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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第139号

インフルエンザについて

2月に入りインフルエンザが流行の兆しをみせています。日本では1~2月に流行する傾向があります。これは、温度が低く乾燥した冬には、空気中に漂っているウイルスが長生きできるからです。また、乾燥した冷たい空気で私たちののどや鼻の粘膜が弱っています。年末年始の人の移動でウイルスが全国的に広がりやすいのも原因のひとつだと言われており、これらの原因が重なって流行しやすい時期となっています。インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つに大きく分けて分類され、毎年流行を繰り返すごとに変異株がでてきます。特にA型は多くの変異株があり、世界的な大流行を引き起こします。B型も流行がありますがA型ほどではなく、C型は軽症のことが多いようです。インフルエンザと普通のかぜとは、原因となるウイルスの種類が異なりますので、違う病気です。通常のかぜはのどや鼻に症状が現れるのに対し、インフルエンザは急な高熱が特徴です。さらに、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状も強く、これらの症状は通常5日間ほど続きます。特に65歳以上の高齢者がかかると重症化の可能性が高く肺炎など合併症を併発することが多いので、十分な注意が必要です。健康な人もインフルエンザにかかると本人が苦しい思いをするだけでなく、ウイルスをまき散らして周囲の人に感染する原因にもなります。
インフルエンザは、国民の健康に影響を与えるおそれがある感染症のひとつとして、法律(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)で「五類感染症」に定められています。
一類感染症:エボラ出血熱、ペスト、ラッサ熱、SARSなど
二類感染症:コレラ、細菌性赤痢、腸チフスなど
三類感染症:腸管出血性大腸菌感染症
四類感染症:黄熱、梅毒、後天性免疫不全症候群など
五類感染症:インフルエンザ
インフルエンザのワクチンは普通のかぜに効果はありません。しかし、ワクチンは健康な成人のインフルエンザに対する発症予防効果は70~90%と高い効果が認められています。また、ワクチン接種は高齢者の死亡の危険を約80%減らすなど、重症化を防止する効果もあります。
インフルエンザを予防するには、
・予防接種を受ける
・栄養と休養を十分にとる
・人ごみを避ける
・適度な温度、湿度を保つ
・マスクを着用する
・手洗いうがいをする、
といったことをおすすめします。
水分や栄養をとって安静にすることはもちろんですが、普通のかぜとは違いますから、熱が出たらできるだけ早く病院に行って治療を受けてください。
インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬が開発されて、インフルエンザの治療が可能になりました。これらの抗ウイルス薬は、医師の診断と処方が必要ですので、かかったな、と思ったら早めに医師にみてもらいましょう。治療効果をあげるためには症状が出てからなるべく早く服用する事が大切です。インフルエンザウイルスは体の中で急激に増殖する特徴があり、早期であればあるほど、体の中にかかえるウイルスの量が少ないので治療効果があがります。しかし、実際には「たいしたことはない」「今日は忙しい」などといって病院に行くのが遅くなりがちです。抗ウイルス薬の経口薬がありますがこの薬は一般の薬局や薬店では買えません。インフルエンザかな?と思ったら、早めに!!インフルエンザは個人の健康を損なうだけでなく、大流行により、仕事の支障がでたり勉強が遅れる
など、社会的にも重大な影響をきたします。お大事に!!

