香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第132号

人生に彩りと潤いを

我々人間が日常生活する空間は「光の世界」です。光によって、我々は物を見ることができ、生物は生命の恩恵を受けています。では、水の中は何の世界でしょうか?それは「音の世界」です。すまわち「超音波」なのです。イルカが「超音波」によって会話し、高速で泳ぎながら障害物を避けることができるのです。
では、人間はどうなのでしょうか。人間の耳は20ヘルツから20000ヘルツまで聞こえると言われています。それ以上になると、普通の聴覚を持つ人間では聴く事ができません。人間の耳で聞き取る事のできる音波を可聴音、それ以上の高い周波数の音を不可聴音、超音波と呼びます。
超音波は、いくら大きな音を出しても人の耳には聞こえません。、又、電磁波や放射線のように、人体に悪影響を及ぼすこともありません。このことから超音波は、いろいろな分野で応用されています。その一つがこの度、当院に導入された超音波診断装置、超音波骨密度測定装置です。
超音波を利用しようとしたのは、海中にある氷山の発見が目的でした。これは、豪華客船「タイタニック号」が処女航海中、浮遊する氷山に衝突して沈没、多くの犠牲者をだした事故が発端と言われています。このような事故を未然に防ぐため、海中に没しているといわれる氷山を発見することが必要となりました。
多くの科学者が研究に取り組みましたが、水晶による超音波発生器を発明した物理学者ランジュバンが、パリのセーヌ川で、超音波を用いて水中の氷を見つけだす事に成功しました。この技術が進歩し第2次世界大戦では、ドイツの潜水艦Uボート発見するための潜水艦ソナーや、魚群探知機が開発されました。
人間の組織も、それぞれ特有な性質(音響インピーダンスといいます)をもっています。その性質を利用し検査、診断が可能になりました。超音波が通過する際に物質があると、超音波の通過が妨害されて、その後方には無エコーまたは低エコーが出現します。超音波診断装置は、超音波を生体内に入射し、反射して戻ってきた超音波をコンピュータに取り込んで処理し、画面に表示して組織の形状や性状を知ることができます。エコーの強さや形は、物質の大きさや形、周辺組織との音響インピーダンスの差異によって起こる事を利用しています。即ち、組織の音響的性質を反映しており、病変部は正常組織とは音響的性質が異なるので、画像判断が可能になるわけです。
この機器を導入することにより、より安全、より簡単、より早く検査が行えるようになりました。その為、以前のように予約する必要がなくなりました。

これからが本題になりますが、皆さんはこれからの人生に彩りと潤いを与えていきたいと思いませんか。
最高水準の医学と言われて久しいわが国ですが、最近は少し黄色い信号が灯りはじめています。それには医療保険制度の問題もありますが、寝たきりが増えているのも原因になっています。「骨量減少」をその原因として「骨粗鬆症→骨折→寝たきり」の構図が問題とされています。「骨の強化」は国民運動の一つにしていかなければならないと思います.
骨折の最大原因は転倒事故です。高齢者の転倒の背景にある内的要因(脳卒中後遺症,視聴覚障害,痴呆,等)や,外的要因(住環境,交通事故,マンパワー不足等)への配慮に,一体どれだけの情熱が注がれているのでしょうか?「転倒予防」を含む「ケア」の問題を忘れてはならない大切な事なのです。
退院して医療の手を離れ,在宅療養などに移行した段階で,一体どれだけの介護の手が差し伸べられているのだろうか。住宅環境,福祉サービスとマンパワーの不足のために,寝かされていないだろうか。これは保健・福祉の領域にほかなりません。
「保健・医療・福祉」が積極的に連携を結ばなければ,問題解決はできないでしょう.日中ベッド上に寝ている暇が無いほど,充実して魅力的な日常生活を送り,家族や社会と隔絶されないよう細やかに配慮をする.寝かせきりにせず,尊厳を失わせず,QOLを維持する為の
方向性を教えていく、いつも瞳の輝きを保たせるようなケアが一番大切なのではないでしょうか。
我々はその為に映画や勉強会をこれからもどんどん行っていきます。単なる余興ではなく,起き出して行くに値する生活の提供であると思っています.見たい,聞きたい,と思わず身を乗り出すほど魅力的な日常のお膳立てをしていきたいと思います。その努力を抜きにして新しい医療は見つけだす事はできないでしょう。
ある日,やむなく車椅子生活となり,または涙で装具歩行を始めた患者さんが,葛藤の末に現状を見つめ受容し,新たな人生を創造して微笑む日まで,いつもいっしょに居させて頂くのが私達の努めです。
人間は自動車や電気製品ではありません。高齢者も障害者も皆,日々新しく生まれ変わって行くのです。皆様を最も勇気ある人生への挑戦者であると信じ、私達は見守り応援していきたいと思います。
あたらしい医の中で皆様の人生に彩りと潤いを与え続けていきます。

