3つの筋肉が集まってつく部位(鵞足)に、炎症および痛みを生じることをいいます。原因として、脚のアライメントの異常、関節のやわらかすぎ、筋力の低下などがあげられ、女性や"X脚"気味の人に多く見られます。

オスグッドシュラッテル病

大腿四頭筋のつく脛骨粗面に負担がかかり、痛みや骨の突出が起こります。成長期に筋肉の成長より骨の成長が先行するため、筋肉や腱のがついていけず、引き伸ばされることによって生じると考えられ、10~15歳の男子に多く見られます。

治療はどうなるのですか。

半月板損傷の場合は痛みや炎症が少なく、ロッキングなどもない軽度の損傷であれば、アイシングと一定期間の運動の中止で様子をみます。重度の損傷であれば、手術を考えます。手術の方法には、半月板を縫い合わせるものと、損傷部位を取りのぞくものがあり、どちらも関節鏡という小さなカメラを関節に入れて、テレビで関節の中を見ながら手術を行うやり方が主流になっています。この方法は、関節や全身のダメージが少ないという利点があります。
靭帯損傷の場合は軽傷のものであれば、アイシングと1~2週間の運動中止で経過をみます。重傷のものであれば、手術が必要となります。手術は切れた靭帯を縫い合わせたり、他の部位の靭帯や人工の靭帯を使って補強したりします。しかし、靭帯損傷のリハビリは、膝の機能を安定させ、また再発を防ぐため非常に慎重に行う必要があり、状態によって装具やサポーター、テーピングを使用しながらトレーニングを行いましょう。復帰までに、6か月から1年近くかかるので、あせらずリハビリを行うことが大切になります。
腱に炎症を起こした場合は、1回15~20分のアイシングを1日数回行います。痛みや炎症がひどいときは、湿布や消炎鎮痛剤を内服します。また、1~3週間は運動を中止しましょう。そして痛みが軽くなってきたら、少しずつ運動をはじめましょう。まずは筋力強化から。筋力不足でスポーツ活動を行うと、関節や筋肉、腱へ大きな負担がかかってしまい、腱炎や関節傷害の原因となります。トレーニングには、チューブ、重り、などを使用します。自転車こぎによるトレーニング方法もあります。

バランストレーニング

全身のバランスが悪いと、からだの動きをコントロールするために膝が必要以上にはたらかなくてはならなくなってしまいます。このような状態では膝にかかる負担が大きくなり、傷めやすくなるので、全身の筋力、柔軟性の強化とともにバランストレーニングを行いましょう。関節がさまざまな動きに、俊敏かつ柔軟に対応できるように、不安定な面の上でのエクササイズや水中でのエクササイズなどを行い、スムースな上半身と下半身の動きを練習します。傷害を起こさない関節の強さは、筋力だけで決まるものではなく、柔軟性、バランス性、反応性が大きな要素となります。これらを総合的にきたえるのが、このバランストレーニングです。一番大切な予防法はこのバランストレーニングだと思っています。

訃報、ロバート・ワイズ監督

米ミュージカル映画の最高峰に立つ2作品「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」で2度のアカデミー賞に輝いたキング・オブ・ミュージカル、ロバート・ワイズ監督が14日、心不全のため死去されました。91歳。自宅で体調を崩し、病院に運ばれて息を引き取ったそうです。心不全というからメ大往生モなのでしょうか。ニューヨークを舞台にした「ウエスト-」は「ロミオとジュリエット」の悲恋を大胆な踊りと歌で表現し、アカデミー賞10部門。65年、ジュリー・アンドリュースの代表作にもなった「サウンド-」では、オーストリアの壮大な自然と、修道女と子供たちの触れ合いを感動的に描き、5部門を受賞。テレビの隆盛で映画が低迷し始めた時代に、ファンの映画離れを引き止めた功績も大きくその後も、人間ドラマ、SFなどさまざまなジャンルの作品を作り続けました。
『ウェスト・サイド』は、私が観たのは中1の時、今はなきライオン館だったと思います。その頃は入れ替え制とか指定席はなく、2時間半立って観ました。感動していて観終わっても家に帰れなくてそのまま、また2時間半立ったままでした。今と違って中学生が映画館に行くのは御法度の時代でしたが。ノその後も毎年々々、年中行事のように繰返し上映されました。ですから「今年は観たかな」という感じでした。事実、この映画、毎年どこかで掛かる度に観に行き、公開期間中は学校が休みだというと、終日、映画館にへばりついていたので、今までに軽く200回以上は劇場で観た計算になります。何しろ衝撃的だったんです。ミュージカルであるとか無いとか、リアリティがどうしたこうしたとか、そんなもの関係ありませんでした。今見れば「ありゃ」という部分もありますが、中学生にとっては「すごい」の極致でした。サントラが出た時にはもちろん買いました。生まれて初めて買ったLPがこれです。
「レナード・バーンスタイン」という名を知ったのもこの時でした。そういえば15日の「報道ステーション」の最後でこの訃報が伝えられた時、司会者、古館伊知郎氏も「中学生の時に観て、初めて買ったLPがウエスト・サイド」と回想していました。年令から考えると彼のはリバイバルの時でしょうね。このLPは、文字通り擦り切れるほど聞きました。映画の場面を思い浮かべながら、また、毎年観なおす度にメイメージ修正モを加えながら、本当に良く聴いたものでした。その後CDになり、今はDVD。当時、一生懸命、「後でサントラを聴いた時に上手く頭の中で再構築できるように」食い入るように劇場で観た映画が、今では映像付きで、しかも日本語字幕と英語字幕を切り替えながら、更にチャプターボタンで縦横に行き来しながら観られるのだから、いやはや、世の中の進歩には、目を見張っしまいます。今は昔の「西側少年物語」に。ノ合掌。