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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第138号

感染症とはなんだ!!    

世界保健機関(WHO)は、インド洋大津波の被災者約五百万人がコレラなど感染症にかかる恐れがあると警告している。WHOは、十分な飲料水や医薬品の確保と公衆衛生の回復を最優先課題としているものの、道路や橋などの社会基盤崩壊で救援活動は困難を極めており、「時間との戦い」(WHO)だ。WHOは津波発生直後から水の汚染や衛生状態の悪化による感染症発生を警告。「津波の死者と同規模の死者が出る可能性がある」と最大級の表現で注意を喚起した。化膿症は他の人には伝染しないが、下痢の方はコレラ、チフス、赤痢などのいわゆる伝染病や食中毒の流行につながる恐れもあり、集団の感染を阻止する予防対策も必要だ。と新聞などに大々的に報道されています。今回は代表的な感染症を取りあげました。
コレラ
コレラは代表的な経口感染症の1つで、コレラ菌で汚染された水や食物を摂取することによって感染します。経口摂取後、胃の中で死滅しなかった菌が、小腸に達し、増殖し、菌が産生したコレラ毒素が細胞内に侵入して病気を引き起こします。現在までにコレラの世界的流行は7回にわたって記録されています。昔の大流行は、インドのベンガル地方から世界中に広がりました、しかし最近はインドネシアに端を発し世界中に広がっています。わが国においてはほとんどが輸入感染症として発見されています。症状は通常1日以内の潜伏期の後、下痢を主症状として発症します。軽症の場合には軟便の場合が多く、下痢が起こっても回数が1日数回程度です。しかし重症になると、腹部の不快感に続いて、突然下痢と嘔吐が始まり、ショックに陥いることもあります。下痢便の性状は"米のとぎ汁様"と形容され、白色ないし灰白色の水様便で、多少の粘液が混じり、特有の甘くて生臭い臭いがあります。大量の下痢便の排泄に伴い高度の脱水となりショックに陥ります。予防としては、流行地で生水、生食品を喫食しないことが肝要です。
腸チフス・パラチフス
腸チフス・パラチフスは一般のサルモネラ感染症とは区別され、チフス性疾患と総称されています。腸チフス・パラチフスは現在でも、日本を除く東アジア、東南アジア、インド亜大陸、中東、東欧、中南米、アフリカなどに蔓延し、流行を繰り返しています。わが国ではそのほとんどが海外からの輸入で、海外旅行が日常化したことにより増加傾向がみられています。ヒトの糞便で汚染された食物や水が疾患を媒介します。感染源がヒトに限られているため、衛生水準の向上が大切になります。
腸チフスとパラチフスの臨床症状はほとんど同じですが、パラチフスは腸チフスに比較して一般的に症状は軽いようです。通常10~14日の潜伏期の後に発熱で発症し、第1病期には段階的に体温が上昇、39~40℃に達します。それに引き続いて、主徴である比較的徐脈、バラ疹、脾腫が出現します。第2病期は極期であり、40℃以上の熱、下痢または便秘を呈します。重症な場合には意識障害も起こします。第3病期には徐々に解熱し、弛張熱、腸出血をきたします。腸出血に引き続いて、2~3%の患者に腸穿孔を起こします。第4病期には解熱し、回復に向かいます。腸チフス、パラチフスには抗菌薬の投与による治療が行われます。現在ではニューキノロン系抗菌薬が第一選択薬として使われています。最近では薬剤耐性菌が分離され、今後はニューキノロン低感受性チフス菌・パラチフスA菌が問題となってきます。細菌性赤痢細菌性赤痢は2類感染症です。わが国の赤痢患者数は、戦後しばらくは10万人を超え、2万人近くもの死者をみましたが、1965年半ば頃から激減し、1974年には2,000人を割り、以降1,000人前後で推移しています。最近では、主にアジア地域からの輸入例が半数以上を占めています。しかしここ数年、保育園、ホテル、施設での国内集団事例がみられ、井戸水を原因とする発生、2001年末には、カキ食が原因とみられる発生が報告されています。
細菌性赤痢の主な感染源はヒトであり、患者や保菌者の糞便、それらに汚染された手指、食品、水、ハエ、器物を介して直接、あるいは間接的に感染します。水系感染は大規模な集団発生を起こします。感染源がヒトであるので、衛生水準の向上と共にその発生は減少します。サルも細菌性赤痢に罹患し、輸入ザルが感染源になった例も報告されています。感染菌量は少なく、家族内での二次感染は40%もみられます。世界的にみれば患者の約80%が10歳未満の小児です。わが国でも戦後は同様の状況でありましたが、1970年代後半から患者数が激減しています。推定感染地としてインド、インドネシア、タイなどのアジア地域が多く、また、近年の患者の70~80%は青年層にみられます。
細菌性赤痢の原因菌は赤痢菌(Shigella)です。Shigella属には4菌種(S.dysenteriae,S.flexneri,S.boydii,S.sonnei)が含まれ、さらに、各菌種は血清型に細分されます。国内発生例はS.sonneiが70~80%を占めています。
通常、潜伏期1~3日で発症し、全身の倦怠感、悪寒を伴う急激な発熱、水様性下痢を呈します。発熱は1~2日続き、腹痛、しぶり腹、膿粘血便などの赤痢症状をみます。近年では重症例は少なく、数回の下痢や軽度の発熱で経過する例が多くみられます。通常、S.dysenteriaeやS.flexneriは典型的な症状を起こす事が多くみられますが、S.sonneiの場合は軽度な下痢、あるいは無症状に経過することが多いようです。治療には対症療法と抗菌薬療法が主になります。対症療法としては、乳酸菌、ビフィズス菌などの生菌整腸薬を内服します。解熱剤は脱水を増悪させることがあり、またニューキノロン薬と併用できない薬剤が多いので慎重に選択する必要があります。脱水が強い場合には、静脈内あるいは経口輸液(スポーツ飲料でよい)を行います。予防の基本は感染経路を遮断することにあります。上下水道の整備と個人の衛生観念の向上(特に手洗いの励行)は、経口感染症の予防の原点であります。輸入例が大半を占めることから、汚染地域と考えられる国では生もの、生水、氷などは飲食しない事が重要です。
ノロウイルス
ノロウイルス感染症は、ノロウイルスが原因の、おう吐・下痢などの症状が出る、冬季に多い感染症です。ノロウイルスは小型球形ウイルス、ノーウォーク様ウイルスと呼ばれていました。このウイルスは感染力が強く、二次感染を起こしやすいため、しばしば施設等で集団発生を起こすことがあります。また、ウイルスに汚染された飲食物により食中毒を起こすこともあるため、感染症と食中毒、両面での感染防止対策が必要となります。
潜伏時間は、24~48時間で、通常、発症後3日以内で軽快し、予後は良好ですが免疫力が低下している高齢者には注意が必要です。ノロウイルスに感染すると、嘔吐、下痢(水様性下痢)、頭痛などの急性胃腸炎症状をおこします。この症状は2~3日程度で、経過は比較的よいのですが、症状回復後2~3週間にわたり糞便中にウイルスを排出し続けます。ノロウイルスの感染様式は糞口感染や汚染された水、食品を介する感染のほかに糞便や吐物からの感染もありますので手洗いを十分に行うことが大切です。

