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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第126号

O脚と変形性膝関節症

両膝がOの字のように曲がった下肢をO脚といいます。実は生まれたときは誰でもO脚ですが、成長ともにほとんどの人が改善されます。しかし、成長しても改善されなっかたり、膝を傷めやすい生活を行っていると、高齢になってから変形を引き起こします。
膝痛を起こす膝の湾曲には、O脚とX脚があります。正常な膝は、脚の骨がまっすぐになっていますが、膝をまっすぐ伸ばして直立したときに両膝の間に隙間ができてしまうのがO脚、また、膝が内側に入り、下腿が外側に湾曲した状態をX脚と呼びますが、日本人には少ないといわれています。人間は生まれた時にはO脚となっており、3~4歳頃になると次第にX脚となり、その後成長するに従ってまっすぐになっていきます。しかし、乳幼児期に早く歩かせようとすると膝の内側の骨の発育が鈍り、O脚になったまま成長してしまうこともあります。O脚を放っておくと「変形膝関節症」になることもあります。膝の関節の軟骨がすり減って、関節が変形したことを変形膝関節症といいます。この軟骨がすり減ると、関節が変形し、膝の関節に炎症が起こって痛みを感じます。
前期・初期
レントゲンでは変化はありませんが、関節軟骨の表面に小さな傷ができている状態を前期といいます。さらに進行し、レントゲンで関節の骨と骨の隙間が狭くなっていることを確認できるころを初期といいます。この時期には、激しい痛みを感じることはほとんどなく、病気の進行に気づかないことがあります。前期では、起きた時や歩き始めたときに、膝が重く、鈍痛を感じることがありますが、しばらくすると改善されます。初期には、正座や階段の昇り降り、しゃがむ姿勢をするときなどでも、前期と同様な違和感や鈍い痛みを感じるようになります。膝をまっすぐに伸ばしきれない、完全に曲がらない状態が起こりやすくなります。関節の組織や筋肉の柔軟性が少なくなり、その結果、歩幅が狭くなり、膝を曲げて歩くことが多くなります。この段階では、痛みを感じても湿布を貼ったり、安静にすることにより、回復します。また、運動療法やヒアルロン酸の注射によって改善ができます。
中期
このころになると、膝の軟骨が磨耗してしまい、そのため膝に痛みを感じ、熱をもったり、腫れたりします。また、もともとまっすぐな膝の人でも、この段階では内側の軟骨がすり減ってO脚に変形になります。初期のときに感じていた痛みが強くなり、正座やしゃがむ動作ができなくなり、階段の昇り降りのときはさらに痛みが激しく、特に降りるときのほうが痛みが強くなります。炎症を起こし、特に膝の内側から前側にかけて熱や腫れを感じます。関節液の分泌が促進されて膝に水がたまりやすくなります。関節包が引っ張られて痛みを感じるため、膝をまっすぐに伸ばすことができなくなります。軟骨が磨耗しているため摩擦が大きくなり、膝を動かしたときにガリガリ、ギシギシと音がします。この時期になって、受診する人が多く、日常生活の動作で痛みが強くなることがありますが、運動療法やヒアルロン酸の注射によって改善が期待できます。
末期
さらに症状が進むと、軟骨がほとんどなくなるまですり減ってしまい、骨と骨が接するようになります。こうなると、負担を少なくするために大腿骨と軟骨にトゲようなものができます。日常の動作をすることも困難になり、次第に外出するのがおっくうになります。膝が完全に変形してしまい、歩くだけで膝が痛むようになり、スポーツや旅行などに限らず、買い物や散歩などの日常生活の動きも苦痛になります。しだいに家に引きこもりがちになり、気持ちがふさぎ、なかにはうつ状態になる人もいます。運動が制限されることやうつ状態が長く続くことで、痴呆につながることもあります。
治療
変形膝関節症に進行してしまった場合、痛みを除去し、炎症を抑える薬物療法、血行をよくして痛みを緩和する温熱療法、筋力を強くして膝への負担を軽減する運動療法などがあわせて行われます。サポーターで膝を安定させる膝の揺れを防ぐバーがついたサポーターを当てることで、膝のゆがみを矯正し、安定させます。曲げ伸ばしは自由にでき、保温効果も高く、痛みが軽くなるために歩きやすくなります。
足底板を装着するO脚補正用の足底板は、外側が7~12ミリほど高くなっているため、靴の中に入れて利用することで重心が外側に移動して、歩きやすくなります。利用する足底板の高さは症状により異なり、また治療の段階で変わるため、医師に相談して自分にあったものを処方してもらうようにしてください。日常生活でも、ゆがみを治す運動を積極的に行い、食事内容や歩き方の習慣などを見直すことで進行を食い止めることが可能になります。ただし、自分だけで治療を行うことは不可能ですので、医師と相談しながら行うようにしましょう。
O脚や膝のゆがみは、筋力不足も大きな要因です。毎日筋力トレーニングを行うことで次第に筋力がアップし、膝への負担も少なくなります。ポイントは、お風呂に入って体が温まったあとに行うこと。新陳代謝が促進されるために痛みを感じにくくなり、関節がやわらかくなっているために膝も曲げやすくなります。最初は回数にこだわらず、できる範囲で無理せずに行うこと。もちろん主治医に相談してから行うことが大切です。膝に負担をかけずに歩こう!歩き方もO脚や膝の痛みに影響します。膝に負担のかからない歩き方のポイントを紹介しますので意識してやってみましょう。
1.背筋を伸ばしてあごを引き、おなかを引っ込めて歩く。
2.着地するときには、かかとから先につき、親指という順に体重を移動 させ、足の指全体で地面を蹴る。
3.足先はガニ股や内股にもならないよう、まっすぐに保つ。
4.足はなるべく大きく開き、膝はまっすぐに伸ばして歩く。

