香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第140号

これもリハビリ

夢のような病院、あるといいですね。たとえば?、森の中に病院があって、小鳥のさえずり、風の音、水の音を聞きながら、なんて、いかがですか?。これらは人間が持っている「自己治癒力」を増強するのです。
ヒポクラテス、ナイチンゲール等は、治療における「自己治癒力」の必要性を謳っています。現実をみますとこれはなかなか実現できそうにありません。しかし、微力な科学を使うことが自然に近付く一つの手段かも知れません。痛みは日常生活に大きな影響を与えます。衣服の着脱、入浴、洗顔、排泄、食事、外出など、日常生活のなかで必ず行わなくてはならない動作が痛みの為にできなくなっていないかどうか。また、患者さんの仕事の内容や家庭環境などもあわせて考えいく事がリハビリなのです。
リハビリ療法では、医師やその他の専門家がそれぞれの視点から実態を把握し、訓練を通じて患者さんが抱えている多くの問題をひとつひとつ解決していくことなのです。リハビリの直接的な目的は症状を改善することですが、同時に患者さんの生活の質を向上させる訓練でもあるのです。
リハビリは、大きく分けると理学(物理)療法、運動療法、作業療法、装具療法の4種類になります。どの療法を、どんなプログラムで行うかは、患者さんの症状によって異なりますが、おそらくその多くは家庭で行うことになるでのです。それだけリハビリば日常生活に深く密着しているということです。たとえば、腕を上げたり伸ぱしたりといった動作ばわざわざ体操として行わなくても、洗潅物を干したり、取り込んだりする家事の一環として、自然に生活と合体させることができます。また、入浴やシャワーも、それ自体が理学療法や運動療法になります。いわば日常の動作すべてがリハビリといってもいいかもしれません。具体的なリハビリの行い方、メニューについてば、リハビリ士、看護師、医師に指導を受けてください。このとき、痛みの程度や生活するうえで不便なことを、遠慮なく伝えるようにしてください。医師や専門家は、病気の経過や生活環境などに応じて訓練を考えます。理学療法とは水や温熱、レーザー、低周波など、物理的な刺激を利用して痛みをやわらげたり、血液循環をよくする療法で、物理療法ともいいます。
なかでも、もっとも多く利用されているのが患部を温める温熱療法です。しかし、痛みは、時に温めるべきか、冷やすべきか、悩むところです。
患者さん同士で情報交換をしていても、氷で冷やしたら痛みがおさまったという人もいれば、温めたら楽になったという人もいるでしょう。また、クーラーの効いた部屋に長くいたら、からだが冷えて痛みが増したという話はよく聞きます。実はこの、痛みをしずめるために温めるか、冷やすかという選択は、患者さんによって異なるのです。ただ、原則としては、炎症の最中で、患部が熱をもっているときは、氷や冷湿布で患部を冷やすと効果的です。そして、炎症がおさまった後や、骨の変形による痛みを抑えるには、温めて血流を促すことが大切です。