骨の勉強です。

骨の周りには骨膜と呼ばれる2層の膜があります。外側は線維層、内側を骨形成層といわれます。更に骨膜の内層には緻密質があり、そこには合板のような構造をした外基礎層板とその内側にバウムクーヘン状の構造をした骨単位があります。その中央には二本の血管があり、骨に栄養を供給するバイパスの働きをしています。緻密質の内側には海綿質があり、その間隙には脂肪組織、骨髄があります。骨髄はスポンジ状の組織で、赤血球、白血球、血小板が作られることから赤色骨髄とも呼ばれます。しかし、骨髄は年齢が加齢になるにつれて作用が低下します。また、骨芽細胞と破骨細胞が存在し、骨芽細胞は新しい骨を作り、破骨細胞は骨を破壊するという働きをしています。破骨細胞がある程度のところまで骨を壊していって、この活動が終わると次に骨芽細胞がその壊した部分を再生いくというサイクルが繰り返されています。従って何かの原因で骨芽細胞の働きが弱くなると骨密度がどんどん低下していきます。一般に若年齢のころは破骨細胞と骨芽細胞のバランスがうまく保たれているのですが、高年齢になると二つの細胞のバランスが崩れるので、結果、骨の骨塩量が減少していきます。特に女性では成人後、毎年1%弱の割合で骨塩量が減少し、閉経期以降は毎年に3~5%の割合で骨塩量が減少してしまうのです。この原因は加齢に伴う女性ホルモンの減少にあります。しかし、いくら若年齢であっても体脂肪率が極端に少ない場合は女性ホルモンのバランスが崩れることがあります。カルシウムやリンの摂取量の不足、加齢、過度なダイエット、運動不足などが原因といわれています。骨密度を高めるにはこれらを取り除けば良いのです。普段から食事でカルシウムやリン、ビタミンDなどの摂取を心掛けるようにすれば良い。カルシウムは乳製品、大
豆製品、海藻、ごま、魚介類などに多く含まれています。リンは骨密度を高めるには有効なのですが、摂取量が極端に多いと逆にカルシウムの吸収率が悪くなってしまうので気をつけましょう。リンが多い食品はインスタント食品や清涼飲料水、スナック菓子、加工食品などがあげられます。ビタミンDは日光にあたることにより体内で生成されるのですが、日焼けを避けるためにUVカットなどといった化粧品を愛用している人では体内で十分なビタミンDを作ることができないので意識してビタミンDが多く含まれている食品を取る必要があります。魚、豚、牛のレバー、鶏卵などにビタミンDは含まれています。
運動不足についてでは、運動なら何をやっても効果的なのかとういうとそうではありません。例えば、ジョギング、柔道、ウエイト・トレーニングなどの運動は骨密度を高めるには有効ですが、水泳は骨密度を高めるには不向きなのです。なぜ水泳は不向きな種目なのかというと水泳は骨に対して刺激を与えるということが困難だからです。ジョギングなどは骨に刺激を与える事にはいいのですが、変形があったりすると疼痛が出現します。難しい事です。まずは水泳等の全身運動を行い、それから散歩などを少し早足でおこなうことが安全にでき、骨密度はどんどん高めることができます。
寒さに負けず、がんばりましょう。

思い出の映画    
雪之丞変化

雪之丞変化は原作がしっかりしてるから誰が演ってもおもしろく、誰のでもいいから一度は観ておかなければいけない映画の一つです。と云う事で今回は、『雪之丞変化』「長谷川一夫主演」を取りあげました。
私がはじめて長谷川一夫を知ったのは銭形平次の映画を観た時でした。体中を電流が走るような感覚に襲われました。こんな役者がいるんだ・・!!。その感動は今でも忘れられない記憶として残っています。この作品は昭和38年に長谷川一夫300本記念映画としてリメーク版が市川崑監督によって撮られました。それは事実上の長谷川一夫の映画歴を閉じる作品になりました。昭和12年に暴漢に襲われ顔を切られた話は有名で、役者にとって一番残酷なこの事態も彼の名を奪い去る事は出来ませんでした。男の色気と女の色気を兼ね備えた長谷川一夫。彼の流し目は清純な色気を感じさせるのに、あの目で見つめられると心が射止められてしまう感じにもなる、勘三郎の色気が年増の色気なら、彼は十代の色気のような瑞々しさがあると、父から云われた事がありました。
昭和58年の公演「半七捕物帳」が最後の舞台だったと思います。私は知人に頼んで手に入れてくれたチケットで見に行きました。確かに体の不調が著しい感じでいつもの美しさはありませんでしたが、だってその時75歳だったんです。彼がその舞台に立っているだけで、私は大満足でした。どんな姿でも彼が舞台の中で放つ光は素敵でした。
この映画はそれまでの時代劇とは違い、とにかく魅きつけられます。単純な話、時代劇はこうです、なのに単調にならない。雪之丞は敵の三人を死に追いやり、仇を討って、すっきり晴れ晴れという話ではなく、人としての雪之丞が描かれています。素晴らしい演出と思われるのは敵を追いつめる茶室で、薄暗い中、雪之丞の目元だけ光が当たった場面、ぞくっとする程良かった。これこそ市川崑マジックでしょう。市川雷蔵、山本富士子、若尾文子、勝新太郎など大映オールスターキャストです。豪華スターの個性を殺すことなく、また舞台的な要素も含めて、この作品を芸術映画にまで押し上げたスタッフに頭が下がる思いです。後生まで語り継ぐ価値は十分にあります。個人的には三枚目キャラの市川雷蔵が好きです。この時長谷川一夫は55才、27才の時の雪之丞も観てみたいという衝動にかられます。まずは芝居と美術の確かさに、プロとしての仕事に、そして映画に拍手を。時々、いい映画のには拍手を送ります。ぜひ、ご覧ください。