第四回映画楽会 今回は『連合艦隊』です。

2月19日(木)午後1時より患者食堂で上映。      
「海は日本を閉ざし、海は日本を開いた長い鎖国の夢から覚めて、近代化を急いだ日本は明治・大正と、強国強兵をめざして軍国主義の道を歩んだ。連合艦隊はそのような国家的要請から生まれ、日清・日露の戦いに  勝利を収めて世界の三大海軍国に成長した。 そして昭和...大陸政策の行詰まりを武力によって解決しようとした時、日本は悲劇の時代を迎えた」というナレーションで始まる映画が連合艦隊です。この映画は真珠湾攻撃から戦艦大和の沈没までを描いた骨太の大作です。社長シリーズで有名な松林宗恵が監督し、彼は海軍出身で、彼の戦争映画は体験した者だけがわかるリアルさと死者への熱い想い、平和への祈りがこめられています。出演者一人一人の描写が丁寧に描かれ、また戦後世代の若い役者が演じていますが、迫真の鬼気迫る演技に涙が止まらなくなります。そういう意味ではこの映画がもしかしたら最後の日本の戦争映画かもしれません。。。
佐田啓司の息子、中井貴一のデビュー作となった映画で、海軍兵学校を首席で卒業した中尉役で、彼の父親でもある兵曹長役を、財津一郎が演じています。ラストでは、特攻隊の零戦の搭乗員として、沖縄水上特攻作戦で父親とともに散った戦艦大和の最期を見届けてから、沖縄の空に散っていきます。その時に谷村新司の群青が流れ、「お父さん。親よりも、ほんの少しだけ長く生きていることが、せめてもの親孝行です。さようなら、妹たちよ。姉さん、さようなら」というセリフが印象的で、涙が止めどなく流れてきます。
また、空母瑞鶴の格納庫で長門裕之演じる整備班長のところに少年飛行兵がやってきます。自分の技量が未熟だからゼロ戦で発艦はできても着艦出来ません、だから敵艦に体当たりします。せっかく整備してくださったゼロ戦を壊してしまいますけど、許して下さい、と言うシーンです。彼が親一人、子一人の家だと聞いて整備班長が整備兵を集めて「出撃まで完璧に整備しろ!ネジ一本でも緩めても勘弁しねえぞ!」と檄を飛ばして、少年兵には「着艦に失敗してもいい、どんなことがあっても帰って来いよ!」と励ますところは胸が熱くなります。
いつまでもいつまでも平和が続くといいですよねえ。ぜひ、御覧ください。ハンカチをお忘れなく。