思い出の映画  ゴッドファーザー

7月1日、波止場でオスカーを受賞、その後ゴッドファーザー、地獄の黙示録などで迫真の演技で我々を魅了したマーロンブランドが亡くなられました。深夜のニュースで亡くなられたことを知り驚きました・・。これだけの存在感を持つ俳優の死は誠に残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。72年にアカデミー賞、最優秀主演男優賞受賞を拒否した人でもあります。演技者としてはもちろん、この人の周囲に反抗するアウトサイダー的な面も好きでした。昔ならアル・パチーノ、最近ならジョニー・デップに影響を与えてきた人ですし、ホントに惜しいです・・・。
言わずと知れた彼の代表作であるゴッドファーザーを取りあげました、70年代屈指の娯楽映画の傑作。夏の陽射しが眩しいコルレオーネの屋敷。そこで行われている彼の娘コニーの結婚式からこの物語の幕は上がります。そして戦いが始まってゆく......。
重厚な雰囲気の中、淡々と進んでいく物語。マフィアの怖さや抗争より組織、ファミリーの人間関係に重点をおいた人間ドラマです。
名誉と忠誠、家族愛、壮大な叙事詩。これは、決してギャング映画の傑作ではありません。映画史上に残る極上の芸術大傑作と思います。もはや、ギャング映画の枠を越えていると思います。これをギャング映画というならば、聖書はユダヤ人事典ということに。
何と言ってもマーロン・ブランドのドン・コルレオーネとしての風格。
悪の世界のドンでありながら何よりも家族を大事にするまさにファミリー。
とにかく最初から最後まで見所の多い傑作です。
M.プーゾ原作。F.コッポラ監督。M.ブランド主演。A.パチーノ、J.カーン、D.キートン...。ドンへの忠誠のキス。結婚式。馬の頭。演説。理髪店。料金所。ある日、天気の良い昼間、庭にて、ドン。など..偉大なシーンのオンパレード。気の利いた会話。豪華絢爛なセット。力強い演技。ニノ.ロータの音楽『ゴッドファーザー愛のテーマ』、派手さはないが巧い演出などなど...全てが高水準で備わっている作品だと思います。3時間あっという間にすぎる映画です。しかし。非常に好きで、何度も観てる作品なのですが、欠点が一つ。それがこの作品が「何度観ても印象が変わらない映画」だということです。「そんなことない。深い作品だ」という方もいると思うのですが、そういった「深さ」は「PART2」には確かに感じますけど、こっちにはどうしても感じません。画面とセリフだけでキャラが何を考えているのだとかが、ほとんど伝わってきてしまう感じがしてしまいます。そういった意味では、これって3時間かけた「娯楽映画」だと思うんですが...。
悪徳警官でマイケルに射殺されるスターリング・ヘイドンは、彼自身「現なまに体を張れ」でギャングを演じていますし、すごみのある悪役はこの映画でも十分生きています。
この映画以前はタブーだったマフィアの世界を忠実に再現しています。
パート1だけでなく、パート2、パート3もぜひごらんください。
私は見る度に人生を考えさせられます。
それだけ、素晴らしい映画であるということです。