家庭でできる温熱療法

温熱療法には、病院で行われる低周波療法やレーザー療法などの電気療法、またバイブラ、パラフィン浴やホットパックなどの方法があります。
電気療法の多くは患部の奥深くまで温熱が達するので、股関節など大きな関節の治療に適しているといえます。一方、ホットパックなどは家庭でも手軽にできるため、痛みがあるときに応急的に用いたり、日課として行うこともできます。
いくら薬物療法をきちんと行っていても、からだを動かさずにじっとしていては、関節の機能や筋力がどんどん低下して萎縮し、やがて手足は固まって動かなくなってしまいます。
そこで、運動療法が大切な治療法となります。痛みがあるときや、たとえ寝たきりの状態でも、1日数回くらいは腕や足の関節をできる範囲で動かすことが大切なのです。
この運動療法には、ほかの人にからだを動かしてもらう「他動運動」と、自分でからだを動かす「自動運動」があります。自分でからだを動かすことのできない場合は、他動運動で関節や筋肉の萎縮を改善、予防します。しかし、他動運動だけでは筋肉がつきません。また、他人では痛みの程度がわかりづらいため、つい無理をしてしまうこともあります。ですから多少の機能障害や痛みかあっても、積極的に自動運動を行うことが大切です。
機能障害が進んでいる場合や痛みがひどいときなどは、ちょっとした動作もつらいものです。そのためか、患者さんの中には安静にしなけれぱとか、動いてはいけないと、思い込んでいる人が多いようです。しかし、痛みを克服しようとするなら、この思い込みは捨てて去りましょう。
炎症が起こっている急性期に強く痛む場合は、痛む関節を動かすことなく、筋肉だけをゆっくりと動かす「等尺運動」を行うとよいでしょう。変化がなく根気のいる運動ですが、痛みを増強することなくできるので、毎日続けるとたいへん効果があります。
痛みがある程度おさまって、からだを動かせるようになったら、関節や全身を動かす体操を始めてみましょう。体操の主な目的は、関節の動きをよくするとともに筋肉を鍛えることです。
そのため、手指や腕、足の曲げ伸ぱし、腕の上げ下げする訓練など、実にさまざまなものがあります。どの運動もゆっくりと行い、けっして勢いや反動をつけてはいけません。また、運動と運動の間には深呼吸をして、十分リラックスしてから次の運動に移ります。運動の回数はそれぞれ10回を1セットとして、1日2セットが基本ですが、翌日に痛みや疲れを残さない程度を目安にします。
そして、これらの運動をするうえでもっとも大切なのは、多少の痛みはがまんして、できるところまで曲げたり伸ぱしたりすることです。患部が痛むようだと、これ以上動かすと、さらに痛くなるのではないかと不安になることもあるでしょう。もちろん無理ば禁物ですが、痛みを怖がって動きが不十分になると、関節の可動域ばどんどん狭くなってしまいます。
理学療法士などに訓練をしてもらうと、関節が自分の思う以上に大きく動くこともあるので、体操をはじめるときは、専門家にどんな運動を、どれくらいの範囲で行うべきかたずね、自分に合ったメニューを指導してもらうとよいでしょう。作業療法は、現在当院では行っておりませんが数カ月に一度、折り紙教室を開催しています。作業療法の一つです。初めのうちは、なかなか思うように折り紙ができなく、もどかしさ感じることもあるでしょう。同じ悩みをもつ仲間と出会うきっかけ
にもなるでしよう。基本は、楽しみながら行うことです。すると、もうひとつの効果があらわれます。病気になるとどうしても気分が落ち込みがちになりますが、病気と上手につきあうためには、できるだけ明るく、積極的に毎日を避ごすことも大切です。たとえうまくできなくても、楽しむことさえできれば、心のリハビリになります。ぜひ挑戦してください。

第10回吉峰病院映画楽会
日のあたらない邦画劇場「なつかしき笛や太鼓」

3月24日(木)・午後1時00分上演・3階食堂

木下恵介監督の映画「なつかしき笛や太鼓」をご存じでしょうか。昭和四十二年に封切られた映画ですからかれこれ三十数年前です。丸亀市沖の小手島を舞台に、バレーボールでたくましく生きぬく子供たちと青年教師の人間愛を描いた作品です。夏木陽介が島を去る時、大漁旗の漁船から島の人たちが笛や太鼓で見送るシーンから始まります。夏木陽介が瀬戸内の、小手島の中学校の先生で、その島の中学校はいつも、対抗戦で負けてばかり。夏木先生は、なんとか島の子供たちに自信をつけさせようと、放課後に特訓を始めようとしますが、親たちはみな冷淡で、子どもに向かって、「そんな一銭にもならんことに体を使うてどうするんじゃ。はよ家に帰って手伝いをせんか」と
怒鳴りつけます。瀬戸内海の島で生まれ育った子供たちが、バレーボール大会に向けてひたむきに練習し、ついには優勝を勝ち取ります。木下惠介監督がたくましく夢に向かって羽ばたく子供たちの姿を感動的にとらえています。コスモス新聞118号にも掲載していますので一度ご覧ください。
お楽しみください。