第9回吉峰病院映画楽会

題名 花笠若衆
日時:2月17日(木)
午後1時より上映
場所:3階食堂
        
あの頃、小さな町にも、
美空ひばりの歌と映画が流れていた。
あなたは、何処の町でひばりの映画を観ましたか。
ひばりが歌えば、日本晴れ。

今年は美空ひばりの17回忌にあたり、今回は美空ひばりの映画を行う事になりました。この映画は昭和の大スター・ひばりが主演し、ゴールデンコンビの大川橋蔵と共演、恋と剣、歌と踊り、笑いと涙で描く豪華絢爛な娯楽時代劇です。ひばりが得意の男伊達と美姫の二役を演じ分け、唄と笑いと恋を絢爛と繰り広げ、女ながら見事な啖呵を切っています。他に桜町弘子、三條美紀、堺駿二、大河内傳次郎など。佐伯清監督がメガホンをとる。江戸家吉三は訳あって男装していた。実は、但馬の牧野内の娘・雪姫であるが、双生児として生まれたばかりに、江戸の侠客に預けられていた。ある日、妹の千姫を巡って、但馬でお家騒動が勃発。牧野内家の乗っ取りを阻止し、千姫の命を助けるため、吉三は故郷・但馬へ舞い戻る...。後は観てのお楽しみ。。
ご承知のように大川橋蔵は美空ひばりの相手役として歌舞伎界からスカウトされ「笛吹若武者」の共演でデビューを果たしました。その後もひばりが東映に出演する時は橋蔵さんとコンビを組むことが多く、二人が同じプロダクションに所属していたこともあって、ひばり・橋蔵のおしどり(ふり袖)コンビとして、おしどり囃子、ふり袖太平記、若衆変化、大江戸喧嘩纏、ふり袖太鼓と共演作が続きました。ところが橋蔵の人気が上昇するに連れて、次第に共演が難しくなり、この「花笠若衆」が最後になりました。 ひばり、橋蔵のだてぶりを御堪能ください。楽しめる事請け合いです。